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自信が持てずに辛い思いしてる中高生が元気になってくれるといいなと思う人

最近頭を悩めているのが、
 A,今あるお金を使って、その日にお腹を空かせている人に食事を配って満腹にするのか。
 B,今あるお金を使って、10年後には10人を雇えるだけの事業を作るのか。
のどっちが正しいんだろう、ということ。
いやいや「使って」じゃなくて「遣って」でしょうとか、まあそういうツッコミに疲弊したりもするし。
そもそも、ここでいう「正しい」ってなんなんだろうなって。
言い換えると、
 A,未来を犠牲にして、今を救うのか。
 B,今を犠牲にして、未来を救う。
ただね、ここで考慮しなくちゃいけないのは、未来っていうのは不確定で、ほんとにそのお金が「10人を雇えるだけの事業を作る」のかはわからんのよね。
それでも、お金を未来への投資にしなくちゃ、事業はできんからね。
と、今の無名人インタビューの赤字経営に思いを致すわけです。
まあ、生活は赤字にならないように布石を置いて別に仕事をしてはいるんだけれども。
ベストではないにしろ、ベターなのは、無名人インタビューを無料で運営しつつ、無名人インタビューで得たノウハウで稼ぎを得るってことなんだろうなって思っている。
無名人インタビューには、反社会的な意見も、犯罪者の意見も、国家資格を持つ人の意見も、経営者の意見も、無職の意見も、離婚後に親権を持った人も持たなかった人の意見も、載ります。
そういう意味では、他からお金を調達しにくいんだよね。気に入らない意見も載るからさ(まあこの気持ちは私qbcの私見そのものなんだけれどもさ)。
ということで、無名人インタビュー、本日も神妙な面持ちでスタートいたします。(主催:qbc)

今回ご参加いただいたのは ふぅ さんです!

一般社団法人ExGalapago

現在:自分が本当にやりたいって思ってやってることなので、この体も動くし、そんな今まで感じていた足かせというかなんというかブロックみたいなのが全部溶けてすっきり動けてる感じ

イワナ:ふぅさんは今何をされている方ですか?

ふぅ:今は中高生に向けて、将来を伝えるイベントを企画する事業をやっています。

イワナ:それはお仕事でされているんですか?

ふぅ:これから事業化しようっていうところで。ちょっと第1弾のイベントを1月に行うんですけれども。収益化はこれからできたらいいなっていうところです。

イワナ:なるほど。今からやっていこう! っていう形ですかね。

ふぅ:はい、そうです。

イワナ:この他にされてますか?

ふぅ:今はやってないですね。仕事辞めて、これ1本で今行ってる感じです。

イワナ:差し支えなければ前のお仕事はどんなことをしてたのか教えていただきたいです。

ふぅ:印刷会社に勤めてて、資料の修正、簡単にチラシとかの修正作業をしたりとか、あとはメールとか電話での受付とか、問い合わせ対応をしてました。

イワナ:いつ頃辞められたんですか?

ふぅ:休職の期間はあったんですけれども、正式に退職したのは今年の4月です。

イワナ:今の事業に向けての準備のための退職だったんですか?

ふぅ:ちょっとこれ言うと長くなるんですけど、10年ぐらい前に体調を崩し、異常な体のだるさに襲われてしまって。いくつか病院に行ったんですけれども、原因はわかりませんでした。
食事療法と運動で快方には向かっていたのですが、ちょっと良くなっては2ヶ月ぐらいダウンするみたいなのを繰り返してました。
去年の10月にまた体調を崩して、そのまま休職して4月に退職したっていう形ですね。

イワナ:最近は、普段はどういうことをされてますか?

ふぅ:これからイベントを企画するにあたって、宣伝するにしても人脈が必要になってくるので、1対1でいろんな人とミーティングしたりとか。
あとは自分自身も学生に接するっていう経験がそれまであったわけじゃないので、ボランティアしたりして経験積んだりっていうことはしてます。

イワナ:そういう活動をしているとき、どんな気持ちですか?

