7月の振り返り

あっという間に7月が終わってしまった。
そして、まだ7月なのかとも思う。

6月時点では8月1日からの職場復帰に向けて7月は生活リズムを整えようかなんて漠然と思っていたけれど、結果的に10月末までの静養が言い渡されて、あっけなく職場復帰の夢は遠ざかってしまった。
7月はこれといった思い出や印象に残る出来事が少ない。
数人とあって食事に行ったり、ドライブに行ったり、電話をしたり、以前と比べたらだいぶ人と交流するようになった反面、予定が何もない日は一日中横になって食事もとらないような生活だった。
noteを積極的に更新しようと思っていたが、長時間同じ体制で集中していると、ものすごい勢いで世界が回転しだしてしまうため、それが嫌で少し遠のいてしまった反省もある。

考え方が何か変わったかというと、それも特にない。
と言うか、日替わりの思考にひたすら振り回されているような感覚だ。
前向きで頑張りたい気持ちの日もあれば、読書が楽しくてこれまであまり興味のなかった歴史の勉強を始めてみた日もあり、一人でドライブをして平成ヒットソングを熱唱した日もあり、そんなときはもうすっかり元気になったからいつでも働いてやろうと思った。
でも、どうしようもなく不安な日もあって、そんな日は起き上がることもできなくて、一日中布団の中でこのまま一生起き上がれなかったらどうしようと不安になったり、本当は元気に働けるだけなのにさぼっているだけだと自分を責めたり、オリンピックや甲子園で頑張っている選手のニュースを見るだけでどうしようもない自分が嫌になって消えてしまいたくなったり、一日が終わることが怖い日もあった。


家族のことは全く解決していないけど、でも多少の諦めはついて、実家に帰って家族と触れ合う時間さえ作らなければ、気にしないことができるようになった。


そうすると、考えなくてはならないのが仕事のことである。
これまでずっと、家族のことを言い訳に仕事について考えないようにしていたが、仕事に対する不安も職場の人間関係に対する不信感もものすごくある。休んでからずっと連絡を取っている同僚は、私が仕事をしているときから常にそばでフォローをしてくれた人たちで、比較的助けを求めやすい人である。
連絡を一切取っていない同僚と今関わることができるかと言われたら答えはNOだ。たとえ業務上必要な連絡だったとしても、私はできない。
勤務時間が長いことや、労働に見合うだけのやりがいを感じられなかったっことなど、うつ病になるだけの要因は職場にたくさんあったことは間違いない。しかし、うつ病になったもっとも大きな要因(家族の問題を除いて)は職場の人間関係のストレスだと思う。
具体的なことは言えないが、「教員として以前に人としてそれってどうなの?」と思うような行動をする同僚がいて、でもだいぶ年の離れた先輩だから表立って嫌な顔することはできなかった。
若輩者の私が偉そうに言ってはいけないということは十分承知していたが、それでも生徒のことを考えたときにそのやり方は絶対におかしいと思って、できる限り波風を立てないように指摘しても、真っ向から否定されてしまったこともあった。なにより、それらの悩みを打ち明けられる歳の近い同僚が少なく、同性の教員に至っては皆無であった。
教員の人数が少なく一人当たりの仕事量が多いことは変えることのできない事実である。2年目の私ですら、それなりに仕事を抱えてしまうのも仕方がないと思う。女性教員が少ないのも事実である。女子生徒への対応など女性教員にしかできない仕事があるのも事実で、それに時間や労力を割かねばならないことも仕方のないことである。
しかし、業務量が特定の教員に偏っていたり、意欲のある教員がだいぶ無理をしないと学校が成り立っていかないような仕組みを改善する動きが全く見えないなかで、たとえ私がうつ病を克服して復帰しても、また同じように病んでしまうのではないかという不安がある。


職場からは職場復帰訓練計画の策定についての連絡が頻繁に来る。
もちろん教員をやめる気はないし、今の職場に戻りたい気持ちは忘れていない。
しかし、私が復帰するのにあたり必要なのは、私自身の健康だけなのだろうか。
どうして私がうつ病になったのか、うつ病になった背景に構造的な問題はなかったのか、再発防止のための手立てはないのか、それらを提示してもらえないと、私はまた同じ轍を踏んでしまうのではないかと思う。私じゃなくても、他の誰かが同じように倒れてしまうと思う。
提示してもらえなくてもいい、話し合う場を設けてほしい。
おもえばこれまで一度も、自分がうつ病になった原因について聞かれていないし、うつ病になる以前の働き方やストレスについて関心を持たれていないのだ。
正直なことを言えば、職場に対する不信感がどんどん募っている。
そしてその気持ちを正直に話せるような信頼関係を築けないでいる。これは私にもだいぶ責任がある。だからつまり、一難去ってまた一難。今度は職場に関して悩み始めてしまったのだ。

7月はいろいろなものをインプットした。
『燕は戻ってこない』『赤と青のガウン』『僕はイエローでホワイトでちょっとブルー』『永遠のゼロ』『戦争と平和』『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』『デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか』
少し時間はかかったが、どれも大切に読むことができた。今の自分の感性をブラッシュアップすることができたと思う。
そして、まだ読めていないが多くの本を買った。8月も時間と体力の許す限り本を読んで自分の感性を磨いて、知識に重みを付けていきたいと思う。

連日の酷暑と雷恐怖症で散歩に行けなくなった。
買い物はパニックを起こさないで買い物ができた店には、買うものリストを持参すれば行けるようになった。
始めていく店やパニックになったことのある店は怖くて行けないし、ウインドウショッピングも怖くてできない。
それでも何とか生きることはできている。
電車には乗れない。
もしかしたら乗れるのかもしれないけど、もし乗れなかったら怖いという思いがあって挑戦できずにいる。
最寄りの路線は2回パニックになっているから乗れない。
8月、機会があれば最寄りではない路線に乗ってみようかと思う。
人混みは怖い。
救急車のサイレンも怖い。
ふとした時に人と目が合うのも怖い。
怖いものだらけだ。

もうすぐ24歳になる。
怖いものばかりで子供みたいだ。
自信をもって大人と呼ばれる年齢になったのに、中身は全然大人になれていない。
いつまでこんな生活を続ける気だろう。
いつになったら私の怠け癖は改善されるのだろう。

7月は本当にあっという間に終わってしまった。


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