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占ってるお客さんに自分みたいに自己肯定感が低いまま生きて欲しくない人

占いだってね、私? 占い? 好きですよ。
占いはね、ストーリーテリングなんですよ。出たものと現在を対話させて行うね。
その結果、未来の展開や気づきが得られるというわけです。
例えば、私の友人は先日、占い師に相談していました。仕事について悩んでいた彼女は、自分が取り組むべき仕事やその先のキャリアについて、何も見えていなかったそうです。しかし、占い師のアドバイスを受けて、彼女は自分がこれまで培ってきたスキルや興味を踏まえ、新しいキャリアに挑戦することを決意しましたとさ。
占いは、人生の指針を探すだけでなく、自分自身を深く知るためのツールでもあります。自分が抱える問題や悩みを、客観的に捉えることで、自分自身に対する新たな気づきが得られることもあります。
まあね、そういう意味で占いとインタビューは、精神的相似のある、精神的関連のある、精神的双生児なんですよ。オギャアああー。
今日の無名人インタビューもズルズルズルっとおねぎゃいします~。
【まえがき:栗林康弘(無名人インタビュー主催)】


今回ご参加いただいたのは 山吹海帆 さんです!

x:https://twitter.com/MihoYamabuki

現在:占い師ってものすごいその辺上手なんじゃないかってイメージされる方多いみたいなんですけど、私逆に人見知りで人と喋れない人なんですね。

あるく:今、何をしている人でしょうか?

山吹:今はですね、占い師ですね。

あるく:占い師ってどういう方法でどういう感じでって、具体的にお聞きしてもよろしいですか?

山吹:どういう話し方がわかりやすいか、20年ぐらいやってるので中に入り込んじゃってると思うんで、逆にそれはどういう感じなんですか?って言ってもらった方が私も喋れると思う。
聞いてもらった方がっていうか、何だろう、わかりきっちゃってる感じで喋っちゃうかもしれないので。それは逆に客観的に聞いてて、何だそれは?っていうのがあれば聞いて欲しいんですけど。
いわゆるあの、占いの館ってあると思うんですけど。そこにね、外に占いって字が書いてあって、ここ人が入るのかしらって皆さん思ってる場所があると思うんですが、あの占い館ってことですね、あのビルとかの隅とか、ショッピングセンターに衝立してあっておばちゃんとかおじさんが座ってると思うんですが。
私の場合はですね、そういったところの活動ではなくカフェバーのテーブルをお借りしてるって感じなんです。
いわゆるその占い師の業界ってのは存在して、その中ではちょっと変わったスタイルになってると思うんですが、飲食店の何て言うかな、一部をお借りして、売り上げの何割かをお店に納めるみたいなスタイルで占いやってるんですね。まずそれが対面鑑定って言うんです。
それとは別に、例えばこのZoomを使った占いとかあるんですよ。あと、ZoomとかGoogleミーティングとかdiscordとかを使ったいわゆるオンラインの形式の占いと。
で、あと電話鑑定ですね、昔からある。その3つが私の場合はあの活動の中心になってる感じですね。

あるく:ありがとうございます。占いって結構種類があると思うんですけど、山吹さんは何を得意とされてるんですか?

山吹:得意なのはタロットカードっていうね、聞いたことある?

あるく:あります。

山吹:だと思うんですけど、そのタロットカードというものを主に使ってます。今占いの業界、いわゆるカード占い流行ってるので、結構いろんな種類の占いカードが出てるんです。その中で割と王道というか。タロットカードを使って占いしてます。

あるく:そもそも何で占いを始めようと思ったんですか?

山吹:これは高校生のときにさかのぼるんですけど、人との折り合いがすごく下手だったんですね。
占い師ってものすごいその辺上手なんじゃないかってイメージされる方多いみたいなんですけど、私逆に人見知りで人と喋れない人なんですね。仕事してるときはもっとハキハキ喋るんですけど、普段はこういう感じなんですね。割ととつとつ喋る人なんです。
で、女子高に行って女性特有のコミュニティに入れなくて、友達がゼロだったわけじゃないんですが、ちょっと孤立気味で、ちょっと違和感を感じて。浮いてたんですね。それがまたつらかったりとかして。
あと、ちょうど学校の成績とかも良くなくてちょっと行き詰まり感あったときに、たまたま学校の近くの古本屋で星占いの本読んで、人間ってこういう見方もあるんだなっていうのを知ったのがきっかけだったんですね。

あるく:なるほど。それでは今は占いは山吹さんにとってどういうものですか?

