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平凡な医学生の人

どうして私たちは何者かになろうとするのかね。
原因の一つは個人主義の進展だろう。近年、日本でも欧米諸国と同様に、個人主義的な考え方が広がりつつあって、それにより個人の自己実現や自己表現が重視されるようになって、自分という名の存在価値を高めることが求められるようになったから。
もう一つは競争社会の進展。大学や企業などの試験をはじめ、さまざまな分野での競争が激化している。そのため、自分が他の人より優れていることをアピールすることが必要になってきている。
最後に、情報化社会の進展。個人が情報を発信することが容易になって、SNSなどを通じて自分の意見や行動を発信し、認められることで存在感を高めることができると感じる人が増えているから。
さらに、心理学的側面からも解説すれば、人は自己同一性を確立することで自己を保全することができるとされている。つまり、自分が誰であるかを明確に認識することで、自分の存在を確かめ、自分を保全することができるというわけだ。
こういう、複雑な要素が絡みあって、現代日本人は「何者」かになろうとする背景があるのだけれど、しかし同時に現代社会の中での「何者」かの追求が、個人の自己実現や社会の発展につながることもまた、まあ可能性がないわけではないのだと。
てかまあ、今回はAIに書いてもらいました、この文章。いやー、私と考えてること、ぜんぜん違うんだけど、、説得力はあるよね、AI!!! いや人間なんてものはね、納得させちまえばもうこっちのものなんですよ、、
ということで本日の無名人インタビューもよろしくなり~!!!
【まえがき:栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは ユウスケ さんです!

現在:平凡な医学生

ナカザワ:ユウスケさんはどういった方ですか?

ユウスケ:平凡な医学生って感じですかね。

ナカザワ:平凡っていうのはどういうことですか?

ユウスケ:そうですね。例えば医学部だと、周りを見れば家庭環境に恵まれてる人とか、ちょっとこの言い方よくないのかもしれないですけど、いわゆる才能がある人とかが結構いると感じていて。
例えば小さい頃から習い事を続けている人だったりとか、コロナの時期になってから始めた趣味でちょっと賞とかもらえたような人とかいるんですよ。

ナカザワ:なるほど。

ユウスケ:医学部入ると、当然褒められたりすることあるんですよ。医学部入ったの、すごいね、みたいな。ただ、いざ中に入って周りを見てみると、それにプラスアルファでいろいろ持ってる人がいて。いざ自分はどうだって立ち返ったときに、あんまりないなって思い、さっきの感じになりました。
医学生自体が平凡じゃないって言われたらそれまでなんですけど。

ナカザワ:なるほど。学業以外にはどういったことをされてるんですか。

ユウスケ:いわゆる趣味とかで大丈夫ですか。

ナカザワ:そうですね、もちろん。

ユウスケ:高校生ぐらいのときから音楽を聴くのがすごい好きで。高校生のときは受験勉強に集中してたので、大学生になってからバンドのライブに行ったりとか、あと大学入って軽音部に入って、楽器始めてみたりとかしてます。

ナカザワ:趣味は音楽のことが中心なんですか?

ユウスケ:今はそうですね。

ナカザワ:学業と趣味みたいなところで言ったら、ご自身としてウエイトが大きいのってどっちですか?

ユウスケ:正直半々ぐらいなんですよね、気持ち的には。
今、大学4年生になったので、学校は講義じゃなくて実習なんですよ。病院の中を回っていろんな科を見て、たまに触らせてもらうこともある、みたいな感じで、休んだりできないし、気が抜ける時間がないので、平日学校がある日は実習に全体力持っていかれるんですけど、それでも帰ってから何時間かは楽器に絶対触れてますし、週末にはライブ行ったりとかしています。なので半々って感じですかね。

ナカザワ:音楽は何時ごろまでやってるんですか?

ユウスケ:正直まちまちなんですけど、今だと、実習が朝の8時半とかぐらいから始まって昼の空き時間もありつつ、終わりは4時ぐらいって感じですかね。もちろん、もっと早いことも、もっと遅いこともあるんですけど。
で、帰ってからちょっとずつ触ってって感じで、一人暮らしのアパートで隣人に迷惑がかからなさそうな時間まで触ってます。それは特に決めてないです。
多分決めてやり始めたら本当に楽しくなくなると思うんで、それは好きにやろうって感じですね。

ナカザワ:何の楽器ですか?