ふぅ:一言で言うと楽しいですね。自分が本当にやりたいって思ってやってることなので、体も動くし、今まで感じていた足かせというか、ブロックみたいなのが全部溶けてすっきり動けてる感じがします

イワナ:こういうイベントに携わろうと思ったのって、どういうきっかけがあったんですか?

ふぅ:自分がイベントを企画するのが好きなのかなと思ったことですね。
自分、去年の7月からインスピRoomっていうジャンルフリーの作品発表会を企画してて、もう1年以上やってるんですけど、イベントを企画するようになってから、自分のアイデンティティってこれかな、みたいなものがわかるようになりました
で、あとは自分もかねてから起業したいなっていう思いはあって、ビジネスコンテストとかにも応募してたんですね。それで思いがくすぶっていたところで、プログラミングコンテストに出たんですね。東京都の課題を解決するコンテストなんですけど、コンテストって自分でビジネスを起こそうみたいな雰囲気も強くって。
事業を計画するにはこうしたらいいみたいなレクチャーもあって、そういったことを考えるのが面白くて、起業したいなっていう思いが強くなって。それをコンサルやってる友達に話したんですね。そしたら一緒にやろうみたいなことを言ってくださったので、それで背中押されてっていう感じですね。

イワナ:イベントとか事業を作る流れって、どんな感じなんですか?

ふぅ:事業を作る流れに関しては、私もこれからっていうところなんですけれども。イベントに関して言えばどうだろうな。企画立てて、まあ人がいれば成り立つかなっていう感じですかね。
自分で企画立てて誰と何をするかっていうのを順番立てて、それで決まったら関係者と打ち合わせして。で、広報は、今企画してるのは中高生向けのイベントなので、中高生が集まるところにちょっとチラシ配ってもらったりとかしてます。

趣味でやってるインスピRoomもそんな感じですね。
知り合いも一緒にインスピRoomの運営してるんですけど、その知り合いの企画する別のイベントの中でインスピRoomのことを宣伝してもいいよって言ってくれたんですね。
それで宣伝したら、思った以上に反響があって、自分も参加したいっていう声があったので、それで始めたっていう感じです。
だからまあ、企画があって参加者がいれば、イベントは成り立つっていうところかなと。

イワナ:インスピRoomっていうのは、団体の名前なんですかね?

ふぅ:発表会の名前ですね。こっちは事業とか何でもなくて本当に趣味でやってます。
音楽もOKだし、イラストとかダンスとか、自分の文章の朗読とかもあるし。もちろん動画もあるし。前回は、商品として作ってるパズルを紹介する方もいらっしゃって。本当に幅広いですね。

イワナ:イベントに企画っていう形で関わって、どう感じますか?

ふぅ:イベントの方は、続けていくにあたってもちろん新しく人を呼ばなきゃいけない。自分のイベントの良さを語らなきゃいけない場面が増えたので、以前との比較ではあるんですけれども、自分のことを人に話すのに抵抗がなくなったかなと思います
あとはね、メールで勧誘かけても無視されるみたいなことも、何度かやってるとざらにあるので、そういうところで人間関係の面の耐性みたいなのとかつきましたね。
あとはうまく言わなきゃいけないみたいな思い込みがあったんですけど、そんなこと気にしてたらいつまで経ってもメッセージ送れないので、だから即決。あんまり考えなくなったかなっていう気がします

イワナ:ふぅさんは性格について、周りからは何て言われますか?

ふぅ:リーダー気質とは言われます。全然そんなことないんですけど。ただの一匹狼だと思うんですけど。でも一方で、丁寧って言われることが多いかもしれないです。
あとは、責任感強いは言われるかな、よく。
今思いつくのはそれぐらいですね。

イワナ:ご自身ではどう思いますか?