山吹:一つはやっぱり生活の糧というか、もうそれが仕事になっているんです。なので、言ったらずっと自営業、フリーランスですかね、みたいな感じで仕事しているので、っていうのが一つと。
あとはその仕事の部分が強くなっちゃったっていうのはあるんですけど、それでも自分自身が何かに行き詰まったり悩んだときには自分で占いをするので、そういう意味で言うと自分を支えてくれるものではあると思いますね。

あるく:なるほど。では少し山吹さん自身についての質問をしていただけたらなと。まず、人からは性格についてなんと言われますか?

山吹:優しいとは言われるんですが……ですかね。優しいとか真面目とか、あとはちょっと堅苦しいみたいなことも言われてるとこはあって。自分ではそこには解離を感じてるんですよ。そうじゃないなっていうの。え、そこまででもないぞっていう。

あるく:ではご自分ではその自分の性格についてどう思いますか?

山吹:割とわがままだと思ってます。割とやりたいことはします。

あるく:具体的にこういうときに自分わがままだなとかって思うとかあるんですか?

山吹:そうですね、例えば本当は仕事先に優先してやっておいた方がいいんだろうけど、つい趣味とかの方に行ってしまったりとか、っていうのは結構多くてですね。
それは正直反省っていうか、真面目だったらもっとキチキチ物事をやっていってもいいはずのところが意外にやれてないのでね。ちょっと反省しなきゃいけないよねってことはまあまあ思ってますね。

あるく:先ほど言われてたご趣味とかって、どういうのが趣味ですか?

山吹:音楽聞いたりとか、あといわゆるアニメとか漫画とか割と好きなのでそれを見たりとかっていう感じですかね。

あるく:ありがとうございます。そうしたら、最近楽しかったことは何ですか?

山吹:楽しかったことですか。楽しかったのはいくつかあるんですけど、いわゆるイベントに、こういうご時世だったのでイベントにリアルに参加できて知り合いに会えたりとかっていうことかな。
ずっと、例えば会うにしてもネット経由みたいなSNSだったりとかそれこそZoomだったりとかで喋った人とリアルな話ができたこととか。
あとはそのいわゆる、イベントでもオンラインイベントになってたので、それがリアルになって実際に直接人と話せたことが嬉しかったかな。

あるく:なるほど。先ほど最初は人と話したりとかするのがあんまり得意じゃなかったっておっしゃったんですけど.

山吹:知ってる人には会いたいんですよ、やっぱり。すごく深く知り合ってる人とか、この仕事20年ぐらいやってるので、仲いい人は本当に仲がいい、というか一緒にやっていったり。
だから気心知れた人にはやっぱり会いたいと思うんですが、初対面に近いとか、あの仕事上で会うみたいな人っていうのはいると思うんですが、そういう方たちとだと逆にもうちょっと何だろう、私の方は基本的に話を聞いてっていうふうになりやすいので、ちょっとそういうのはあれかなと。人見知りですけど、1人ぼっちでいいかって言われるとそこまででもないというか、っていうのありますかね。

あるく:喜怒哀楽だったりとか感情の波って激しい方ですか? あんまりない?

山吹:激しいんですけど、外に出してないと思います。

あるく:そうなんですか。どういうときにそう思うんですか?

山吹:プライバシーに関わることを聞いたり話したりする仕事なので、自宅の中に仕事部屋があるんですが、基本仕事部屋の中にいるときは結構感情を出してることが多いです。
人のそういう本当に内側の話を聞くので、相手が結構感情ぶつけられちゃうこととかも強いんですよ。多いんですよ、泣かれたりとか。例えば電話で占って泣かれたりとか。
すごいもう相手も悩んで悩んで来るから、感情すごいぶつけてくる場合は、例えば怒られて、「何でですか!?」みたいな感じになるときがあるんですよ。で、見ず知らずの人だから逆にぶつけられると思うんですけど、そうするとやっぱり電話を切ったあとも、終わった後こちらもちょっとやっぱり気持ちが全く動かないってことはないんですよ。というのはありますね。

逆にそこで完全に蓋をしてシャットアウトしてしまうと相談者さんの気持ちが見えなくなっちゃうので。やっぱりある程度は開いて、気持ち開いて話聞いてるんで。どうしても揺さぶられやすくなるのかなっていう気はします。
だから、今そこまででもなくなったんですけど、昔はなんか一緒に泣いちゃったりとかってこともある。

あるく:なるほど。でも今は、、、?