ユウスケ:ギターとベースですね。
大学に入って、1年生のときはベースの方をやってて、バイトしてお金貯めて、その後にギターも買いました。

ナカザワ:軽音部って部内でバンド組んで活動するんでしょうか。

ユウスケ:そうですね。ただ、決まったメンバーで常に集まっているというよりは、この曲、今度やりたいんだけど、やりたい人誰かいる、って、呼ばれたりする感じですね。
仲のいいグループとかだと同じメンバーでずっとやってる人もいるんですけど、僕は悲しいことにそういう人が見つからず。
今は大体誰かの人手不足なところのサポートみたいな感じで行くことがほとんどですね。

ナカザワ:音楽って結構いろんなジャンルあると思うんですけど、基本はバンド系というのかな。

ユウスケ:そうですね。

ナカザワ:聞くのも同じようなジャンルですか?

ユウスケ:そうですね。ライブ行くのも聞くのも弾くのも全部、その辺になってしまいますね。

ナカザワ:最初平凡な医学生っていうこともありましたけど、自分と似たようなことをする人は周りにいらっしゃらないってことなんでしょうか?

ユウスケ:似たような趣味を持ってる人っていう意味だと、まず見つからないです。最近になってちょっと見つかりました。
あと自分みたいな普通の出所から来た人とか、高校時代とか中学時代を掘り下げても何も出てこないような人って意味だと、あんまりいないですかね。
僕の周りの人に聞く限りだとやっぱり親が医者とか。もちろん、親が医者とか医療職以外の人もいるんですけど、僕は医者とあんまり関係がないところから来てます。

ナカザワ:ライブにはどのくらいの頻度で行ってらっしゃるんですか?

ユウスケ:月2、3とかでは行ってますね。

ナカザワ:平均がわからないんですけれど、結構多そうな気がしますね。

ユウスケ:多い方だとは思います。その代わり、飲み会とか、誰かと一緒に食事行くとか、どっか遊びに行くとかが逆にほとんどなくて、そっちに時間割いてるって感じですね。

ナカザワ:ライブは基本1人で行かれるんですか?

ユウスケ:そうですね。同じ音楽の趣味の人が1年生の頃は全然見つからなくて、それで1人で行くのに慣れて、基本は1人で行くっていうのだったんですけど。最近は声かけれそうな人も多少見つかったので、その人と行くこともあります。けど、基本は1人ですね。

ナカザワ:行くライブっていうのはどうやって決めてるんですか?

ユウスケ:Twitterとかでバンドの情報をフォローしているので、東北の方に住んでるんですけど、仙台のどこどこでライブやりますみたいな告知とかがあって。それ見て応募して、みたいな感じですかね。
あとSpotifyとかでも。自分の住んでるところの近くでそのアーティストが直近、いつどこでライブをやるのか、みたいな情報が見れるので、そこから飛んでとかって感じですね。

ナカザワ:知り合いの、とか有名アーティストの、とかでなくてもそうやって行くってことですよね。

ユウスケ:そうですね。知り合いはいないんで。

ナカザワ:今、東北っておっしゃってましたけど、遠征って言うのかな、ライブを見に行くために移動したりっていうのも結構されてるんですか。

ユウスケ:大体行って東京とかですかね、1回だけ京都に行ったことがあるんですけど、お金ないんで本当に。

ナカザワ:一番最近行ったのって、どのあたりのライブなんですか。

ユウスケ:前の土曜とか。

ナカザワ:前の土曜!

ユウスケ:一昨日かな。

ナカザワ:一昨日ですね。土曜日はどこまで行かれたんですか。

ユウスケ:仙台ですね。

ナカザワ:今はどこに住んでらっしゃるんですか?

ユウスケ:福島市です。車で行きました。

ナカザワ:確かにそれもありですね。

ユウスケ:視界の悪い中。

ナカザワ:天気悪かったですよね、多分。

ユウスケ:そうですね。吹雪いてるし霧だしみたいな。前にトラックが走るとなんか雪の煙みたいなのを立ててくし、文句垂れながら行ってました。

ナカザワ:1人で運転しながらですか。

ユウスケ:1人で運転しながらです。

過去:良い成績とれば比較的褒めてくれる人も出てくるし、いい意味で敵視してくる人もいるし、それがあんまり悪い心地ではなくて勉強を続けた

ナカザワ:子どものときってどんなお子さんだったかとか覚えてますか?

