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面接は嘘がつけへんからこんな茶番は嫌だった&まずは自分に関わった人は絶対楽しませようって考えている就活終了した人
なんかサこの一か月de10人くらい就活・転職に関するインタビュー聞いてる気がすんのよね。そうじゃない? そうだと思う!! 絶対に! そうだ!!!
なんて言う私はもう仕事をすることを止めた人間で、生活費を確保してただひたすらこのこの無名人インタビューを社会に実装するためにいろいろ画策している。インタビュアーを勧誘・採用したり、話しの聞き方メソッドを確立してセミナーでさらなる活動資金を調達したり、それを支えるIT環境を作ったり、とにかく知って知って知ってもらって世の中に広げようとしている。
これを仕事って思う人もいるかもしれない。でも仕事じゃないって思う人もいるかもしれない。目的のために生きているのであって、その間に仕事をするとか生活費を稼ぐだとかは些細な問題なんじゃないかなと思ってる。
どうか。
今回の参加者が言う「茶番」というのは、無名人インタビューでいうところの「名」の部分だと思う。私たちは、労働で生活費を得るシステムという「茶番」の中に生きていて、そこではちょっとしたウソは許される。ついても良いウソというのがある。
でも、そういうのを私は嫌だって思ってる。そういうウソの仮面の向こうにある人間のことを、私は無名人と思ってる。世の中や、社会や、身分をかなぐり捨てた先にあるその人自身の姿を無名人だって思ってる。
ふるえながら今回の無名人インタビューをお楽しみくださいませ!(主催:qbc)
今回ご参加いただいたのは flora さんです!
現在:理系から好きだった出版の業界へ文系就職した
ゆーみん:今日は、どんなインタビューにしていきたいとかありますか?
flora:本当に何も考えてなくて、面白そうだなと思って、応募させてもらったんです。
ゆーみん:今は何をしてますか?
flora:理系の大学に行ってるんですけど。今月に就活が終わって、今は研究室で卒業論文を書こうとしてる最中です。
ゆーみん:何の学部ですか?
flora:農学部です。
ゆーみん:論文は、どんなテーマで?
flora:森を荒らすような害虫の駆除に関しての研究をするつもりです。
ゆーみん:フィールドワークみたいな感じですか?
flora:フィールドワークに近いものです。
ゆーみん:学校の近くに森があるんですか?
flora:あるんですけど、被害が本格的なところはそこじゃないんで、遠征して、木を取りに行きます。
ゆーみん:もともと、そういう虫とかに興味があって農学部に入ったんですか?
flora:最初はそんな感じで入っていました。
ゆーみん:就活は、どんなところに決めたんですか?
flora:最初は出版社を目指してたんですけど、なかなかうまくいかなくて。そんなとき、雑誌とかの表紙をやってるデザイン会社があって。そこなら、編集者としてではないんですけど、本という媒体には関われるなって思ったので、そちらを受けたところ、内定いただいたので、そこに行こうと思ってます。
ゆーみん:雑誌の表紙のデザイン?
flora:雑誌とか小説とか。結構書籍とか関係なく、本全般。
ゆーみん:理系から行くのって珍しくないですか?
flora:たぶん、その会社に農学部はいなかったって言われた気がします。
ゆーみん:その会社に入りたいと思ったのは、なんでですか?
flora:もともと大学に入ったときは研究者になりたかったから、そのままずっと大学の研究者として生きていこうって思ってたんですけど。3年生になって就活する人もいたから、どんな感じなんやろうっていうので、いったんいろいろ調べてみて。自分はどうしたいんやろなっていろいろ考えてて。
大学で研究するっていうことは、かなり厳しいんですね。制度上、4年通って、2年通って、3年通ってから、やっと研究者の卵みたいなものになれて。そこでやっと。
ゆーみん:大学院を出て、また3年やってってけっこう時間かかりますね。
flora:合計で、今大学生で4年で、院で5年行くわけで、博士課程で最短で9年経たなきゃダメで。27歳まで、実質お金がほとんど入ってこない状態でやっていかなきゃならなくて。
科研費とか、優秀な人は、研究費とかももらえて給料が入る形にはできるんですけど。そうならなかったときはかなり苦しくて。
さらに、その後は正規雇用で雇われるかどうかも怪しいところで。非正規雇用のまま、次の職場を探しつつ、研究もするみたいな生活が待ってるから。それはどうなのかなって自分の中で結構しんどさを感じてて。自分のやりたい研究が、今すぐ役に立つような研究じゃなくて。いわゆる企業がやってたり、コロナウイルスの研究していたり、そういう実利的な研究は、僕はあまり興味がなかったので。
だから、大学院に行ってしまったら、研究者への道の方が広がる代わりに、文系就職は難しいかなと思っています。文系就職するなら、今やなって考えて。
あまり働きたくはなかったんですけど、どうせいつかは働くなら、大学院に2年行って研究職に就かないとかいうのは、なんか学費ももったいないし。しっかり考えてみようっていうことでいろいろ見た結果、まあ最初に目がついたのが、やっぱり自分が好きな本の業界で、出版社1本で目指してきた形ですね。
ゆーみん:周りで就活してた人は、どんな業界を目指してるんですか?
