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【日記】だから、僕は音楽を作る。

延々と自分の音楽史を書くのできっと読む人は飽きると思う。
ほかの日記を読んで貰えるならそれでいいので、ネットの海の爪痕として書き記しておく。

幼稚園のときカシオのキーボードを買い与えられて音遊びしていて、小学生の頃に「ソングソングソング」っていう学校で歌う曲の載ってる冊子を読みながら楽譜の読み方やコードを覚えていた。
ここのあたりで「ちいさい秋みつけた」のコード進行にエモみとか感じてるので私の音楽の原風景は小学校とかの唱歌にあると思われる。
習い事は既に英会話とそろばんをやっていたし家の経済的な事情も汲んで母に「ピアノ習いたいです」とは言えずちょっと後悔。ヤマハに通ってる友人が心底羨ましかった。

ゲームと漫画三昧の日々の中、小学校中学年頃にスーパーファミコンの「デザエモン」を遊ぶ。
このゲームはシューティングゲームを「作る」ゲーム、ドットのキャラやマップのグラフィックを描いて、動きを設定して、みたいな。
そのデザエモンにあった神機能が作曲機能。
ゲーム機で作曲できるとは正気の沙汰じゃない、そう思った。
エディットできるのは2トラックと自動伴奏(コードで設定できる)。
音色や小節数の制限は当然あったが、どっぷりはまった。
直感的な操作である程度の形にはできるのだ。
ドット絵にもはまったけど、デザエモンは基本音楽ツールだったと思う。

小学校高学年の時母が十数巻セットの「思い出のニューミュージック・フォークソング全集」的なCDを購入し、漫画を描きながら聴いていた。
吉田拓郎や井上陽水、松山千春が特に好きだった。

ちなみに、その頃に初めて買ったCDはクリスタルキングのベストアルバムか第4次スーパーロボット大戦のサントラかのどちらかだ。

中学校に上がり放送局に入局。
学校から経費が落ちるという旨味を覚えて(今思うととんでもなく狡い)毎週音楽チャートを調べ流行りの楽曲のCDをレンタルし楽曲を昼の放送で流す。
そのおかげで今でも90年代末期の音楽だけはやたら詳しい。局地的に。
放課後は活動しつつも基本放送室で何かしらの音楽を聴いて過ごしていた。
(当時特に聴いていたのはRadioheadとQUEENとL'Arc~en~Cielと椎名林檎と黒夢だった、特にV系は兄の影響が大きかったと思う)
この頃プレイステーションで「音楽ツクールかなでーる2」が発売される。
自由度はデザエモンよりかなり幅広くなっていたので、これまたはまる。
当時流行っていたV系バンドや広い意味でのロック、JPOP等のスコアを買いコピーしてソフトで打ち込み演奏していた。
自作の曲をしっかり書き上げられるようになったのもこの時期で、作詞作曲自ボーカルの曲を放送局室内で録音しミキシングしていた。
ただ、当時の音源を聴くと、今でも赤面し顔を枕に埋め脚をジタバタさせてしまう。
共感性羞恥を誘う、悪い方向にV系の影響を受けた楽曲ばかりだった。

高校ではほぼ聞き専になる。絵を描くことに本腰を入れたからだ。
オルタナティブなロックに目覚め、NUMBER GIRLに心酔していた。
青春時代とNUMBER GIRLの活動(再結成前)が重なったのが人生で一番幸福なことだったと言い切れる。
友人がコピーバンドを始めたりインディーズバンドも好きだったので週末にはライブハウスに脚を運んでいた。
そんな周りの影響でギターを買う。B級だけどアンプに繋いで音を出すのが楽しかった。
だが、絵を優先したので今でも上手には弾けない。

高校卒業後から十年くらい、音楽の記憶というか人生の記憶があまりない時期に入る。
同人活動を始め、遊びを覚え、まあなんだあれだホレつまり婉曲していうと駄目人間になった。
同人誌を描きながら聴いたニコニコ動画の楽曲、入院時にラジオのイヤホンから聴いていた曲、iPodに入れていた曲やらはなんとなーくは思い出せるので全く聴いていないわけではなかったようだ。
人生の最もキラッキラしていたであろう20代という時期を、半分くらいは病棟で過ごしていた気がする(今思い返すとただただ後悔しかない。長くなるのでここらの詳しくは機会があったら書く)。

そして数年前に隙間の時間を使いパソコンでDTMを始めた。
CubaseやSSWを使い、こつこつ作り上げた音楽を手作りのwebサイトに載せていた。
今でも本業は絵なのだが、SNSの絵のアカウントで知り合ったエアロビのインストラクターさんに楽曲を提供して小金を得た。奇妙な縁があるものだ。

そして現在に至る。
聴く側としては「SpotifyマンセーYouTubeマンセー」だ。
大抵の聴きたい曲はこれらで聴ける。
PCかスマホがあればどこにいようがシャングリラだ。
CDはどうしてもMP3プレイヤーに入れたいものか、マイナー過ぎてサブスクに入っていないものしか買わないようにしている。

昨日Twitterに上げた「敏明ロボのテーマ」の一部分は、中学時代に作曲したものを今持っているソフトで書き上げUTAUで声入れしたものだ。
こんな具合にぽつぽつと楽曲を仕上げてwebサイトやYouTube等に上げられたらなと考えている。

あと、ゲーム制作の時にゲーム内の音楽も作れたらいいなあウフフとか夢見たりしているが、優先順位が仕事>ゲーム制作>音楽なので、なかなか難しいところだ。

時間とパソコンと楽器さえあれば趣味としてDTMはいつでもできるし、手軽さと奥深さを兼ね備えているのが音楽作りのいいところだと思っている。

ただ、「情報」自体の量が途方もなく増え娯楽も多様化している昨今「人に時間を割いていただき更に選んでいただき更に更に聴いていただける音楽」を作るのは難しくなっている。
SNSや各種配信を使っても正直キツいなあと肌で感じるときがある。

墓碑的な意味でネットの海の片隅にしがみつく事ができればいいな程度にやろうと思う。

あと、去年耳鳴りが酷かったので耳鼻科に行き聴力検査をしたら「6、70代の聴力だ」と医師が苦笑いをした。
豊かな音楽ライフは、等価交換で聴力を奪ってくるものらしい。

ゲームの進捗。
ゲームのスクリプト弄ってたらこの日記を日記じゃない時間に投稿することになった。
反省。

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