ふぅ:どうなんだろうな。リーダーになることは確かに多いかな。一緒にやる人に合わせるのは得意じゃないから、この前のハッカソンとかでも、他の3人のメンバーの意見を押し切って1人突っ走ったってところはあるし。協調性はないかな。人に合わせるのは苦手かも。
あと丁寧って言われるのはそう、自分には傷つきやすいところはあるかなと思ってて。それで自分がされて嫌なことはしたくないなと思って、それが多分丁寧っていうふうに見られるのかな。作業が丁寧なんじゃなくて、人に対する扱いが丁寧だからそうやって見られてるだけじゃないかなって私は思います。

イワナ:人間関係で心がけてることはありますか?

ふぅ:メッセージは気遣うかなと思ってて。
相手が受け取ってやる気が見えないようなメッセージはあんまり送らないようにしてるかな。書き方とか。
あとはなるべく早く返す。長時間はほっとかないようには心がけてるんですけど、たまに忘れたりとかあります。

イワナ:他に趣味とかはありますか?

ふぅ:趣味はですね、フジツボを吹くこと。フジツボって今ZOOMのアイコンになってるやつです。

イワナ:これ何の写真やろう? と思ってました。

ふぅ:これちなみに氷の上に乗ったフジツボです。

イワナ:自分で撮られたんですか?

ふぅ:そうです。元日に。私スカイツリーの近くに住んでたんですけど、初日の出を見に行くために外に出たんですね。
本当はスカイツリーのバックに出る初日の出みたいのが撮りたかったんですけど、下調べもしてなかったから撮れるわけがなく。
ちょっと悔しかったので、この日にしか撮れない景色ないかなと思って探してたら、隅田公園の池が凍ってたので、そこの上に持ってたフジツボを乗っけて撮影したのがこの写真です。

イワナ:なるほど。フジツボは周りに吹かれてる方が多いんですか? どういうきっかけで?

ふぅ:私の知り合いの笛仲間というか、瓶とかストローとか、そういう穴のあるものを吹いて音を鳴らすのが好きな仲間がいまして。その方が持ってきたんですよ、フジツボ。
それで私が、これ穴あるんだから吹けるんじゃない? みたいなこと言って、2人で音を鳴らしたら、音が出て。で、私はフジツボをずっと吹き続けて今に至るっていう感じです。

イワナ:どんなときに吹こうと思うんですか?

ふぅ:今は依頼されてて。今度12月にライブが控えていて、練習してます。フジツボの演奏、ちょっとずつ広げていきたいなっていう野望はあるので、今はライブに向けて吹いてるんですけど、ライブが終わってもYouTubeなり何なりでフジツボの活動は続けていきたいかなと思ってます。

イワナ:周りの方って、どんな方が多いですか?

ふぅ:個性の強い方というか、趣味が濃い方が多いかなっていう感じですね。

イワナ:影響を与えて受けてっていう関係性なんですか?

ふぅ:いやあ、受けてる方が多いんじゃないかなと思いますね、私は。年齢も年齢なので、周り年上の方が多いので、影響受けるってことが多いかなって。
でも、インスピRoomのコミュニティに関しては、自分が引っ張ってるコミュニティっていうのがあるので、影響は与えてるっていうのは、ある程度あるかなと思います。

イワナ:どっちが好きとかありますか? 影響を受ける方か、与える方か。

ふぅ:誰かに影響を与えるっていうのは、使命というか、人間としての基本的なあり方なのかなと私は思ってて影響を与えてると良い影響を受けるっていうのが自分の考えとしてあるので。
良い影響与えて、それで受けられたらっていう考えだから。どっちも好きだけれども、良い影響を受けたかったら良い影響を与えるのはマストかなっていう感じはしてます。

過去:結局私大学で学んだ専門使わずに卒業してるので。大学までで勉強したことって果たしてどこまで使えるのかなっていう疑問があったのと。

イワナ:子どもの頃は、どんなお子さんでしたか?