flora:そもそもの話、周りは就活してる人がすごく少なくて。1人友達がいて、その友達がなんか同じ学科だったんですけど。僕の学科の8割ぐらいが院へ進む中、その子はなんかテレビ局に行きたいってずっと言ってて。そこの自己分析とか付き合ってるうちに、なんか自分も割とそういう場所でなら働けるなって。スーツを着ずとも、結構自由のきく職場ならば、自分は楽しく働けるかなっていうのは、ぼんやりとと思ってて。
興味本位で、最初はゲーム感覚で就活始めたんですけど、1回やり出すと止まらないタイプで、最後までやってしまおうっていう形で、やってしまいましたね。
ゆーみん:そうだったんですね。受けたのは、出版の業界だけですか?
flora:一応、他の業界も1社ずつとか受けたのは受けたんですけど、あまり身が入らなくで。志望動機を言ってるうちに、嫌になってしまう自分がいて。そういう無駄なことはせんとこうっていうの思いつつも、なんか不安やから、とりあえずエントリーしてしまうみたいなことはありましたね。
ゆーみん:働くのは、次の4月から?
flora:来年の4月です。
ゆーみん:1年間は、学校の単位とか論文とかで。
flora:授業はほとんど入ってないんですけど、せっかくやから、他の学部の授業を受けてみたり。研究は、たぶん後期から本格的になってくるんで、今のうちはめちゃくちゃ暇だから。だから、思う存分趣味をしようって思ってみたりしてはいます。
ゆーみん:趣味ってなんですか?
flora:基本的には、ずっと昔からピアノやってるんで。でも、その発表会がこの前終わったばっかりで、次の目標がないままなんで、そこまで真剣にはなれなくて。
ゆーみん:今でも習ってるんですか?
flora:習ってます。なんか新しいこと始めたいなって思ったときに、デザイン関係の仕事に就くから。もともと絵が好きやって、でも絵って真面目に練習したことないよなって思って、最近、毎日絵を描くようにしてみたりしてます。
ゆーみん:絵は何で描くんですか? 水彩、油。
flora:いや、ひたすらデッサンとクロッキーと模写です。
ゆーみん:それってSNSで発信したりとか。
flora:それはしてないです。まだ、そんなレベルにもいたってない、恥ずかしいなって。
ゆーみん:とにかくたくさん書いてるっていう感じ?
flora:そうですね。
ゆーみん:どんなものの絵を描くところですか?
flora:ほんとに今は基本的なものしか書いてなくて、手であったり。
90秒デッサンっていうのがあるんですけど。人の絵が映って90秒で、大まかに外形を捉えるっていう練習とかしたりしてます。
ゆーみん:YouTubeとかで見つけたんですか?
flora:基本的に、どうやったら上手くなるのかなっていうのは、最初はめちゃめちゃ調べて。一番自分に続きそうで、楽しいなって思うような方法を選んだつもりです。
ゆーみん:デザインも、パソコンというよりは手で書いたりする感じですか。
flora:いや、たぶん今はデジタルが主流かなって思ってるんですけど。僕がデザイナーになるかどうかはわからないし。おそらく、デザイナーの人は美大出てる人が多いんで、別枠で採ってんのかなって思うし。だからといって、それに対して自分はできんでもいいみたいなのは、あんまり好きじゃないからっていうのはあります。
ゆーみん:好きな本とかはありますか?
flora:村上龍さんとか、湊かなえさんとかは最近読んで面白いなって思いました。あと、中村文則さん。
ゆーみん:どんなところが好きですか?
flora:どちらかというと、暗い話が好きです。
ゆーみん:湊かなえさんみたいなって、そんな感じかな。
flora:めちゃくちゃ読みたくない本やのに、読んでまうみたいな。
ゆーみん:イヤミスみたいな?
flora:イヤミスって言われるやつで。
ゆーみん:明るい話より、暗い話が好き?