山吹:そこまででもない。ただ例えば良い音楽聞いたりとかしたときに、一瞬泣けてくるとか。アニメの最終回で泣くとか普通にあるので。

あるく:なるほど。割と感情が揺れ動く瞬間とかはあるんですね。

山吹:強いです、多分。

あるく:なるほど。さっきは楽しかったお話聞いたんですけど、逆に怒りだったり悲しいみたいな感じのネガティブな感情があったときはありますか?

山吹:悲しいって話で言うとやっぱり人と人との行き違いの話聞いて、その人同士がっていうよりも、本当に人間って悲しいんだみたいな感じですかね。
占い師の仕事って1人1人が、人に結構アドバイスとかを真剣にするので、それぞれの人が結構自分の考え方とか持って仕事するので、意見がぶつかっちゃうときってあるんですね、どうしても。私はこういうふうにやりたいと。いや、それはそうじゃなくてっていうふうに。占い師の人によって自分の意見をすごいしっかり持ってる人が多いんですね。
そういう人たちが集まると、やっぱりちょっと軋轢が出る場合があるんですけど。

あるく:そうなんですね。

山吹:それがお互いがお互いを尊重して、その先生の考え方だからっていうふうに思えてるときは、全然良いんですけど。
たまにそれを納得できない人がいて。やっぱりちょっと、言ってしまうと、いい大人が喧嘩状態になっちゃうんです。
それ見てるとちょっとなんか悲しいなっていうか、それがちょっと大きなそういうね、物事があって。ちょっとなんかそれは寂しいなって。
寂しいっていうかそれぞれの人を知っている人だったりするんで、それぞれの人が私を個別に知っていて、なんかみんな良い先生方なんですよ。あの先生方がすごい真剣に向き合ってる人たちなのに、ちょっとした相手の考え方の違いを飲み込めなくてこんなことになっちゃって寂しいなっていうか、って思うことはありましたね、かなり前ですが。

あるく:それが悲しいなと。

山吹:なんか人って寂しいなっていう、私自身がつらい寂しいっていうのはまあ仕事があんまりうまくいかなかったことがあってそれが寂しいなと思います。寂しいというかつらいなと思いますけど。悲しいって感じで言うと、そういう人同士の物事だったりとか、なんかどっちも悪い人じゃないんだけどな、みたいな感じの寂しさですね。

あるく:先ほど言われた自分のお仕事がうまくいかなかったときの話って、もう少し聞いても大丈夫ですか?

山吹:上手くいかなかったっていうその占い師の仕事の中に原稿書くってお仕事がありまして。
今月の星占い的な感じで出てると思うんですけど。テレビとかの毎日の星占いとか。ああいうのって、あの占い師が原稿書いて、テレビ局とかメディアに渡してるんですね。
で、そういうお仕事があったんですけど、いわゆる相手が逃げてしまって。「あれ?」っていうのがちょっとこないだ発生して。えーって感じですね、本当に。

あるく:なるほど。その時のお気持ちとか、どういうことを考えました?

山吹:その時って何も考えられないです。真っ白になっちゃって。いや、これだけ時間かけてやったのになみたいな感じでしたね。

あるく:ありがとうございます。現在だったら自分の生活の中でそのお仕事ってどれぐらいの割合を占めてますか? 自分の人生で。

山吹:人生のもう半分以上は仕事だと思うんですよ。

あるく:占いのお仕事してるときってどういうことを考えたりどういうことを感じたりしてますか? 最近は。

山吹:やっぱり世の中の世相とすごくリンクするんですね。
なので、例えばですけど、コロナのときって人が会いにくくなる。と、例えばそのいわゆる遠距離だから相手が信じられなくなって電話掛けてきたり、依頼してきたとか相手の気持ちを見てくださいとか。
あとはそのLINEとかメッセンジャーの言葉尻とか相手のSNSを見に行ってちょっと写真一つ取って、もしかしたらこの人浮気してるんじゃないかとか。なんか私よりも楽しいものができちゃったんじゃないかみたいな、写真とかメッセージの細かいところを見て、急にうがった物の見方をして相談しに来る人とか、そういうのがすごく増えたんですね。
そういう世相がすごく関わってるなっていうのは感じながらやってて。
で、今で言うとやっぱり景気、俗に言う経済面が結構皆さん大変。公共料金上がったりとか値上げとか。なので、シンプルに生活が大変でつらくなって電話してくる、依頼してくる人、増えたんですね。

あるく:人の生活とかがすごく身近に見えるんですね。

山吹:見えますね。リンクする感じですかね。

あるく:そういうのを実際に見て悲しく聞いて感じて、山吹さん自身はどういうことを感じたりとかしますか?