ユウスケ:あんまり覚えてないっていうのが正直なところで、いい思い出が出てこなくて。
例えば、中学校だと、歩いてたら暴言吐かれたりする系の子だったんですよ。
部活もパソコン部かな。本当にスポーツが苦手で、普通にパソコン触りたかったってのもあるんですけど。あんまり人が入らなさそうなパソコン部に入りました。
だから、中学のときの部活の話みたいな、そういうのが出てこない。ちょっと変な学校生活ではあったんで。
小学校も似たような感じかな。習い事はしてたはずなんですけど、当然その時やってたのも今できるわけじゃないし、あんまり覚えてもないしみたいな。

ナカザワ:他の人から、どういう子だよねとかって言われた記憶ありますか?

ユウスケ:あんまりないですね。こういうことあったよねっていう話とかは、高校まで一緒だった人とかでちょっと話してる人はいたんですけど、記憶に残るようなことは言ってなかったと思います。

ナカザワ:ちなみにパソコン部はどういったことをしてたんですか?

ユウスケ:パソコンの検定みたいなのがあって、高校卒業に値するぐらいの級、3級かな、それを取るのを目指すっていうのが一番の目標で。
あとは、学校のホームページ作ったりとか。意味わかんないけど地域の中学生が出る駅伝大会に出た覚えもあるし、学校の畑みたいなとこで唐辛子か何か作った覚えもあります。

ナカザワ:その辺の思い出というか、記憶みたいなのはあんまりないんですか?

ユウスケ:あんまりないですね。

ナカザワ:なるほど。高校はどんな感じだったんですか?

ユウスケ:僕元々医学部じゃなくて東大目指してて、途中からシフトチェンジしたって感じなんですね。志望校は、1年生のときは東北大の医学部、その後は東大医の理科2類行きたくて受験前も東大の理科2類まで受けて、でもそこで落ちて後期日程で今行ってる大学に行ってるっていう感じなんですよ。
中学のときとか、とりわけ頭がいいタイプではなかったし、高校時代も大した進学校ってわけではなかったので、とにかく勉強に全精力を注ぐ勢いでしたね。だから部活も一応霊長類の研究をやってはいたんですけど、それもそんなに頻度も多くなかったし。

ナカザワ:霊長類の研究ができる高校があるんですね。

ユウスケ:僕、出身岐阜なんですけど、名古屋にいっときイケメンゴリラで話題になったシャバーニっていうゴリラの家族というか群れがいて、その動物園のゴリラの行動を観察して記録取ってみたいなことする活動してました。月1、月2くらいで開園時間から閉園時間まで、ゴリラの前に張り付いてるっていう。

ナカザワ:霊長類っていうかゴリラの家族の研究ですね。

ユウスケ:そうですね、主に。一応比較対象として、1回だけチンパンジーとか、見た覚えはあるんですけど、主にゴリラをひたすら見続けるっていう。

ナカザワ:霊長類の研究は希望者がやるんですか?

ユウスケ:そうですね、一応科学部みたいなものに入ってたんですり当時行ってた塾の先生か何かに、とりあえず部活か何かには入っておけって言われて。推薦とかで有利になる可能性があるから。
で、その代わりめちゃくちゃ楽な部にしろって言われて、自然科学部とか楽そうだし、いいかなって感じでしたね。そのゴリラの研究は二つの上の代から始まった計画らしいんですけど、興味ある人いたら参加しませんかっていうことだったので、同じ目的で入った3人が悪ノリで参加したっていう感じですね。

ナカザワ:高校まではそんなに勉強勉強って感じじゃなかったけど、高校は勉強に全振りした理由が気になってて。何が変わってそうなったんでしょう?