flora:なんでかわからないんですけど、そうですね。
ゆーみん:本も買って読んだりするんですか。
flora:基本は、ブックオフとかで買ってます。
ゆーみん:一番最近買った本は?
flora:昨日買いに行った本は、加藤シゲアキさん。アイドルの方なんですけど。
ゆーみん:NEWSの。
flora:加藤シゲアキさんの『閃光スクランブル』っていう本とか。あとは、朝井リョウさんとか、綿矢りささんと角田光代さんの『坂の途中の家』っていう。有名どころですね。目についたやつをパッて取って。
ゆーみん:結構分厚い本も読むんですか。
flora:あんまり厚さとか気にしてないです。
ゆーみん:本は、1冊どれぐらいの時間で読みますか。
flora:2-3時間で1冊ぐらいだと思います。
ゆーみん:今、1日の中でどれぐらい本を読む時間がありますか?
flora:電車の中でしか読まないっていうルールでやってるんですけど。
ゆーみん:ルールですか?
flora:ルールっていうか、そういうポリシーというか。
だから、毎日通学で1時間半ちょいやから、週に3回ぐらい学校行ってるから、週に1.5冊ぐらいです。
ゆーみん:一気に読み切るっていうよりは、何回か閉じて、また開いて。
flora:本当に最近の悩みというか。集中力、続かないわけではないんですけど、1つ1つの娯楽がすごく細分化されてるなっていうのは思ってて。TikTokであったり、YouTubeであったり。映画も2倍速で見ちゃいたいなって思うときもあるし。漫画アプリであったり、この物語に割く時間が短いけれど、全部積み重なって、結構な時間を使うっていうのが悩みです。
ゆーみん:何が、一番時間を使ってますか?
flora:たぶん、ゲームと本とピアノと絵を描くの3つで、1対1対1ぐらいな気がします。
ゆーみん:ゲームはスマホで?
flora:いや、最近Nintendo Switch買いました。
ゆーみん:おー。ゲームも、始めたら結構何時間とかやる感じですか。
flora:ゲームは本当にやめれない性格なんで、ずっと買うのを我慢してたんですけど。(笑)
ああ、ここしかないなっていうので、ついに買っちゃった感じです。
ゆーみん:休みの日というか、学校がない日はずっと、ゲームと本とピアノと。
flora:全部、学校があろうがなかろうが、意地でもやるみたいな感じで。娯楽が娯楽なんか、趣味なんか。趣味が息抜きとして作用してない感じはありますけど。(笑)
ゆーみん:アルバイトは何してるんですか?
flora:家庭教師と居酒屋です。
ゆーみん:家庭教師は何歳の子を?
flora:今は中3を2人と、高3を1人受け持ってます。
ゆーみん:自分がやってるような理系のことを中心にやってるんですか?
flora:結構広くやってますね。数理英が主なんですけど、パワーメンター的な感じでスケジュールや計画を作たりしてます。
ゆーみん:人に教えるのは好きですか?
flora:勉強にはなると思いますね。難しいとは思います。
ゆーみん:居酒屋は、ホールみたいな感じですか?
flora:その日によって違うくて、ホールかキッチンかレジ、どれかやってます。
ゆーみん:お酒は好きですか?
flora:好きです。
ゆーみん:今ってコロナも落ち着いてきたので、普通に週何回かシフト入れる感じですか?
flora:そうですね。でも、なんかできる限り。なんて言うんやろ、あまり入りすぎると嫌になるから、週1とかでやってますね。
過去:理不尽なことを言う大人が嫌いな、自我が強いタイプ
ゆーみん:これから少し過去の話も聞いていきたいと思うんですけど。子どものときは、どんな子でしたか?
flora:小学校のころは、よく喋る子だったと思います。
ゆーみん:よく喋る。
flora:何でも自分でやりたがる傾向はありました。
ゆーみん:例えば、どんなことを?
flora:学級委員とかも、自分がやりたいとかすぐ手上げてた気がしますし。なんか楽しそうなことを見つけたら、すぐ習い事も始めたりして。とりあえず、手当たり次第にいろんなことした感じはします。
ゆーみん:習い事は何をしてましたか?
flora:小学校のころは、ピアノ、水泳、そろばん、英語、塾。それくらいですかね。
ゆーみん:結構してますね。
flora:そうですね。サッカーもしてました。
ゆーみん:結構、毎日忙しくなかったですか。
flora:本当に、習い事だらけで。
ゆーみん:サッカーは習い事として、部活はまた別ですか?