山吹:見てるとシンプルにその皆さん大変なんだなってのは思うんだけども、やっぱり皆さん将来っていうか先行きのことはすごい考えてるんだなっていうか。もしかしたらその、私もそうなんですけど、やっぱり自分に自信ない人も結構多いんだなっていうのは。
自分に自信があれば、例えばSNSの細かいところを見てそれ見ても、あまりそこまで気にならないんじゃないかっていう気もするし。
もしかしたらその相手が自分以外の人に気持ち持っていかれてるかも、って思ってるときってやっぱり自分に自信がないときなのではないかと。本当に想像なんですけど、そういう気はします。
で、自信がないのは、やっぱり周りに煽られてしまってるんだとは思うんですよ。周りっていうかいろんな世の中の物に。

あるく:周りに煽られる?

山吹:周りというか、世の中の価値観がすごい多様化したじゃないですか。
多様化してると思うんですよ、私が占いを始めた頃に比べて。価値観が多様化してるので、ひとりひとりがすごく考えて生きてかなきゃいけないので、そういう意味では昔よりちょっと大変なったのかなって思いますね。それはそんな感じがするだけなんですけど。
だからいろんなこと考えすぎてしまって、本当に愛されてるのかとか、自分の立場、今の仕事が自分に合ってるのかとか、恋愛だけじゃなくて今の仕事あってるのかとか転職した方がいいんじゃないかとか。そういういうことを割と皆さん考えやすいなと思いますね。

あるく:先ほど自分も自信がないんだけどみたいな感じで言われたと思うんですけど、山吹さん自身が自信がない方だなと思うときがあるんですか?

山吹:そうですね。元々自分に自信がないところが占いに興味を持ち始めるきっかけでもあったので、それはそういうところはあると思います。

過去:で、そのときって占いって仕事になるって思ってなくて、最初。

あるく:子供のときはどんな子でしたか?

山吹:子どものときは、いわゆる病弱であんまり外に出てなかったんですよ。
小学校3年生ぐらいまで出席日数ギリギリで進級してたような感じだったので。その後は割と人並みになったので今は普通に生活できてますけど。
だから、そこもあったのかもしれないけど、人と関わることがあまり得意じゃなかったんですね。ずっと家にいたので。本ばっかり読んでたっていうことで。もちろん性格もあってそれが全部じゃないと思うんですけど、人とどういう話をしていいのかわかんなくなっちゃったってとこありますね。

あるく:それは大体何歳ぐらいのときですか?

山吹:小学校低学年ぐらいのときからだと思う。

あるく:そのときはどういう思いだったかとか、どういう感情だったとかって覚えてますか?

山吹:低学年ぐらいだと一緒に遊ぼうっていうふうに、もうみんな言って遊びの輪に入るみたいなのが普通だと思ってたんですけど。いわゆるその遊びの輪に入れない子供だったんですね。
声かけてもらえないし、自分から行くこともできないし。だから誰かが遊んでるとこに、何人かいるところにするっと輪に入るみたいなのはやってた気がするんですけど、でもなんか、外から後からくっついてくみたいなそんな感じの子供だったような気がします。

あるく:なるほど。次は10代、小学校以降の頃はどんな子でした? 変化とかはありました? 小学生のときから。

山吹:中学受験をしたんですね。自分の意思ではないんですけど、中学受験して進学したんですけど。
なんかそこでも浮いちゃったんですよね、結局。すごいそこで、理由はわかんないんですけどずっと浮いてた。友達はいるんだけど本当に自分と一緒にいつもいてくれる友人が数人いて、あとは割と遠巻きに見られるというか。浮いてる存在ではあったと思います。だから正直中高ってあんまり楽しい記憶ないんですよ。

あるく:山吹さん自身の感情的には楽しいくないっていう感じ?