ユウスケ:なんでだろうな。気付いたときにはそうなってました。
大学入ったときとか、散々医者になれって言ってくる人が家族にはいたんで。もう今は亡くなったんですけど、祖父に医者になれって言われ続けて、なるものなのかなって。
あと、医学部に入ろうと思ったら、高校入った時点の自分の学力だったら絶対に足りないから、ちゃんとやらなきゃいけないって始めて。
高校入った一発目の模試でめちゃくちゃひどい成績を叩き出し、もうちょっとギア上げて、みたいな感じで勉強を続けてたって感じですかね。
あとはそんなに進学校じゃないとはいえ、一応自分たちのこと進学校って言っている高校ではあったので、やっぱり勉強できる人が正義なんですよ。良い成績とれば比較的褒めてくれる人も出てくるし、いい意味で敵視してくる人もいるしみたいな感じだって、それがあんまり悪い心地ではなく続けてたって感じですかね。

ナカザワ:高校に入ってから医者になろうとしたんですか?

ユウスケ:ずっと医者になるのは、目標というか将来の夢ぐらいではあったんですけど。
将来の夢が医者って言う人、結構いるじゃないですか。
小中、その感じでずっといってて。でも普通の公立の中学校に行ったので、そんな勉強を熱心にやる人も周りにいたわけではなかったし、別にいいのかなって。

ナカザワ:なるほど。

ユウスケ:あと、高校生になってから1回いい成績を取っちゃうと、周りからいい成績取れる人っていう目で見られ続けるんですよ。だから逆にいい意味でプレッシャーになっていたっていうこともあって続けざるを得なかった感じですかね。

ナカザワ:高校の勉強するモチベーションっていうのはいろいろあったんですね。

ユウスケ:そうですね。高校時代に何を頑張ってきましたかって言われたらさすがに受験勉強とは答えます。

ナカザワ:医者以外にやってみたかったと思っていたことはありますか?

ユウスケ:もちろん学校の先生とかに東大に行けって言われ続けてたのもあるんですけど、東大の理科2類の方に行ってもいいかなって思った理由は、医療工学系のことに興味があって。
医療には関わるんですけど、AIとかにもすごく興味があって、医療の臨床の現場とかで使うソフトとか機械とかそういうものの研究に携わるのもおもしろそうかなって思ったときはありましたね。
あと臓器、人間の手で工場とかで作れたらすごいんじゃないかって、考えたことはありましたね。何かの読みすぎだなって今は思うんですけど。

ナカザワ:ずっと医療系というか、医療に関わることなんですね。

ユウスケ:そうでしたね。

ナカザワ:おじいさんが医者になれって言ってきたこと以外に何か関心を持つきっかけみたいなものもあったんですか。?

ユウスケ:いや、どうなのかな。特にはないかもしれないですね。なんか自然と興味がそっちに向いてたって感じですね。
高校生の時に読んでた本も、なんか機械、人工知能系の本だったり、発達障害っていうタイトルの新書だったりとか。割と医療とかその方面に近いものに自然と興味が向いてたって感じですかね。中学のときも割とそうだった気がするな。

ナカザワ:結構本を読むタイプだったんですか?

ユウスケ:いや、読書をさせられる時間があったんですよ、中高どっちも。朝学校に来て、この朝のこんな8時何分から何分の間は自分で本を1冊持ってきて、読書しなさいっていう時間があって、本を選ばざるを得なかったんですよね。小説がすごい苦手だったんで、新書とかそういうのばっかり選んで読んでましたね。

ナカザワ:小説苦手だったんですね。

ユウスケ:未だに苦手です。

ナカザワ:小説が苦手な人っていろんなタイプがありますけど、ユウスケさんはどういうところが苦手なんですか?

ユウスケ:何かあんまり入り込めないな、とは感じたりしますね。ストーリーを楽しむなら、漫画とかアニメでよくないかっていうふうに思っちゃって。逆に漫画はすごい好きなんですけど。せっかくだから書いてる人の頭ん中に思い描いてる情景を、わかりやすく見させてほしいと思って。
自分の中で描けばいいとか、それが楽しいっていう人も小説好きな人だといると思うんですけど、僕はそれがあんまり得意じゃないんですかね。そうするよりも、作者が本当に描きたかったとか見てた情景をそのままで見せてほしいなって思うのがあって。

ナカザワ:そっか、文を読むのが苦手だったら新書も読まないですもんね。

ユウスケ:そうですね。文を読むのは得意な方ではないですけど、そんな抵抗はないですね。

ナカザワ:なるほど。ちなみに、音楽はいつ頃からやってらっしゃるんですか。

ユウスケ:今みたいにがっつりいろんなバンドを聞いにいたり追いかけたりするようになったのは、中3とか高校生ぐらいのときからなんですけど、それより前も、その時読んでた漫画の影響とかで好きになったアーティストとかはいましたね。