flora:部活というんかな。なんか、小学校のときは、クラブチームに近いところだったかもしれない。少年団サッカー。
ゆーみん:スポーツも好きなんですね。
flora:はい。
ゆーみん:中学校はどんな感じでしたか?
flora:中学校のときは、反対におとなしくなったなっていうのはありました。
ゆーみん:それは、何かきっかけが?
flora:中学が、すごい校則とか厳しいタイプで。その校則が理にかなっていれば良かったんですけど。自分から見た校則は、本当に理不尽なものが多くて。話の通じんやつが多いなっていうのを、大人に対して感じてしまって。すごい大人が嫌いになったのは、たぶんそこやなって。先輩とか先生とか、年上に対して苦手意識ができたのが。
それでもう、歯向かっても成績下げられたら嫌やし、行きたい高校があったんで、今、とりあえず大人しくしといて、みたいな感じで思ってたら、大人の前ではなかなか喋らなくなりましたね。妄想的なことしか喋らへんみたいな。
ゆーみん:厳しい校則って、例えばどんな校則が?
flora:下校時間、1分でも遅れたら部活停止とか。
ゆーみん:1分ですか? 厳しい。
flora:1分とか数十秒単位とか、本当にカツカツ。
ゆーみん:で、先生に怒られる?
flora:やったり、いろんなことがありました。
例えば、部活ってあっても、2人悪いことしてるのに1人しか怒らへんとか。
そこに対して平等じゃないっていうのがすごい嫌で。
教師にも関わらず、好き嫌いはあるかもしれないけど、怒るべきところは怒れよ、みたいな感じの。
ゆーみん:中学校の部活もサッカーですか?
flora:はい。
ゆーみん:高校はどんな感じでしたか?
flora:高校は、小学校ほどではないけど、素の自分に戻れた形ですね。だから、すごいストレスなく過ごせる環境だったと思います。
ゆーみん:第一志望の、さっき言ってた高校に入れた?
flora:そうです。
ゆーみん:友人関係はどうでしたか?
flora:友人関係は、非常に恵まれてるなって思ってて。小中高どの世代にも、今まで会えるような友達がいっぱい続いてるっていうのはすごい、自分は嬉しいなって思ってます。
ゆーみん:高校もサッカーは続けてたんですか?
flora:続けてました。
ゆーみん:大学はどうですか?
flora:大学は、そこそこって感じですね。狭く深くが、より加速した感じがします。
ゆーみん:人間関係で?
flora:そうですね。サークルは、部活みたいに共通目標があるわけじゃないから、自分的にはすごく関係が薄いなって思ってて。そうなると、集団に属してるのに属していないような感覚で。だから、より個人間のつながりを意識するようになりました。
ゆーみん:サークルの中でも、特定の人と仲良くしたり。
flora:そうです。目標としては、農学部のコミュニティで1人親友作るみたいなスタンスでやってました。
ゆーみん:サークルはまた、サッカーの?
flora:サッカーと軽音に入ったんですけど。今思えば、全くやったことないことをしとけばよかったなと思ってます。
ゆーみん:軽音もキーボードですか?
flora:ベースとかギターを始めて、そっちの方が多かったですかね。
ゆーみん:戻れるなら、どんなサークルに入る?
flora:ハンドボール部か美術部か。
ゆーみん:ハンドボールは何でですか?
flora:漫画を読んでて、面白そうやなって思ったんです。
ゆーみん:ハンドボールの漫画があるんですか?
flora:あります。
ゆーみん:逆に、幼稚園のころとかって記憶ありますか?
flora:最初のころは、すごい泣き虫っていうか。行きたくないみたいな感じがあったらしいですね。
ゆーみん:周りの子と比べても、よく泣いてた?
flora:よく泣く子だったと。
ゆーみん:自分的には、そのときの自分を振り返ってどう思いますか?
flora:今もあまり変わってないなって思います。
ゆーみん:よく泣くんですか?
flora:実はよく泣く人なんですけど、別にそんな人前で泣くことはないけど。仮に自分のことをよう知ってる人は、それに対して違和感がないかなって思いますね。
ゆーみん:どんなときに泣くんですか?
flora:昔は、あんまりエンタメとか見て泣くことはほとんどなかったですけど。最近、涙もろくなったなっていうのは感じていて。
まあ、悔し泣きと達成感が多いかなって思ってますね。
ゆーみん:悔し泣きは、最近、いつしました?
flora:第一志望に落ちたときですね。
ゆーみん:就活で?
flora:そうです。
ゆーみん:達成感で泣いたのは?
