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凹んでしまったあとに気づくものが糧になる

曇り空のプールサイド。
鳥の鳴き声。
少し背の伸びた田んぼの稲。
揺れる水面のリフレクション。
プールから溢れて流れ出る水の音。
向かいのホテルの道を時折、人が通る。

滞在中見慣れた光景でも違って見える。
光が違う、雲が違う、温度が違う、自分の感覚が違う。

いいこともあれば、あまり気分が良くはないことも、
アップダウンする感情を振り返る。
非日常に身を置きリセットやアンラーニングをと思ってきたものの、
そんな簡単には剥がれ落ちない物だと思う、正味一週間。

失敗ごともそれなりに起こせば、
連れとも険悪な雰囲気になったり、
耳の痛い正論を言われてグゥの音も出なかったり、
ちょっとお互いにムカついたりイラついたり。

落ち込むし、自分を責めるし、
言い訳するし、人のせいにするし
自分のダメを並べ立てる。
そのうち、ちょっとこのままじゃあんまりだと、
少しばかりの時間の経過で、隙間ができる。
ここは自分でも良くやったよね、
ここ健気に頑張ったよね(結果は残念だったけど)、
本当ツメが甘くて惜しかったというか台無しになっただけだよね、などど自分の立て直し。

ぬるーいお湯に浸かりながら、ボワーンとネガティブ自分とポジティブ自分とニュートラル自分みたいな三者鼎談。
湯には浸かれなくても一人ぼんやりの時間でも。

あんまりたくさん、大きく再構築できなくとも、失敗ごとに対する感情や感想の棚卸しや事実認識の視点変更などができると、すこし気分も安定して眠れる。
この「眠る」という行為が脳内への足跡やトリガーを埋め込むことになるのだろう。

アップダウンは、翌日以降お互い何事も無かったかのように姿を潜める。
でもまだ時々何かの際にチクリと刺してくるが、互いに他人事のように事実を振り返りながらも感情を客観的描写する。

さらに、忘れた頃に、出来事の意味はいきなり降りてくる。
全然違う場所の全然違う景色のなか、おかしいくらいいきなり、とても意味深い気づきを連れて。

行動は一時的には失敗にも成功にも倒れうる。
極端な見方をすれば、どちらのラベルを貼っているかに過ぎない。
失敗を悔やむより、失敗の衣を纏った深い学びを発見する時とプロセスに感謝しよう。

自信満々な気分で見る景色、落ち込んで見ている景色、平静を取り戻しみる景色。
どの景色も全て素晴らしいものだ

不思議な感覚は連続的で断続的な日々の中で起こる

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