ふぅ:幼稚園のときは話すの好きだったと思うんですけど。あとちっちゃい子の面倒見るの好きでした、幼稚園の頃は。
ただ小学生になってからは、自分で友達を作るのがあんまりうまくなくって。小学校3年生のときは1人でいることが多くて。
小学校4年になって、遊び係っていうのをやるようになって、自分で企画し、景品作ったりとか、新しいゲームを紹介したりとかそういうことして、存在感をつけつつあった頃に、転校してしまうっていうのがあって。

転校したら、転校して何人か友達ができたんですけれど、そんなにむちゃくちゃ楽しい学校生活だったかっていうと、そうではないかなっていう感じで。
でも一方で塾では成績が良かったので、言っちゃ悪いけど偉そうにしてたみたいなところはあって。そこでは伸び伸びとやってた感じだから。だから元々前に出たい気持ちはありつつも、どっかで抑えてたような小学校時代かなと思います。

イワナ:自分を抑えてたっていうのが、あんまり楽しくなかったっていうところにも繋がるんですかね?

ふぅ:おとなしい友達も当時は多くて。あんまり自分を出すってことができなかったかなっていう気がします。

イワナ:中学生の頃はどうですかね?

ふぅ:中学生は、中1の1学期は1人で食べてる時間も多くて。友達を作るのは相変わらずうまくなかったんですけど。2学期からちょこちょこ友達ができ始めて、でも中2になって一時期グループから外されたりした時期もありました。
ただそこで本当の友達、人間的に信用できるなっていう友達ができてきて。中2になってから生徒会やったりとか、あと中2のときに個人参加の文化祭の出し物を自分で立候補してやるとか。まあ立候補して落ちはするんですけど。徐々にリーダーみたいなみんなをまとめる立場になってくることも増えて。3年になってからは図書委員をやり始めて。
文化祭の出し物をした中2のときの担任の先生が、図書委員の顧問の先生をしていたんですね。
それで私を急遽というか、なぜか知らないけど図書委員のリーダーに誘って。
そこから高校3年生までは、もう図書委員で、ずっと。好きで働いてたっていう感じで。だから積極的なタイプだったけど、でも、一方で期待に応えたいっていう気持ちは人一倍強かったのかなと思います

イワナ:信用できる子たちが増えてきたっておっしゃってたんですけど、それって変化があったんですか?

ふぅ:中2のときに自分のことハブってきた人って、振り返ると委員会とかもちゃんと積極的に参加しない、消極的な人たちというかなんというか。
話してても、おもしろくないし。考え方も好きになれないなっていうところがあって。教室で、みんなが頑張ってることをちょっと斜に構えてるみたいな人たちで。
だから、別に付き合う価値もなかったのかなっていうところ。答えになってないな。

イワナ:では、逆に信用できるなっていう人はどんな人ですかね?

ふぅ:逆境というか、いじめられてる人にはあんまり話しかけたくないって思う人が多いと思うんですよね。でもそんな中でも気にせず話しかけてきてくれる、自分のことを信じてくれる人。そうだな、普通に声かけてくれて、自分が声かけに行っても避けずに受け止めてくれて。そういう人たちかな。

あとは、自分自身もハブられてるというか、あんまり体制に馴染めない人。そういう勢力が結集したところ。
自分も友達作るのがうまくなくて、相手も友達作るのがうまくないタイプだったら、そうそう簡単には裏切らないだろうなっていう意味で、信頼っていうのはあったかもしれないですね。
簡単には裏切らない友達ってとこですかね。

イワナ:それ以降はどんなことをされていましたか?

ふぅ:第一志望の大学受かって、大学入ったばっかりの頃は、もう本当に勉強も真面目にやってて。サークル、合唱サークル行ってたんですけど。サークル行って、あとはそんな感じかな。勉強とサークルみたいなので忙しかったと思います。
勉強に関しては、今思うと全然ついては行けてなかったんですけど、自主ゼミみたいなのをやってて、それの仲間に入れてもらって一緒に勉強してたんですね。
でもなんだろう、自分そんなに勉強できたわけじゃないので、今思うとよくあそこに居続けられたなとは思うんですけど。