山吹:中高に関して言うと学校に関してはもう楽しい記憶はないです。友達がゼロだったわけじゃないからそれなりにはいろいろありましたけど。
まずその小学校のときから人と関わることが下手。本当に話しかけることができない。お喋りだったんだけど、大人の中で育ってしまって。大人って一方的に構ってくれるじゃないですか。しかも病弱だったからあれやこれやとすごい甘やかしてくれるわけですね。多分そこに慣れてしまってるので、同世代の人との関わりがないまま小学校上がって。

でも人間関係を形成する3年生ぐらいまであんまり、ほぼ学校行ってないので。結局もうちゃんと学校に通える頃には人間関係みんな出来上がってるから、小学校の中で。もう転校生みたいな状態になってしまって。なんで、自分がいるとこがなかったんですね。
なんで中学受験して環境変わったらどうなるかなと思ったんですけどやっぱり人との関わりが下手なまま上がっちゃったのであんまり友達もできず。俗に言う根暗だったので周りも関わりたくなかったんじゃないかな。はっきりした理由はわかんないんですけどとにかく浮いてました。

あるく:なるほど。自分の人生をその小説みたいに考えると、今までの人生を振り返ってここまでが何章でここまでが何章かなって切るとしたら、どこで切りますか?

山吹:ちょっと1ヶ所で切れなくて、ひとつが、占いと出会った高校生。高校2年生ですね。人間関係上手くいかない、成績も悪くて、で、ダラダラしてたので。なんかそれこそ高校中退するんじゃないかぐらいの感じだったんで。ただそこで気持ち立て直して卒業できたんで。なんとか。
その後なんとか大学まで行けたんですけど、その頃もまた変に調子乗って人間関係またやらかして、またどつぼに落ちてるんで。大学の2年生かな、だから高校1年生のときに占いに出会って何とか持ち直して、その後調子に乗って大学2年生のときにもう1回落ち込むっていうかはまるような状況になって。それが21かな、21のときで。
だからそのあと切るとすると、もう1個のターニングポイントは、親の介護が終わった歳、だいぶ後ですけど。40代後半、45とか46ですかね。

あるく:ご両親の介護が終わる前と後って、どういうふうに変わって、何を感じましたか?

山吹:母親だったんで。父は早く亡くなったので母なんですけど。
結局いわゆる毒親だったんじゃないかなとは思ってます、今で言う。こういうふうに娘を育てたい、がちょっと強かった人なんですね。
で、それに乗っかることで安心感を得てた自分がいたのかな。だから、その人の期待に応えられない自分を駄目だと思い続けて自分がいるのかなっていう意識がすごい強くて。いつも誰かに見られてるから、みっともないことはできないっていう気持ちがすごい強かったんですよ。
そこから解放されたのは多分親がいなくなってからかな。だからそこは章立てでいうと、ちょっと大きいとこかなって。

あるく:どういうふうに育てたいって感じてたのかと、それに対してどう思ってましたか?

山吹:親は品行方正で真面目で、いわゆる収入もあって、安定した仕事をしてる、社会的地位のある人と結婚していって専業主婦で幸せに暮らす、っていう生活を私にさせたかったみたいなんですけど。
そこに常に反発してたというか。逆に結婚なんかするつもりさらさらなかったし。一生働くもんだと思ってたし。っていう、最初その反発をしていた。ですけど、反発しながらも結局はその良い人でいようとしてたとこあるし。無理をして。社会人だから普通こういうことしちゃ駄目だよねとか、そういうところにすごいこだわりすぎてたのは後で気付きましたね。

あるく:どういうタイミングで気付いたんですか?

山吹:親が介護されるようになった、だんだん理詰めで話すんじゃなくて感情で話してくるようになるので、言ってることが矛盾してくるんです。
病気してるときってやっぱろ気持ちが弱るので、理路整然と話せなくなっちゃいますね。そうなると、感情ぶつけてきて言ってることに段々矛盾ができてきて、あれおかしいじゃないかなってなるんです。
で、そこまで私は意識として親だから大事にしてあげなきゃいけないとか。ちょっと親の顔色をうかがってた気がするんですよ。
で、その顔色をうかがってる自分が何かおかしいぞっていうか。気付き始めたんですね。

あるく:少し戻ってしまうんですけど、大学生活、大学時代で少しまた章が変わったとおっしゃったんですけど、その部分についてもお聞きしても大丈夫ですか?

