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峯澤典子発行・編集『hiver』について

私はこれまで自分ひとりだけの個人誌は数冊制作してきましたが、ゲストをお呼びして詩誌を作ったことはありませんでした。
でもいつか、自分が詩を書き、読むことにおいて尊敬する数人の詩の書き手をお招きして、すみずみまで美しく、読み応えのある一冊の詩誌を作ってみたい……とも夢見ていました。
とはいえ「いつか…」と思っていては、その「いつか」は永遠にやってこないもの……。第四詩集『微熱期』を刊行したあと、次にやってみたいこと、として浮かんできたのが、この「いつか」を叶えることでした。

そこで、たった一号のみの、特別な詩誌を編むことにしました。
糸井茂莉さん、髙塚謙太郎さん、時里二郎さん、十田撓子さん(50音順)、という、時流や喧騒に流されずに、それぞれに比類ない言語の世界を紡ぎ続ける4人の書き手をお呼びして…。私の好きな季節でもある「冬」の本を作ろうと。

4人にお伝えしたのは、詩の数も、ページ数もご自由に。お好きなように書いてください、ということだけ。
つまり、2022年から2023年をつなぐ「ひと冬」の間に自由に書いた詩をいただきたい、ということ。

このようにして集まった大切な詩篇たちを一冊の本へと変えてくれたのは、私の詩集『あのとき冬の子どもたち』や『微熱期』の装幀でもおなじみのエディトリアルデザイナーの吉岡寿子さん(20年以上のお付き合い!)。
数々の雑誌デザインに関わってきた彼女ならではの、極めてエレガントで上質な表紙と誌面のデザインと、紙選び。
そして、書き手のみなさまのおかげで、詩誌というよりも、共同詩集、アンソロジーと呼ぶにふさわしい、ボリュームのある一冊に仕上がりました(全11篇、102ページ!)。

すでにお読みになった詩人の方々からも、「比類ない詩集」「至高の書」「力作揃い」「衝撃」「不思議な共鳴」「冷たい珠のような輝き」といった感想が届いているほどの…充実の内容です。
優れた書き手が力を込めて書くと、こんな詩になるんだ…!と、私自身、原稿をいただいたとき、感激しました。
もちろん私も心を込めて、5篇の作品を書きました。

詩誌『hiver』(イヴェール。フランス語で「冬」)。
いま、詩に興味のある方に、ぜひお読みいただきたい一冊です。

ご購入について
※現在、在庫はなくなっています。
この詩誌を大切にお読みくださるお一人おひとりにお求めいただけましたこと、心より感謝いたします。
ほんとうに…!ありがとうございます。

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このときにこの詩に出会う、という一期一会のご縁を大切にしたいため、再版はありません。

峯澤典子の通販ショップBOOTHにも詩誌の詳細が載っていますので
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