flora:内定をもらったときと、ピアノの発表会でやりきったときですね。
ゆーみん:内定をもらったときって、友達でしたか?
flora:自分の内定です。
ゆーみん:涙もろいのが、幼稚園のときからずーっと涙もろい?
flora:そうだと思いますね。
ゆーみん:それも、人前では泣かないので、気を許してる人の前だけで。
flora:そういうつもりにしてるんですけど、たまに人目をはばからず、泣いちゃうときはありますね。
ゆーみん:どういうときに泣いちゃいますか?
flora:高校のときの卒業式とかで、最後にみんなの前で喋るときは、めっちゃ泣いて、自分でもびっくりしてましたね。サッカーに対して、そんなに思い入れがあったんだっていう、自分の気づきでしたね。
ゆーみん:周りの雰囲気もそんな感じなんですか?
flora:いや、わかんないです。1人、雰囲気が違ったかもしれないですね。(笑)
ゆーみん:1人だけ泣いてました?
flora:1人だけ泣いてたような。キャプテンをやってたっていうのは、あったからかもしれない。
ゆーみん:学級代表やったり、キャプテンやったり。そういう、人をまとめるのが得意というか、好きなんですか?
flora:好きじゃないんですけど、
ゆーみん:好きじゃないんですか?
flora:でも、無能なリーダーにつくよりかは、自分がやった方がいいっていうときは、そういうのに立候補したりはしてます。
ゆーみん:無能なリーダーにつくよりかは、自分がやった方が?
flora:自分が信頼できる人物以外の下には、あまりつきたくないっていうのが、昔からあって。しんどさにも、すごく繋がってるんですけど。
ゆーみん:昔からって、どれくらい前からですか?
flora:もう、本当にその中学のときが原因やったと思います。
ゆーみん:大人を信頼できなくなった。
flora:そうですね。
ゆーみん:それで辛いと思ったのはどんなことですか?
flora:まず、いかにもクセのある言い方しかできへんから、就活ではすごい損してるなっていうのもありましたし。思ったことを全部言っちゃうみたいな、忖度ができないというか。
言わない方が得なのはわかるんですけど、でも言いたくなっちゃうみたいなときが多くあって。たぶん、サークルとかでも、上下関係あるけど、そういうのが結構嫌だなって思ったし、上にズバっと言ったりして。はみ出すようなやつって思われてたかもしれないです。
ゆーみん:逆に、そういうのを仕事でも若手にも言ってほしいみたいなことが、求められるかもしれないですね。
flora:僕が行こうと思ってる会社は、こういう後輩が欲しいかって聞いたときに、何でもちゃんと口にしてくれる人がいいっていうのを言ってくれる人が多かったから、自分は、それがすごい助かるなって思ってて。
ゆーみん:それは説明会とかで?
flora:最終面接の前に、OB訪問みたいな形でその面談があって。そのときに若手社員の方とお話したとき。その後に、最終面談のときも、役員の方も同じことを言ってたんで、会社として全体としてそうなってるのかなっていうのは思ってます。
ゆーみん:じゃあ、事業内容だけじゃなくて、会社の風土的なところも。
flora:そうですね。
ゆーみん:中学校からそういう風になって行ったんですけど。小学校のときも、よく喋ったり、学級委員やったりっていうことだったんですけど。そのときも、わりと意見の主張はしてたんですか?
flora:毎日。すごい自我が強い子だとは思います。でも、別に小学校のころは、たぶん、大人はみんな偉いな、偉いままやとは思ってました。
ゆーみん:人を尊重しながらも、自分のことも主張する。
flora:そうですね。尊重しなくなったわけではないんですけど、大人でも、尊重できる人とできない人がいるっていう気づきが、中学校で得られたのかな。
未来:納得する結果にしたいなら、そのプロセスを全力でやる
ゆーみん:未来のことについても聞いていこうと思うんですけど、5年後10年後、または死ぬときに、どう思われていたいですか?
flora:1対1で話したら、もう1度話したいと思われるような人間になりたいと思っていて。サシ飲みをしたら、もう1回誘われるような人間になりたいと思ってて。集団の中ででもいいけど、でもサシで喋ったら絶対に面白いって思われるような人間になりたいなとは思ってます。
ゆーみん:それは、なんでですか?