山吹:大学生のときに占いで、人間っていろんな考え方あるのか、もうちょっと何か楽に生きてていいんだって思えて。私ってこういう人だからって。
占いって結局性格とか見てくるから、私ってこういうところでこういうふうに性格だからしょうがない部分もあるんだなっていうふうに思えてきて。で、自分を認めることができるようになって。
大学入ったら割と環境変わって、最初調子が良かったので。苦しくなくなると占いに頼らなくなるんです、人って。その時はただの趣味だったので。で、そうするとどうも多分自分のわがままな部分が出てきてしまったみたいで、やっぱり大学でも人間関係段々おかしくなってって。

バイトに逃げるようになって。バイト先ってそんなに人間関係構築しなくても良いので。なくはないですけども、基本的にそんなにないと思うので。
で、バイト先で占いやってよってバイトリーダーみたいな女の人に言われて。占ってお礼にちょっと物をもらったんですよ。占ってくれてありがとうみたいな感じで。で、そのときって占いって仕事になるって思ってなくて、最初。なんですけどそのバイトリーダーに物もらったことで、「あれ、占いってお金もらえるの?」みたいな。もらったのは化粧品なんですけど。
最終的に占い師になるときは、そのときのことを思い出して仕事にしたので。だからそういう意味でのターニングポイントではあったかな。で、そのバイトリーダーさんを占うようになってから、また自分のことも占い始めたので。

あるく:なるほど。山吹さんがおっしゃってる人間関係の調子がいいときと調子が良くないときって、具体的にどういう感じでどう感じるときなんですか?

山吹:意識して人が避けてく時ってあるんですね、自分のことを。
学生の時とかそれすごいわかるんですけど、社会人になっても例えばお昼になっても食事誘われないとか。だから社会人になって最初はその女性で固まってご飯とか行くこと多いですけど、本当に居心地悪くなるんですよ、段々。
で、居心地悪くなるっていうか、だから黙って話聞いてるのももちろんそれでいいんですけど話を振られて話しても誰も反応しなかったりとかっていうことが起こると、これ私いていいのかなって感じになってくる、意識しすぎてたとは思いますが。
そうするとじゃあ一緒にご飯食べても楽しくないなと思うと、昼例えば外出する。その直前に客先に行く用事とか作っちゃったりして、「すいません、ちょっと客先なので外で食べてきます」みたいなこと言ったりして段々自分で離れていっちゃうような感じがあって。
結局自分から1人になったって感じなんですけど、最後はあんまり関わらなくなって。例えばフロアですれ違うときぐらい頭下げますけど、コピー機の前でもただなんとなく喋るとかなりやすいんだけど、それもしないとか。
っていうことで、何か段々あの子は愛想悪いねみたいに思われたりとか言われるようになったりしてって、段々孤立する感じですかね。

あるく:占いを本業にする前に、別のお仕事されてたってことですか?

山吹:そうです。占い師になる前、10年ぐらいIT系で仕事してたので。

あるく:そうなんですね。その仕事を終えてから占いを本業に?

山吹:やってたんですけど、会社が副業禁止だったので。
だから占い師でちゃんと収入得ようとするとこっそり、なんだろう闇じゃないんだけど、ちょっとね、お小遣い程度にはもらってたんですけど。占い師になろうって前にちょっといろいろあって会社辞めることになって、その後どうしようって悩んで。

で、結局占い師になろうって決めたのがその大学生のときの経験だったりするので。
IT系にいたので、Webデザインとかの仕事をしようと思ったんです、最初は。今からもう20何年前なので、Webデザインって結構フリーランスで仕事する人多かったので。それにしようと思って専門学校とかも通ったりしたんですけど。
やったんですけど、結局当時もう30歳すぎてたので。まあちょっと無理だな、遅かったなと思って。スタートとしては。デザイン系の専門の勉強もしてなかったですし。っていうのもあって、無理だなって思って。何が次できるんだろう、在宅でっていう。
ちょっとここ話省略してるんですけど、会社に入って十数年の間に結婚して子供2人産まれてるんですね。その子供たちがちょっと持病があったりするんで、普通のフルタイム勤務ができなくなっちゃって会社辞めることになったんですよ。なんで在宅で仕事をするっていうのがひとつ大きいタスクで残って、って言ったときにフリーランスの仕事を選んだんですけど、そこで流れ流れて占い師になった感じなんですね。

あるく:そうだったんですね。

山吹:そうなんです。

あるく:最初に結婚なんてする気なかったみたいなおっしゃってたのは変わって?