ナカザワ:音楽の好みというか聞くジャンルはずっと変わらないんですか。

ユウスケ:1回明確に変わった変わったっていうか、プラスαになったときがあって、一番好きなバンドがBUMP OF CHICKENなんですけど、小学生のときはthe pillowsっていうのが好きで。その辺の日本語ストーリー訴えかけてくる系の曲がすごい好きだったんですけど。
中三とかのときに家のテレビでたまたまついてたスペースシャワーTVのミュージックビデオが流れてる番組で、SiMっていうバンドのMAKE ME DEAD!っていう曲が流れて、それ見たときに、なんだこのかっけえ曲は、バンドはってなって。
それ以降激しめの曲とか、英詞の曲とかも聴くようになったっていう感じですかね。

ナカザワ:落ち着いたのとかはあんまり聞かないんですか。

ユウスケ:自分が音楽が好きっていうふうに思って聞いてたのがその辺っていうだけで、もちろんその前とかだと流行りの曲も聞いてはいたと思うんですけど、あんまり意識して聞いてたわけではないかもしれないですね。

ナカザワ:邦楽ロックのどういうところが好きですか。

ユウスケ:難しいな。僕はまずライブがすごく好きで行くようになったんですよね。
ライブにはコロナ前のときに一応行けてはいたんで、2019年にかろうじて。その時の、みんなで見るだけじゃなくて、モッシュとか、そういう文化があるんですけど、自分も参加してる感みたいなのがあって、それが好きでライブは好きです。
あとは、テンション上げてくれるときもあれば、歌詞で寄り添ってくれるときもあれば、発破かけてくる曲もあればとか、そんな感じでいろいろ。あとはただただ楽しい気持ちにさせてくれるとか。なんか難しいけど、とりあえず自分のテンションにすごい影響してくれるなっていうのがあって聴くのが好きって感じなのかな。

ナカザワ:参加してる感。なるほど。

ユウスケ:それだからコロナ禍になってから、やっぱつまんないなとちょっと正直思っちゃいます。そのアーティストが好きだから行くし、行ったら楽しいんだけどなみたいな。

未来:あんまり人に理解されなかったりとか、そういう病気で悩んでる人にアプローチしていきたい

ナカザワ:未来の話に徐々に移っていこうと思います。ちょっと今の状況で聞くのそぐわないかもしれないんですけど、5年後とか10年後ってご自身がどうなってると思いますか?

ユウスケ:道決まってますからね、僕の場合は。5年後10年後だと。今4年生なんで、あと2年で大学卒業して、医師国家試験に合格してると信じて、研修医やってその次ですね、何か専攻医とかかなでも大学院に入るのもいいかなっていうのがあって。それはその研修医のときまでの間にいろいろ考えてみようかなっていう。

ナカザワ:5年後っていうと、医者の道をすすめてる最中ですよね?

ユウスケ:最中ですね。

ナカザワ:10年後はどんな感じですか?

ユウスケ:10年後、今思ってることだと、何だろうな、何科に進みたいとかそういう話の方が近いのかな。
それだと、今2個考えてて、どっちにするかはその後の自分の向き不向きとか興味とか、もうちょっといろいろ知識を得たら決めようと思ってるんですけど。
1つは普通にこの医者として進んでいく道で、一番なりたいなって思うのは、今のところ精神科医ですね。精神科医になって産業医とか、学校医みたいな感じで、1個の場所にとどまったりとか開業したりとかじゃなくて、いろんな職場とか学校とかを転々として働ける精神科医になれたらいいかなとは思ってます。医師になっていく方向のプランですね。
ちなみに精神科医の他に興味あるのは産婦人科と、地域家庭医療の家庭医。要はまだ定まってないってことです。

ナカザワ:はい。

ユウスケ:もう1個は、大学院生の育成プログラムみたいな、MD-PhDプログラムっていうのがあって。その基礎系の研究の講座に所属して、自分の研究を1個作って論文とポスターセッションをするっていうプログラムがあって、それに今取り組んでいるんですけど。それをそのまま続けて、研究の方面に進んでいくっていうのももう1個の道としてあるかなって思ってます。