flora:たぶん、集団でいるときの自分と、1対1で喋ってるときの自分は、同じようで、やっぱり深さが違うなって思ってて。誰しもそうだとは思うんですけど、特に自分はそういう傾向が強いなって思ってて。だからこそ1対1で喋ったときに、深い自分を伝えれるような人間になりたくて。それは面白いって思ってもらえたら、自分としてもすごいうれしくて。面白いっていうのは自己満足だけじゃなくて、人を楽しませることができたっていうことにも繋がるんで。
仕事も、たぶん根本は、まず人を楽しませられなければならないなって思っていて。デザインも、そういうものであるべきだと僕は思ってるんで。不特定多数の前から、まずは自分に関わった人は絶対楽しませようっていうような考えはありますね。
ゆーみん:それは、何年後ぐらいまでに?
flora:いや、もう歳とか関係ない、always。質問の答えになってないかもしれないです。
ゆーみん:そう思ったきっかけは、何かあったんですか?
flora:似たような趣旨を話すような編集者の方がいて。面白い本を作るには、まずは自分が周りを楽しませるのが最低条件だって言ってて。面白い本の編集者が面白くなかったことはないって言う方もいたし。そういった個としてのパワーは、自分も欲しいなって思いました。
ゆーみん:編集者の話っていうのは、就活とかで聞いたんですか?
flora:OB訪問してたときに、編集者の方と結構喋ったんですけど、その中で特に印象に残った。
ゆーみん:仕事の面では、5年10年したら、どうなっていたいですか?
flora:5年以内には、同期には誰にも負けたくないなと思います。その会社では、しっかりと結果も残しつつ。でも、その結果に対して嫉妬ではなくて、納得できるような人になりたいなって思ってて。
さっきのは個としての話なんですけど、仕事は、どちらかというと、頑張って個を抑えるぐらいがちょうどいいぐらいになると僕の場合は思うんで。あまりに自分を出そうとする傾向があるから、自分を抑えるような形で周りを生かせるような人になりたいなって思ってて。
その結果、もちろんプロジェクトごとに、絶対に1人でやるプロジェクトなんてないと思いますし。プロジェクト全体としての結果を残せるし、別に自分がそこでやってなくても、個人としては評価してもらえるような働きがしたいなって思ってて。5年以内に同期の中では1番で、転職してもそこそこやっていけるような個人としてのパワーもあって。自分のその結果は、個人で勝ち取った力じゃなくて、周りを生かした上で出せた結果であってほしいなって思います。
まとまってなくてすみません。
ゆーみん:でも、個人としてのプレーヤーというより、マネージャーというか、マネジメントというか。
flora:それが結果として、個の力として評価されるのかなって思ったりしてて。
ゆーみん:昇進とか、どんどんしていきたい感じ?
flora:いや、そういうことではなくて。たぶん、当たり前のことを当たり前やってたら、上に上がれるかなって思ってますけど、甘いんですかね、どうなんでしょう。(笑)
ゆーみん:もっと先の死ぬときは、どんなふうに死にたい、思われたいですか?
flora:葬式に、人が集まるような人間でありたいなって思います。今後、家族ができるかどうかわからないんですけど、家族に嫌われるような人間にはなりたくないなって。
『呪術廻戦』で、「不平等に人を助ける」っていうようなセリフがあるんですけど。僕も、それにはすごく共感してて。全員に対して尽くせるタイプではないけど、優先順位をつけてでもええから、しっかりと1人1人に対して感謝できるような人間になりたいなと思ってます。
ゆーみん:家族とか友達とか、いろんな人間関係がある中で、一番大事にしたい人は?
flora:一番は、今後奥さんになる人だと思います。
ゆーみん:それは、なんでですか?
flora:一番長い時を過ごすはずですから。(笑)
ゆーみん:そうですね。
今、時間があって、旅行とかはそんなにしないですか?
flora:旅行はすごい好きなんですけど。1人が好きなわりに、1人旅は寂しいなって思っちゃうタイプで。面白いものがあったら、結構人と共有したい部分があるから、友達と旅行に行くことが多くて。僕は暇なんですけど、友達は暇じゃないっていう状況が続いてるんで。夏休みまでは、旅行はあんま行かへんかなって思う。
ゆーみん:それで、家でできる趣味を、ひたすら。
flora:そうなりがちで。もっと自分の殻に引きこもるような感じで、それはどうなのかってずっと思ってますけど。
ゆーみん:もしもの話なんですけど、たぶん、自分の中でサッカーとか書籍とかが、結構キーになってると思うんですけど。もし、今の会社に出会えてなかったら、就活はどうなってたと思いますか?