そこの人たちって、自分がはみ出し者だっていう自覚のある人たちだったから、そういう雰囲気が好きでいたのかな、っていう感じはしてます。
あとは部活ですね。部活は合宿でちょっと体調崩すんですけど、それまでは3つバンド掛け持ちしてて、しかもバンマスやっててっていう。1日中12時間ぐらい活動してたんですけど、そんな中でも、誰も人が来なくて待ったりとかしてて。真面目にやるけど空回りしてたみたいな、そんな感じはあったかな。
あとこの頃は、ちゃんと、最初で最後ではあるんですけど、付き合ってた相手がいた時期でもあったので。側から見れば一番良い時期かなとは思ってます。

平たく言うと合宿で体調崩して、崩して1年ぐらい最初の方、頑張って学校行ったんですけど。もう本当に母に送り迎えしてもらいながら行ってたんですけど。2学期になってもうこれ、しんどいなってなって。3年で休学して。
3年で1年休学して、4年というか、1年休学した後に生物学科に転学して。で、生物学科で2年間やった後に、ちょっとまた研究室の勉強に耐えられそうもないなっていうので、また2年間休学して、研究室1年行って卒業したっていう感じです。

これが勉強の方で、その間は体調良くなったり悪くなったりみたいなのを繰り返してた感じですね。でもこの間には、いろんなことやってて、ブログやったり、スペイン語の通訳みたいなことを経験したりとか、あとは今の即興仲間、フジツボを一緒に吹いた仲間とは大学時代に出会ってます
即興音楽の人たちに出会ったきっかけが、和楽器の会で。今ずっと一緒に活動してる女性の方に出会いそこから即興音楽に出会って、即興音楽っていうのが自分の人生にも強い影響もたらしてるかなっていうのは思います。

イワナ:中高生の応援をするイベントの企画っておっしゃってたんですけど、即興音楽と繋がる点はありますか?

ふぅ:音楽っていうと、楽譜があってコードとか決まってて、まずそれを決まった通りにみんなで吹くっていうのが普通だと思うんですけど。私達のやってる即興音楽って、本当に各自が鳴らしたい音を鳴らす。でもお互いの音を聞きながら鳴らしていると、自然とちょっと音楽みたいな瞬間ができるっていう。好きに鳴らしてるんだけど音楽ができるっていう音楽なので。弾いてるとき弾き手としたらすごい自由になれるんですね。
自由になれて、なおかつ自由な状態が他の人から受け入れてもらえるっていう。そういった意味では、すごい特殊な経験だし、それで自己肯定感が上がる人も多いので。何らかの形で中高生に広めてくっていうのも面白いのかなっていうのは思ってます。
でもなかなか本流とも違うし、そういう自由な即興って、本当にちょっとマニアックな音楽家の集団がたしなむ遊びっていうイメージもあったりするので。そこメインでってなかなかどうかな、中高生需要あるかな、みたいなのは感じてます。

イワナ:過去のお話聞いてて、中高生の応援を今したいって思う理由って、ご自身の中学生時代の記憶とかも関係するのかなって思ったんですけど、どうですか?

ふぅ:そう、もちろんありますね。辛いというか、自分が受験して、ひどいというか、長いときには1日10時間以上勉強して。それで進学校、中高から大学入ったんですけど。
結局私大学で学んだ専門使わずに卒業してるので。大学までで勉強したことって果たしてどこまで使えるのかなっていう疑問があったのと。こんな頑張って勉強してきたのに勉強したことがあんまり使ってこない上に、勉強って代償もあると思うんですよね。詰め込みでいっぱい知識詰め込んで、場合によっては無理して体調を崩す人もいるし。

受験によって培った、自分を追い込んじゃう思考回路みたいなのって、多分社会に出てからも引きずってるって人絶対いると思ってて。そうなってくると、鬱病とか精神病んじゃったりする引き金にもなってくるかなと思って。
私はそれを中高のうちから崩すというか、そういうきっかけを与えられたらなっていうのはすごい思ってますね。
あとは社会で求められるゴールっていうか、社会で評価される人材と学生時代に評価される人材って違ってて、学生時代に評価されるためにやってる勉強してるまま行くと、社会でまた通用しなくてあれってなると思うので。