ナカザワ:医者になるっていうのと対比したときのもう1個ってことですね。

ユウスケ:医者というよりかは何か研究で、ずっと研究室の方にいるみたいな感じですね。もちろん医者として働きつつ研究する先生もいっぱいいるんですけど、そうじゃなくて研究の方に力を注ぐ方の道を選ぶのも悪くないのかなって思ってます。ただ、どっちの道に行くにしても、医者としての進んでいかなきゃいけないルートは一緒なんで。多分5年、10年はその道をひたすら歩いていくんだろうなって思ってます。

ナカザワ:医師になるのか、研究方面に行くのか決めるときに、どういうことを決め手にしようと思いますか。

ユウスケ:まず一番は、研究のことについては、今MD-PhDプログラムっていうので触れられてはいるんですけど、医者としての働き方は、まだほぼ知らないに近いわけなんですよ。
病気の知識とかは、今までの講義で習って、多少の知識は得たはずなんですけど、それじゃない部分、例えば患者さんと接し方だったりとか、働き方とか。まだわかってない部分がすごい多くて、それは、大学生のうちの実習だったり研修医になったときの、初期臨床研修じゃないとわからないことがすごい多いと思っていて。
それを経験した中で自分がどう感じたかっていうのを基準にして方向性は決めていこうかなって思います。

ナカザワ:それを踏まえると本当にあと5年間は少なくとも。

ユウスケ:そうですね、考えなきゃいけない時期になってますね。少なくともあと2年は本当にそのことばかりを考え続けなきゃいけなくなっているんだろうなと思います。
ただ、いろんな先生と実習の中で話すと、やっぱり、どこの科に行こうかなっていうのをすごく考えても、最初に行こうと思ったところと全然違う方向性に進んでるって人もたくさん見るんですよ。だから慌てる必要はないのかなと。ゆっくり考えていこうかなっていう感じですね。

ナカザワ:ちなみに、開業するよりは、いろんな場所で患者さんを診たいっていう話だったんですけど、それってどうしてですか?

ユウスケ:まず、僕の友人で、何人かうつ病で学校休んじゃった人とか、休学してる人とかいて、まずその人たちをどうにかしたいって思ったっていうのがあるんです。
でもそういううつ病とか、精神科的な疾患って周りの人からあんまりかわいそうと思われないっていうか理解されないっていうか。どういう表現が適切なのかわかんないんですけど、他の病気、例えばくも膜下出血になりました入院してとか治療をしてとかそういう話が出たらみんなかわいそう、とか、大変だったねみたいに思う人がほとんどだと思うんですよ。よっぽど人の心がない人でもない限りは。
でも精神科の疾患、うつ病ですってなったら、いやそれは気合が足りないだけだよって言う人とかすごいいると思うんですよ。

ナカザワ:うんうん。

ユウスケ:学校の中で暴言吐かれ続けて、気分が落ち込んでて、学校に行きたくなくなったみたいなことになったときも、もちろんそれは大変だねっていうふうに言う人も大勢いると思うんですけど、それとは反対に、そんなの気にしてるからいけないんだよ、気合だ、みたいな感じのことを言う人ってまだまだいるなって感じるんですよ。
理解されないけど、確かにその人を苦しめてるよっていうのは絶対あると思うんで、それをどうにかしたいなっていうふうに僕は思って。そうなったときに、精神科の病院で待ってるだけだったら来づらいだろうなってすごく思うんですよ。

ナカザワ:なるほど。

ユウスケ:精神科の病院に受診するっていうことに偏見持ってる人がいっぱいいると思って。僕の周りの人でもうつ病になって、なりそうな人なんだけど、精神科の病院に受診するのはなんか負けた気がするとか、しゃくだからみたいな感じで行かない人とか実際にいて。
でもうつ病も病気なんで、当然、体と心を苦しめることになっていて、そういうことに変わりはないなって思うんで、だったらこっちから出向いていかないと、その状況は変わらないんじゃないかっていうふうに思ったので、さっき言ったプランが頭に思い浮かんだって感じですかね。