flora:とりあえず、手持ちの駒を全部受け切ってから、他の業界とかに行ってたかもしれないですね。
ただ、本当に行きたかった会社っていうのは3つしかなくて。そのうちの1個に内定もらえたっていうのはすごい良かったことで。
っていうか、結構みんな、1個内定もらっても、まだやりきるっていうタイプもいると思うし、それはそれですごいいいなって思うし。納得のできるまでやり続けるっていうのはあるけど。僕の場合は、一番行きたかった会社が終わった後に、今の会社を受けて、同じぐらい行きたい会社を同時に受けてたんで。たぶん、その会社が一番最後まで行っても、この会社に行くなって思ったんで。結構、内定をもらった後に辞退するのが、全然権利はあるといえど、僕的にはなんか嫌だなって思ってたんで。そこは、仁義を大切にしたっていうか、古くさいけど、そういう感じで今の会社にしようって思ったとこがあります。
ゆーみん:じゃあもう、後悔なく終わった?
flora:そのつもりです。
第一志望に行けなかったことを、妥協と取るか取らないかみたいな、すごい悩むところがあって、そこは考えればいいのかなっていうのは思ってましたね。
ゆーみん:今は第1志望だけど、入ってみたら、いつかまた、どっちがいいか変わってくるかもしれないですね。
flora:そうだと思うし、やっぱり与えられた場所で頑張ってたら、そこが第1志望で。そこで良かったって思える日が来るのかなって、僕は思ってるんで。
第1志望じゃなかったことに対して、転職も視野に入れるといいよっていう人がいるんですけど。もちろん僕もそうで、現状維持はすごい停滞だと思ってるから、もちろんなんですけど。まずは、与えられた場所を楽しめる人間でありたいなって思ってます。
ゆーみん:もし、今の大学とか学部じゃなかったら、今どうなってたと思いますか。
flora:死んでたかもしれないですね。(笑)
本当に、受験のときは死ぬ気っていうか、落ちたら死のうって思ってたんで。できたかわからないけど、ワンチャン、死んでたかもみたいな。(笑)
だから、受験受かったときは、受かって良かったというより、これで死なないで済むみたいな感じでした。
ゆーみん:結構、メンタル的に?
flora:メンタルというか、覚悟というか、そういう思い込みのすごい激しい性格でもあるから。でも、一生そこで、もう命は懸けんとこうって思ったんで。(笑)
だから、就活で死ぬこともなく。
ゆーみん:就活のときも、わりとメンタルはきつかったですか。
flora:いや、周りを見てると、めちゃくちゃ自分は余裕があるなって思ってました。さすがに、第1志望に落ちたときはすごい悲しかったんですけど。周りに比べたら、自分は楽そうだなって思ってました。友達にもよく言われてましたし。
ゆーみん:自己分析は得意な方ですか?
flora:めちゃくちゃしましたね。
今の会社が、一次面接から対面で毎回1時間半ぐらい面接がある。すごい長い面接ですごい自分のこと聞かれたんですけど、ちゃんと答えられて、たぶん、こうやってインタビューで話せてるのも、それがあったからかなって思ってます。
ゆーみん:自己PRは、どんなことを話したんですか?
flora:継続力ですね、それが一番。小中の間、文武両道しつつも、ピアノも。3つやってたっていうことは、自分の強みっていうことを言ってました。
ゆーみん:それで、わりとすんなりというか。
flora:そうですね。手応えも全然。もうこれで落ちるなら、どうしようもないなって思ってたぐらいなんでも答えられたし。
志望動機とか、なぜこの業界の中でうちを選んだのかとか。10年後、5年後のキャリアプランはとか、そういう実務的なことよりも、プライベートに関することを聞かれるのが、結果として僕は合ってたっていうのがあって。たぶん、人によっては自分のことを話すのがすごく嫌だと思う人もいると思うんですよね。
でも、僕は逆に自分のことを話すことに全然抵抗がないから、そういった質問が良かったっていうか。逆に、仕事のそういう実務的なことには、やっぱり全部本当のことを喋ってる人なんていないと思うんですけど、僕はそれがすごい苦手で。
嘘がつけへんから、そういう面接はボロが出てしまうような感じがして。こんな茶番は嫌だ、みたいな感じでずっと思ってました。(笑)
ゆーみん:面接用に、何か答えを用意してたっていうよりは、もう本当に事実だけをたんたんと?
