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脱帽し過ぎてもう脱ぐ帽子がねンだよ・・・

皆さん、火曜日の夜10時、何してますか?

大奥、観てますか?(どデカ声)


よしながふみさんの漫画「大奥」を、NHKで実写化したんですけど。

あの、ホント、とりあえず観てほしい。
最高オブ最高だから。

まず原作が素晴らしいんですよ!
「男女逆転大奥」と謳っているのでわかりやすいかと思うんですけど、ホントざっくり言うと登場人物の性別が史実と逆なんです。
人物自体や出来事は結構史実通りだったりするので、ホントにこれはフィクションなのか?実はこっちが本来の歴史なのでは?と思えたりもします。
Wikipediaを見て史実とドラマを照らし合わせたりするのも楽しかったり。

「将軍」「正室」「側室」…その他たくさんの人の立場が、性別が逆転することによってどう捉えらるのか。
男であること・女であることで悩み苦しむのはいつの世も変わりなく、大奥という閉ざされた特殊な空間でどのように物語が展開され、歴史が紡がれていくのか。

これがこの漫画の見どころだと私は思っています。

基本的に私は漫画の実写化反対派なんですよね。
理由は単純で、自分の理想を超えないから。
好きな漫画ほど、自分の中でのイメージとか理想とかまあそういうのがあって、2次元の素晴らしさはやっぱり3次元では再現出来ないと思ってしまって。
それに、これまで自分の好きな漫画が実写化されて満足したことが、あまりなかったのですよ。

その度に私の中のブチャラティが叫ぶわけです(唐突)。

ゆるさねえッ!
あんたは今 再びッ!
オレの心を『裏切った』ッ!

そして同じく私の中の承太郎がこう呟きます。

『てめーは俺を怒らせた』

と。
いや、まあ別に、そんな怒ってはいないんですけど。
ジョジョのキャラでグチグチ言ってるあたり、何か根強いモノを感じますね。
察してください。

そんな感じで、期待しては裏切られ(勝手に)を繰り返した結果、反対派の私が出来上がったのです。

それなのに、実写化と聞けばチェックしてしまうのが私ですよ。
今回もあまり期待せず観始めたら、度肝を抜かれました。

まずキャストね!
とにかくキャストですよ、実写化成功のカギは。
なぜこのキャスティング?みたいな時がたまーにあるじゃないですか。
今回の大奥は、なるほどそうきたかと思えるようなキャスティングで、個人的にどんハマりでした。

そして俳優さん方の演技力!
時代劇って、現代のドラマよりも台詞の言い回しが難しかったり、発声の仕方がちょっと違うと思うんですけど、そういう部分においても違和感なく観れてすげーなって思いました。
最近の時代劇観てると軽く感じてしまうことが多くて、それって声の出し方とかが結構影響してるのかな?
大奥という世界の中で、もがき苦しみながらも生きていかなければならない人間たちの、己の運命に翻弄されながらも、それを受け入れ立ち向かい、強かに美しく生きる様が表現されていて、もうすでに最高!

ジャンル的にも(時代劇なので)他の漫画に比べたら再現性はある程度あると思うけど、「観ていて違和感がない」ということの素晴らしさったらね。

もうこの時点で、大奥実写化は成功したと言っても過言ではないね!

そしてその「違和感のなさ」を創り出す、制作陣のクオリティの高さ。
ここ最近、NHK広報のnoteをおすすめしていましたが、皆さん是非読んでみてください!
衣装、美術、照明。
NHKの本気が感じられます。

今の時点で、将軍は3人登場してるんだけど、時代や人柄に合わせた衣装が素晴らしかった!
これホントに城建てた?江戸幕府開いた?と思うくらいガチなセットも。
観ていてワクワクしますね!

おすすめした記事の中で、照明の髙橋さんのnoteに書いてあったんですけど、「照明のことなんか気にならないな、と視聴者に思われたら、それが成功」だって。

確かに!!!

私、noteを読んだから照明について知ったけど、ドラマを観てる時は確かに何も気にしてなかった。
この夜のシーンは昼に撮ってたのにすごいね!なんて微塵も思わなかったし。
こういうプロがいて、ドラマは成り立っているんですね。ホントに感謝です。


ということで、まだまだ語りたいところですが、1500字オーバーしたのでそろそろ終わりますね笑

秋頃にはseason2もあるそうです(ヨッシャ!)。
そりゃそうか、大政奉還まで描かれるんだもんね。

続々と発表されるキャストにいちいち興奮しつつ、まずはseason1を最後までじっくり楽しみたいと思います。

皆さんも観てください、マジで。
絶対後悔しないです!

そしてまた秋に、私と一緒に騒ぎましょう!!!



(今回の大奥のおかげで実写化する制作陣の苦労や努力をほんの少しですが知ったので、私も某アニメの件、水に流す努力をしますね。。。)

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