ナカザワ:さっき、ご自身も歩いてたら暴言を吐かれるみたいなことがあったというお話もあったではないですか。

ユウスケ:そうですね、そんなに多い頻度とかじゃないんですけどね。
そういう状況のときって学校の先生って絶対助けてくれないんですよ。あ、僕の経験だけですけど。偏見です、これは。
そういう経験があって、絶対助けてくれなくて、だからそんな人たちに任せてられないかなっていうのはちょっとあるかもしれないっすね。

ナカザワ:なるほど。
失礼な言い方になって申し訳ないんですけど、人に医者になれって言われてなんとなく医者になると思ってたという話だったので、お医者さんになることに対する思いっていうのはどうなんだろうなって最初は思ったのでちょっと意外でした。

ユウスケ:でも、そういうふうに思うようになったのも、わりと最近、大学入ってからのことですね。
高校生のときは医学部ってブランドしか考えてなかったんですよ。本当にまさしくそうです。でもそんな奴ばっかりじゃないですか、実際受験なんて。
頭良かったら医学部か、地方の旧帝大って言われてるところに行く。なんとなく、特にやりたいこととかないけど、学歴があればいいからっていうことだと思うし、多分そういう人、言ってないだけでいっぱいいます。

ナカザワ:変わったのは、どういったきっかけがあったんですか?

ユウスケ:学校の講義は全然関係ないんですけど、なんか自分の気分が沈む感覚があったときに、同じような経験をしてる人が周りにいて、そういう人を助けたいって思ってしまったんですよ。
でも、当然、知識とか技術とかなければそうやりたいって思ってもそれだけになってしまうなって思って。だったら、せっかく今、医学部っていう場所にいるんだからその道を進んでいくのもいいのかなって、思った感じですね。
本当に後からついてきた感じですね。でも多分それは医学部にいたからじゃなくて、どういう生活とかどういう場にいることを選んでも、似たようなことは考えてるような気がしますね。

ナカザワ:誰かを助けたいというか、そういう思いが。

ユウスケ:そうですね。自分もこれだけ言いつつ、精神科受診したことはないんですけど、周りに散々なんかそろそろやばいから行った方がいいよと言われてるんですけど。行ったことはないんですけど。
多分自分も、何ていうのかな、苦しいって訴える側の人間な気はしてるんで、そう考えてただろうなとは思いますね。

ナカザワ:なるほど。

ユウスケ:とか言いつつ全然関係ない外科とかになったら面白いですけどね。

ナカザワ:さっきの話で産婦人科と、家庭医も迷っているっておっしゃってましたね。

ユウスケ:普通にその辺は興味だったりとか。
産婦人科っていうか婦人科ですね。婦人科のことも何かやっぱり相談しづらいとか病院行きづらい、あんまり周りに理解されないみたいなこと結構あるじゃないですか。

ナカザワ:たしかに。

ユウスケ:でも、それでもなんか本人は苦しんでてとか。
あと、産婦人科に関しては僕はもう本当にピルの買いづらさにすごい疑問を抱いてる系の人間なんで、それをどうにかしたかったり、もっと行きやすかったりとかできるといいなって思って。
基本的にあんまり人に理解されなかったりとか。そういう病気で悩んでる人にアプローチしていきたいなっていうのが、共通してるとは思います。
あとは食いっぱぐれないっていうこと考えて。

ナカザワ:ちょっと遠い視点で見たときに、例えば死ぬときにどういった感じで、一生を終えたいですか。

ユウスケ:自分が生きてきた意味をちゃんと。俺はだから生まれてきたんだって言える何かを見つけて人生を終えたいですね。

ナカザワ:何かは、何がいいですか。

ユウスケ:わかんないです。最後看取ってくれる人と出会えたことなのかもしれないですし。医者として働くなら、いろんな人と出会っていろんな人を助けたことなのかもしれないですし。普通に豪遊したりとかなのかもしれないですし。それは何かわかんないですし正直何でもいいかなとは思ってます。

ナカザワ:なるほど。

ユウスケ:でも、見つけるためにも今できることとか、やらなきゃいけないことをこなしていく他ないのかなって思ってて。それを続けていってある程度きたときに振り返って、だから、今までこれをやってきたのかとか、そう思えたらいいなって思います。
とりあえず今はやんなきゃいけないことをひたすらやっていかないとなって思います。っていうか、そうしないと、医者になるとかの前に進級できなくなるんで、死活問題なんでその方が。