学生時代って、数学の問題とかでも、客観的な正解がある。1+1は誰が見ても2だし。
でも社会に出てからの問いというか、解決していく問題って、例えばチラシをデザインするときとか考えるとわかりやすいかなと思ってて。ポップなチラシにしてほしいとか一言で言われたとしても、どんなポップなのかとか相手が言わないこともあるから、自分から聞いていかないといけない。どういうふうなのが正解かっていうのを。
っていう意味では、学生時代と社会で問題の取り組み方っていうのが全然違ってくるから、そこが社会に出ていく上での面白さというか、学生時代とは違った自由さみたいな。そういうものを知っておくと、息苦しさみたいなのもなくなるのかな

イワナ:なるほど。

ふぅ:社会に出ていく上で、これからの時代って本当に自由な時代、何やっても許される時代になってくると思ってて。でもそんな中で、自分が何したいかっていう軸を持ってないと、誰が何しなさいっていう指示する人もいないので、潰れちゃう人とかも出てくるのかなっていう気がしてて。
そういう意味では中高時代から将来のことを意識してというか、折れないというか、自分の中でのこう行きたいなっていう羅針盤みたいなものを持って、中学校の時代で道が決まってくると多分受験も脇目ふらずに進めていけるかなってところもあるので。
社会に出て折れないというか、追われることなく青春時代を過ごして欲しいなって思いますね。

未来:脇目も振らず過ごしてたらいつの間にかなんとかなってたっていう人生がいいかなと思ってます。

イワナ:自分の5年後、10年後とか、死ぬときまでを想像して、どういったことをイメージされてますか?

ふぅ:いやあ、なかなかね、イメージ……でも本当に、5年後、理想はこの事業が成功して。でもどういう形で収入得てるんだろう。
でもとにかくこれは達成したいなっていうのは、中高生が自分のイベントで笑顔になってくれる、楽しかったとか社会に出るってこういうことなんだとか、今まで自分はこれしか世界を知らなかったけど、こういう世界もあるんだとか、学校の先生と親の言うことが全てだったけど、他の同級生とか、大人の話を聞いてこういう世界もあるんだっていうのがわかったとか、新しい世界を見る中高生が増えたらなっていうのは思ってます
でも願わくば、もっと言うと本当に自信持てずに辛い思いしてるとか、そういった子たちが元気になってくれるといいかなっていうのは思いますね。

イワナ:中高生を支えるための具体的なアイデアがありますか?

ふぅ:環境だと思うんですよね。今って、中高生の生きてる世界って閉ざされてるかなと思ってて。知ってる人も親と先生しかいないし。クラスの人間関係が全てだから。
だからそこで仲間外れにされると、中には心病んで自殺しちゃうって子もいるし。でもそれって、中高生が知ってる世界があまりにも狭いことが原因かなと思ってて。
そういった意味では、他の場所の大人とか、あとは違う学校の友達とか進路とかのイベントで、良い友達とか、自分とはまた別の世界、別の考えがあったりとか、そういう人たちから承認される、学校では居場所ないけど、ここなら居場所あるねとか、自分のこと話してもいいよねとか。
そういうことを感じてもらえるような場を作っていくことなのかなと思ってます。

イワナ:ご自身の未来では、何かありますか?

ふぅ:いやあ、フジツボで世界一周したいです
海外からオファー来て、アメリカ行ったりとか。それこそ研究費で遠征費も出してくれるみたいな、そういうプランあったらいいなとか。
あと、デンマークめちゃくちゃ行きたいです。教育先進国なので。
事業の方がどうなるかわからないので、ちょっとお金ができたら行こうかなと思ってます。

イワナ:もしもふぅさんが即興音楽と出会ってなかったら、今ってどんな生活になってたと思いますか?

ふぅ:根幹を揺るがす全ての出会いが無くなったらってことですよね、即興と出会ってないってことは。
ちなみに、自然発生音楽の即興以外にも即興ってあるんですよ。そっちの即興とも出会ってなかったっていう話ですか?

