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【#11 OnlyOne】「鍛錬。」環太平洋大学男子サッカー部学生トレーナー佐藤龍希さん

こんにちは!
UNIVAS STUDENT LOUNGE( #U_S_L_ )の松原です。

大学スポーツを”支える学生”にスポットライトを当てる『Only One』

今回は、環太平洋大学男子サッカー部で学生トレーナーとして活動している佐藤龍希さん(3年)にお話を伺いました!全3回に渡って佐藤さんの活動の様子やトレーナー活動に対する”想い”をお届けします!第1回目の記事はこちらから!

第2回目は、『佐藤さんの影の努力と工夫』に迫っていきます!

それでは、どうぞ!

学生トレーナーの主な仕事内容

メインとなるのがアスレティックリハビリテーションです。それに加えて、通常の練習や、試合を行う前のチームのウォーミングアップやクーリングダウン、トレーニングの指導も行います。

例えば足関節の捻挫の場合だと、捻挫して3日目ぐらいまではやっぱり歩くのも困難な状況だと思います。そのような場合には、まず応急処置とアイシングをします。または、症状を見て包帯やテーピングなどの装具に固定具を使用し、患部を固定します。

その後に日常生活動作にまず戻していく訓練をします。この領域は、柔道整復師や理学療法士の方がメインで治療をします。ただ、アスレティックトレーナーも勉強をしなければならない領域です。

そして、ここからが、アスレティックトレーナーの主な仕事です。痛みがある中で少しずつ動かして機能を戻していきます。トレーナーが動きを管理し、症状を悪化させないように、可動域を拡げていきます。そして、競技復帰に向けて、競技特有の動きを作っていきます。この領域は、男子サッカー部ではフィジカル部門の方が行います。アスレティックトレーナーの役割としては、これまでの治療過程をフィジカル部門の方に引き継ぐことです。密にコミュニケーションを図ることが鍵となります。

選手が求めているトレーニングを的確にアドバイスする

楽しいけど効果的なメニューづくり

やはり、選手は同じメニューばかりを行うと飽きてくるんです。日によってメニューを少しだけ変えるように意識しています。ただ、目的は1つですよね。メニューは変わるけど、獲得したい動作は同じなんです。私自身も色々なセミナーを受けたり、大学の先生方にアドバイスをもらったりしながら「楽しいけど効果的なメニュー」をつくれるように試行錯誤しています。

指導するだけではなく自ら実践する

競技中の選手の気持ちを理解しやすくなる

あとは選手に運動をさせるだけでなくて、実際に私もトレーニングや治療法を実践します。これを行うことで、選手の気持ちが分かるんです。メニューをいくら知っていても、言葉だけでは伝わりません。選手曰く、「実際に見せてくれた方が分かりやすい」んです。例えば、長距離走を選手が行う前にまず自分で実践することで、「ここできつくなるのか」が想像しやすくなります。筋力トレーニングの場合は、「◯回目できつくなってくる」というのがわかります。選手の気持ちがわかることで、かけ声が変わってきますよね。声掛けの質には、自信がありますね。

試行錯誤

選手の変化に柔軟に対応する力をつけるため勉強の日々

自分の中では効果的なウォーミングアップを作ることができた時、選手にはうまく伝わっていないことがあります。また、朝練では怪我予防のためにトレーニングを組むことが多いのです。しかし、朝ということもあり、選手はなかなか思うようには動いてくれないこともあります。自信のあるメニューが完成した日に限ってケガ人が出てしまうこともあります。選手が質問に来てくれた時に、思うような答えを用意してあげられない時もあります。

どうやって乗り越えたか?

曖昧な問いを放置せずに、解決させる

選手が質問に来てくれた時に、思うような答えを用意してあげられない時の場合だと、当然ですけど分からないことの方が多いです。でも、その時には、「多分こうだと思うんだけど」と仮説を立ててあげます。選手が一番不安になっていると思うので、余計に選手を不安にさせないためです。しかし、その回答は曖昧なものですよね。だから、次の日の朝までには絶対に自分で調べるようにしています。論文を調べたり、関連する記事を見たり、参考書を読み込んだりします。特に色々な資料を探っていく中で、役に立ちそうな資料を提供するようにしています。そのような努力があることによって、選手との信頼関係も築くことができると思っています。曖昧な問いを放置せずに、解決に持っていくっていう姿勢が重要です。

佐藤さんの勉強ノートの一部

学生トレーナーのやりがい

誰かのためになりたい

最初の原点は、人の為になりたいなっていう想いです。将来生計を立てることも一つのやりがいですが、「選手たちが少しでもいいパフォーマンスできるようになっていってほしい」、「怪我をせずに何不自由なくプレイできるためのサポートがしたい」という純粋な思いがやりがいにつながっています。

以前にこんな出来事がありました。

ケガから復帰した選手が点を取った試合の終了後に私のところに来てくれて、何も言わずにグータッチをしてきたんです。その時に、「1ヶ月間、リハビリを見ていて良かった」と思った出来事でした。その一回の選手からしたら何気ない形だったかもしれません。でも、私からすると1ヶ月間でやってきたことが全部それでよみがえってきました。その時、”誰かのために頑張ることの素晴らしさ”を感じました。


本日はここまでです!最後までお読みいただき、ありがとうございました!

次回の投稿では、『”学生トレーナー”の価値と未来』に迫ります!

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