山吹:そうですね、だからターニングポイントに入れようかどうしようか迷ったんですけども、今の夫に会ったことですかね。だから自信がないとかそういうネガティブワードが自分のことについてすごい出てくると思うんですけど。
それを親族じゃない人でちゃんと認めてくれたのが、大きかったんですね。っていうのがあって、だからといって甘やかす人ではないので駄目なことは駄目なんですけど。だから長続きしてるとは思うんですが、何だろう、多分すごい弱い理由で結婚してるんすけどあの人生で1回ぐらい結婚してもいいかなと思ったんですよ。あの自信が自分になさすぎたので。失敗してもいいから、人生で一度ぐらい結婚しておこうっていう。
ここでしないともしかしたら一生しないかもしれないみたいな。

あるく:今の旦那さんとはどういう出会いだったんですか?

山吹:会社の同僚です、単純に。

未来:なんかそれはそれで占いも好きだし、占いに関わってるこの今のコミュニティっていうか占い師同士の世界とかいうのが多分人生で一番しっくりはきてるんですよ。

あるく:5年後10年後、あるいは死ぬときまで想像して、未来についてどういったイメージをお持ちですか?

山吹:年齢的にもう独立したので。5年後10年後って言うと、まあ5年後ぐらいまでには何か本1冊書きたいなぐらいのことは、この仕事をしていて思います。一緒に仕事をしてきてる占い師さんが本を出されてるので、私も書けたらいいなって思うんですね。
私、親の介護終がわってから好きなことを好きって言えるようになって、好きなことができるようになってきたので。それまで遠慮してやらなかったことがいくつかあったので。
なので、そういったことを今体力続く限りやれたらいいかなっていう感じが。音楽のライブとか行ったりとか、なんかすごく遠慮して。
例えば子供を預けるのでもうそれこそすごい高いシッターさんとか予約してもう万全の体制みたいな感じにしてたりとか。それで何年かに一度とかみたいな行き方をしてたんですけど割と気軽に出かけるとか。っていうのがようやくできるようになって。
だからこの年になったら、もうこういうことしちゃ駄目だろうみたいな気持ちも、すごい強い人だったんですけど、こだわらないで行きたいなら行っておこうって段々切り替えられるようになったかなと。

あるく:じゃあやりたいことがいくつかあるんですね。未来に対するイメージって?

山吹:本当にやっぱりここまでやってきてることなんで、占いはずっと続けていきたいと思っています。で、これは多分一生できる仕事だと思っているんですね。頭が働く限りはできる仕事なので。じゃあ占い師はずっとやっていきたいなと。だから多分仕事はもうこのままだと思うし。
さっき子供2人って言いましたけど、どちらも成人したので、もう自由に旅行とかもできるかなとかっていうのも。ただ多分一生仕事はしていきたいと思うんですね。それはあって。それはそれで占いも好きだし、占いに関わってるこの今のコミュニティっていうか占い師同士の世界とかいうのが多分人生で一番しっくりはきてるんですよ。
結局、中学高校大学社会人と正直浮いてるとかそういうネガティブな要素がすごい強かったんですよ。
自分に理由があると思うんですけど。なんですけど今は、今いるコミュニティっていうか占い師の界隈っていうかが、大人同士だからっていうのもあるんでしょうけど、言いたいことも言いますけど、割と本音で話ができる人たちの中に、今自分がいるので。大人の割りにはね、そういう意味ではすごく居やすいんですよ。なんで、この世界というかこういうとこで仕事できたらいいなとは思ってます。

あるく:やっぱり山吹さんの人生の中でお仕事の割合ってすごく大きいんですか?

山吹:大きいと思います。今はまあ特に大きいんだと思います。

あるく:今がですか?

山吹:今というかあの、本当子供が段々、言ったら実質手を離れていってるので。下が今年3月、今月卒業するので。2人とも社会人になるんですけど、いよいよ仕事に触れる自分が時間全部持ってけるかなと。
仕事というと別に占い好きで始めてるので半分趣味みたいなこともあるんですね。好きでやってるっていうのはありますから。なんで趣味兼仕事みたいな。趣味はちょっと好き勝手やれる、仕事は責任伴うんで違いますけど、でもそれ占いに関わる何かっていうのは見てて楽しいし。

あるく:それでは最後に、もし占いに出会っていない人生だったら、どういう人生になってましたか?

山吹:いわゆるアニメとか漫画とかいわゆるオタク趣味を持ったIT企業にずっと勤めてる人っていうことだったと思うんですね。
主婦にはなってたと思うんですけど。この会社で夫に会って結婚してたし普通にやってたと思うんですけど、少なくとも会社辞めた後、パートか何かして繋いでっていう感じで、また何かどっかの年齢でIT業界に契約か何かで復帰してみたいな感じで仕事したいと思いますね。割と普通のIT系のサラリーマンやってたと思います。

あるく:なんでITだったんですか?