flora:いや、プライベートのことに関しては。いや、面接対策は全部してたんですけど、なんて言うんやろ、変な話ですけど、そうやって茶番と言いつつも、準備していく皮肉屋みたいな感じなんで。(笑)
やりきった上で、結果出えへんことに対してひがんでるっていうよりかは。ほんまにその制度に対してどうかなって思ってもいましたし。エントリーシートで受かった「最近問題だと思っていること」みたいな感じにあったところは、僕は、就活が早期化してることはクソだと思いますみたいなことを書いて、結果的にそこはエントリーシートが通って。これで通るんやみたいに思ってましたけど。
ゆーみん:どう選ばれるかは、全然わからないですね。
flora:ブラックボックス過ぎて。だからしんどかったってのはあります。
運試しが嫌いだから、勉強って限りなく運要素をゼロにできるけど。面接とかは、どんだけ頑張っても運要素が3-4割あるんじゃないか、みたいに思ってしまって。喋り方を変えてまで、無理に笑顔作ってまで、面接をしなければならないのかっていう。就活、何がしんどいかって、そういったところも厚い気は。めっちゃ自分はしんどかったです。
ゆーみん:逆に、どんな就活だったら良かったなとかありますか?
flora:マイナビが存在しない世界です。(笑)
あとは、大学4年生が終わって、ギャップイヤーみたいな感じで、卒業して1年間就活に当ててっていう形が、僕はいいなって思います。そうすると、半年間、ほんまに何もしない時間が生まれるから、そこで思いっきり楽しめると思うし。なんだかんだ、僕も暇ですけど、まだ研究とかやらなきゃ、絶対にやらなあかんことっていうのは残ってますし。
そういうのがないときを作ってもいいんじゃないかなって。たぶん人生でそういうときは現れないから、意識的に作らないと。小中高大ってずっと通ってて。
ゆーみん:もし、まとまった時間とかあったら、やりたいなっていうこととかありますか?
flora:コロナが流行ってなければ、行きたい国がいくつかあるから、そこに行きたいです。
ゆーみん:どこですか?
flora:前に行こうとしてたところは、ガラパゴス諸島に行きたくて。勉強してる内容にめっちゃ出てくるんですけど。ダーウィンが進化論を発見した場所で。
そういう聖地巡礼的なことしたいなって思ったり。南極行ってみたいとか、そういう、並みの人が行くような旅行先じゃないところの方が、僕は好きでした。
ゆーみん:国内で行きたいところとかは?
flora:国内は自然ですね。屋久島に、まず行きたいです。小笠原諸島とか、自然遺産も全部回りたいなと思ってて。
ゆーみん:友達と予定が合ったら、そういうところも。
flora:計画するつもりです。
ゆーみん:最後に、言い残したことはありますか?
flora:やっぱ、納得するためには全力でやったって言える、自分の中での自負はないとダメだと思うから。何か成し遂げたいと思うなら、その結果如何に関わらず、プロセスの中で自分はやりきったっていう思いを持てるのは大事かなって、ずっと思ってます。
ゆーみん:インタビュー受けてみてどうでしたか
flora:考えが再びまとまった感じがします。
ゆーみん:就活の面接とは、また違う感じで? 同じ感じでした?
flora:似たような話をする人が結構多くて、こういった話がすごい好きなんで。就活ほど自分のことについてちゃんと聞いてくれる場所はなかなかないなって思ってて。
ゆーみん:確かに。
flora:わりと、本当にこのインタビューっていうのはいい取り組みだなって、僕はずっと思ってます。
ゆーみん:このインタビューは、どうやって見つけたんですか?
flora:もともと、OB訪問で誰か、インタビューという名目でこういう話をしてくれる人がいて。その人のnoteを教えてもらって、インタビューでnoteを調べたら出てきて。
サシ飲みによく行くんですけど、サシ飲みって面白くないって思う人は本当にいなくて。なんか深い部分まで話してるのが面白いっていうのは、この「無名人インタビュー」が言ってることと、自分の思ってることがすごい近いなって思ってて。自分がどういうふうに記事に起こされるかなっていうのが気になりましたし。そういう理由で応募してみました。
ゆーみん:では、ありがとうございました。
flora:こちらこそ、ありがとうございました。
あとがき
結果だけ見れば、就活で大成功して羨ましいなと思う。でも、その過程は意外と泥臭く、紆余曲折の中でもがいた結果なのだなと感じました。
あまりにも受け答えが完成されていて、少し就職面接みたいになってしまったかもしれない。よくよく読むと、面接官相手には話せないようなこと、人からなかなか聞かれないようなこと、答えの裏に隠された原体験が隠れていたりするので、よくよく読んでほしい。
これから就職してどうなっていくか、後追いインタビューとかしたら面白そう。ターニングポイントが来たら、またインタビューにご応募ください!
インタビュー担当:ゆーみん
編集協力:有島緋ナ
マガジンで過去インタビューも読めますよ!
インタビュー参加募集!
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