イワナ:自己表現という意味での音楽が、もし今のふぅさんになかったらっていう質問ですね。

ふぅ:いやあ、モノクロな人生送ってんじゃないかなっていう気がしてますね。
行動していく中で、多分いずれにせよたどり着くのかなっていう気はしてるんですけど。でも出会ってなかったとしたら、多分モノクロじゃないかな、今まで。
就職はしてたんだろうけど、また体調崩して。

イワナ:即興音楽って、ふぅさんの中で一言で表すとしたらなんですか?

ふぅ:自分自身を解放する手段。わかる人にしかわからない言葉みたいな

イワナ:言葉っていうことは、それを通じてわかり合える人たちがたくさんいるっていう感じですか?

ふぅ:言葉をあんまり交わさなくても、音でコミュニケーションというか。一緒に楽器弾いてると一体になれるみたいな。そういうところがありますね

イワナ:お話を聞いていて、ご自身を人に対してしっかり知ってもらうというか、自分をしっかり知ってもらって全力でぶつかった瞬間に輝く方だなって思って。
私の主観なんですけど。即興音楽とかも、全部根幹は似てるんですかね。そういう自分を出すというか、自由にするというか。

ふぅ:確かに。自分を出すっていうとこ、自由になる、私が知る限りでは、音楽は最も自由で、誰でも参加できる形態だと思うので。そういったところはあるかなと思います。

イワナ:最後に言い残したことがあれば、お伺いします。

ふぅ:自分自身、今ここまで元気になれたのは、人との出会いがあったからだと思います。
いい学校に行っていい会社に行くという与えられたレールにしがみついてなくても幸せそうな大人にたくさん出会えたことで、「そういう生き方もできるんだ、自分もそんなふうに生きてみよう」と思えるようになりました。
将来を考えるのが憂鬱になった時はぜひ、今までに出会ったことのない人に話してみるのをおすすめします。
3月26日(日)もKPOPライターの方をお呼びして、好きを仕事にすることについて、お話いただきます。本も出版しており、ラジオでも活躍されている方と直接お会いできる機会は滅多にないでしょう。
中高生向けのワークショップですが、大学生や社会人のボランティアも募集しております。
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イワナ:これから先って、どんな気持ちでいたいですか? ちょっと抽象的なんですけど。

ふぅ:気持ちというか、なんだろう、無というか。全力で過ごしてたら……全力でというのも違う。脇目も振らず過ごしてたらいつの間にかなんとかなってたっていう人生がいいかなと思ってます

イワナ:なるほど。かっこいいです。

ふぅ:ありがとうございます。

あとがき

ふぅさん、ありがとうございました。
お話を聞いていて、自分のやりたいことと、人に与えたいものがとてもはっきりしている方だなと思いました。
私も就活の時とかに自分の軸とはで悩み、就職してからは自分が何者になりたいのかで悩み、遂には自分がどれをしたいのか、そこら中にある興味のあることの中でどれが自分のやりたいことなのか分からず溺れた みたいなことが多々あります。
自分で経験した内容から根本に疑問を抱き、じゃあ自分が環境を変えよう、と行動する姿が本当にかっこいいです。
YouTube、Instagram、このnote、などで誰でも何にでもなれる時代だからこそ、分かっているはずの自分の在り方に悩む人って沢山いると思います。
ふぅさんの考え方がより多くの人に届いて、支えあう環境が整ったら素敵だなと思いました。
こんな大きな気持ちにさせてくれるインタビューでした。
編集をしていて、これはこの無名人インタビューでも成しえるんじゃないか? って改めて感じました。
インタビューの記事を色んな人に読んでもらって、「あ、こんな人もいるんだ」「めっちゃ考え方似てる」「こんな人になりたい」とか、私1人でも何回かこんなことを思いました。
インタビューって沢山の人の一部になれるんじゃないかな~。って思った回でした。
ありがとうございました!

インタビュー担当:イワナ

編集協力:生きにくい釘

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