山吹:これはちょうど私が大学卒業するときに、IT系の技術者足りなかったのと、元々中学生の時に、コンピュータ面白いなーで興味持ってたりしたことが多分関係するというか。
元々そのコンピュータとかあの辺好きだったんだと思うんですけど、いわゆるファミリーコンピュータも大学生のときにバイト代貯めて買っちゃうぐらいには結構オタク寄りだったと思うんで。その時代の走りの人間だったと思うんで。

あるく:山吹さん自身の今と、今までの人生に対する満足度みたいなのって、100%で言ってどれくらいですか?

山吹:過去について言うと正直満足はしてないんです、どこの時点でも。で、まあこれ多分自分のわがままなんですけど、もっとやれたよねって思っちゃうんです、常に。過去について言うと、何%にもならないですよ、学生とか大学生のときなら。もっとやれるはずだったのに、自分でいろんな努力を放棄しちゃってたので。
占い師になったあとは、自分で考えて動くとか自分の責任持ってっての大変だったんですけど、そういう意味では充実感はあったんで、70から80ぐらいかな、今のところで。って感じはします。周りからしたら絶対恵まれてるとは思うんですよ。結婚して子供2人いてずっと仕事を続けられてってね。
ただその中で自分が結果出してるかって言われちゃうと、ちょっと弱いので。ちょっと弱いっていうかただ続けてたと思って。何かそこにあんまり価値というか満足感は感じられたのかなっていう。

あるく:そういう理由での70、80?

山吹:ですね。まだできることあったよねみたいな。
本の話をしましたけど、同僚の、一緒に同じ時期に占い師、20何年やってる占い師さんが、例えば本を5冊ぐらい書いてるんですけど。もっと書いてるかな。
なんですけど、その同僚の占い師さんもお子さん2人育てて頑張ってこられた方なんで、私は彼女ぐらい努力したかなとか、っていうことを考えるとまだできることあると思ったんですよね。

あるく:ありがとうございました。最後に言い残したことはありますか?

山吹:今質問していただいて、すごい内にこもってるなと思いましたね、自分が。
自分を認めるのがすごい下手だなって思いながら。できない自分をすごい強調するような言い方になっちゃったっていうのはありますけど。まあ、自分のことは信じたいんですけど、実績がなかなか信じさせてくれないというのはあるなって。今改めて、自分のことを認めたくない人なんだなと思います。
理想が高すぎるのかもしれないんですけど。っていうのはすごい意識してるんだなと思いました。それは自分の方であって、占い師って得体の知れない仕事だし、そういう話を見る人は見たいんでしょうけど、どっちかという単なる、なんでしょうね、自己満足感の低いおばさんの話になるんじゃないかと思いますけど。自己肯定感の低い人の話になりそうな気はします。
ただ、そういうふうに振り返りつつ、でも人のことを何て言うのかな、ちょっと私みたいになって欲しくないってのはあるんだと思います。
占ってるお客さんに、自分みたいに自己肯定感が低いまま生きて欲しくないというか。それがあるから占いしてるんだと思うんです。だからそれは皆さんにお伝えしたいと、最後に思います。

あとがき

山吹さんご自身は人から「真面目だ」と表現されることが多くそれに納得いっていないようなお話をなさっていたのですが、私も今回お話を聞かせていただいてやっぱり真面目で一生懸命で優しい方なのだなあと思ってしまいました。
常に自分に対して、自分の人生に対して、「もっとできたんじゃないか」って満足しない方で。常に自分に矢印が向けることを忘れず、しかもその矢印が鋭くて、厳しく自分を見ている方だなあと。真面目と表現されたときに、「真面目だったらもっとこうなはず、、」と不満なこと自体が真面目な人のエピソードでは、、とにっこりしてしまいました。

占いって私達にとって身近ではあるけれど、占い師さんってあまり身近じゃないですよね。しかも占い師さんが何を考えてるか知る機会ってなかなか無いじゃないですか、基本人の話をするお仕事なので。なのでお話をきけて凄く貴重な経験をさせていただきました。
今回お話してくださった山吹さんはどのように占うのか興味を持ちまして、来週実際に占っていただいてきます~!

【インタビュー・編集・あとがき:あるく】

【文字起こし:釘】

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