ナカザワ:そうですね。確かに。
今医者になる道を進んでいるではないですか。どこかのタイミングで人生の分岐がちょっと変わって、医者じゃない未来が見えてる場合、どんな人生になってたと思います。

ユウスケ:正直まだわかんないわかんないですけど、多分、今ほどの元気はなかったと思います。死んでたんじゃないかな。

ナカザワ:死んでたかもしれない。

ユウスケ:なんていうか、自殺したいなとか、死にたいなって思ったことは正直今までも何回かあって。小6ぐらいのときから、もっと前かな、わかんないけど、何回かあって。
もしかしたらそれを実行してた未来っていうか人生もあったのかもしれないなと思いますね。こういう答えで合ってますか。

ナカザワ:うん、合ってますよ。

ユウスケ:でもやっぱその時やらなきゃいけないこととか、自分がこうした方がいいっていう自分の中の正義というか自分が正しいって思う方向に進んでったら、今までの道があって、今ここにいるっていう感覚がすごい近くて、そんな感じです。

ナカザワ:うんうん。

ユウスケ:それこそ今のインタビューも、たまたま見つけて勢いでパッて見つけてすぐ応募したんで。それもある種、自分がこうした方がいいんじゃないかって思った道に従ってきた1個にはなるんじゃないかなって思います。

ナカザワ:ありがとうございます。
何か言い残したとか、これは喋ってなかったなみたいな、思いついたことがあれば、最後に聞いてもいいですか。

ユウスケ:正直僕はそんなに自分の意見を喋るタイプじゃなかったんで、いろいろ聞いてもらって、俺こういうこと考えてたんだなっていうふうに思えることもあって、すごい貴重な機会だったなって思うんですけど。
でも、今日言ってたことがもしかしたら明日になったら全部変わってるかもしれないし、過去も未来も考えたことが全く一緒なわけはないなって思ってるんで、自分の今、今日だから1月30日の10時の時点で自分が考えてたことを残せるいい機会になったなと思いました。

ナカザワ:ありがとうございます。そうですね。明日だったら違うかもしれないし、多分私じゃない人が担当してたらそれはそれで多分違う話だっただろうし。

ユウスケ:ですね。やっぱ人と喋るときってその人にその人が聞いてくれたのに合わせて自分の中から出てくるものがあると思うんで。今日ナカザワさんに聞いていただいた内容はこうだって聞いてもらって出てきたのは、こういう内容だったっていうことですかね。

ナカザワ:そうですね。たまたま選んで、たまたまやったこととしてちょっとでも面白かったらいいなと思ってます。ありがとうございました。

ユウスケ:ありがとうございます。

あとがき

このインタビューを編集している間、
小学生くらいの頃、日曜夜のテレビ番組で貧困にあえぐ子どもや、住処を追われる生き物たちが紹介される番組を見たことを思い出しました。
その映像をみて涙ぐみ、この苦しむ動物たちのために自然を守りましょうと呼びかける出演者に嫌悪感を憶えた小学生だった。
今でも、貧困を経験していない学生が貧困支援を研究する、とか、なんとなく違和感を持ってしまって苦手です。

自分事じゃない社会問題を解決したいと目を輝かせることが、純粋な思いからきているとしても、なんだかグロテスクな構造だなと思ってしまう。

ユウスケさんの言葉で気づいたのは、当事者じゃない人が「支える」と「支えられる」の間に勝手に線を引いてしまうことが問題である、ということ。

生まれてから月日がたてばたつほど人間は自分にとって都合の良い世界で生きるようになってしまうし、自分が見ている世界が実は当たり前のものじゃないことに気づく機会がないと、勝手に線を引いていることにも気づけないことがある。

自戒もこめて、そう思いました。

ちぎったこんにゃくって、表面積が増えてだしをたくさん吸い込めるようになるっていうじゃないですか。
包丁で切ったこんにゃくで満足するんじゃなくて、表面積を増やしていろんな思いに出会い続けていけるように、ちぎったこんにゃくを目指したいものです。

【インタビュー・編集・あとがき:ナカザワアヤミ】

【文字起こし:さりあ】

#無名人インタビュー #インタビュー #自己紹介 #大学生 #医学部

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