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「技術やデバイスを面白がれる人たち集まれ!」​​​​地域おこしXR研究会@島根【メンバー募集!全国Unityコミュニティ名鑑】

こんにちは、Unity Japanのコミュニティ・アドボケイトの田村幸一です。私は普段、Unityを広く世の中に伝える、広報的な役回りをしています。

連載『メンバー募集!全国Unityコミュニティ名鑑』では、全国各地で活動する有志によるUnityユーザーのコミュニティを紹介しています。

ここ数年の新型コロナウイルス感染症の影響で、ユーザーが集まるオフラインイベントやコミュニティ間の交流が減ってしまいました。そんな中でも、新しくUnityを始める人にとって、学びを後押しするようなコミュニティと出会えるようにしたい、というのが連載の目的です。

第9回は、島根を拠点にオンライン勉強会やVR体験会などを開催している「地域おこしXR研究会」を紹介します。コミュニティオーナーのお一人、山田宏道さん(@octi)にお話を伺いました!

山田宏道さん
VR/AR/XRコンテンツ制作、iPhone/iPadアプリ開発を事業とする株式会社トルクス代表取締役を務める。1999年から2006年まで東京でゲームプログラマーをし、その後フリーランスに。2013年にiPhoneのゲーム開発でUnityに出会い、ゲームやスマホアプリ、VRアプリを開発。2016年に島根にUターンをして、地域おこしXR研究会を立ち上げる。

地元でXRを楽しめる場をつくりたい

──はじめに、Unityと出会ったきっかけを教えてください。

2013年頃、iPhone用のゲームを開発しようとゲームエンジンを探していて、Unityに出会いました。1999年から東京でゲームプログラマーを約7年間していたのですが、その時の開発ツールと比べてUnityは高性能で、マルチプラットフォームな開発環境に驚きましたね。

その後はゲームだけでなく、スマホアプリの開発ツールとしても使っています。また、2015年頃からはVRアプリも制作するようになり、Unityを使う時間がグンと増えました。

──そこから、なぜ地域おこしXR研究会を設立したのでしょうか?

2016年に島根へUターンをしたのですが、Unityでゲーム制作したり、VRアプリを開発したりするコミュニティが欲しくて設立しました。VRデバイスの体験会やUnityの勉強会を開催するうちに、VRに興味があるエンジニアや大学生が集まるようになりました。

設立当初は「地域おこしVR研究会」と名付けていましたが、VRだけでなくARやMRなど幅広く活動できるように「地域おこしXR研究会」と改名しました。

現在は、広島や岡山からも参加してくれる人がいて、XRに興味がある人が地方にもいることを実感しています。

──何人が所属し、どういった活動をしていますか?

Connpassのページだと、約200名が勉強会に参加してきています。

もともと勉強会やVR体験会、ハッカソンをオフラインで開催していましたが、コロナ禍ではオンラインにシフトして、月に一度の「Unityゆるもく勉強会」をDiscordで行っています。コロナ禍が長引いていることもあり、オフライン活動よりも「Unityゆるもく勉強会」の開催が多くなっていますね。

2017年11月に開催された「XR GameJam in Japan 2017 Autumn 島根会場」の様子。
2020年2月に開催された「UnityやXRやガジェットを語ろう!」では、Unityにまつわる話やゲームジャム参加者の経験談を交え、デバイスの体験やドローン撮影なども実施された。

──新型コロナウイルス感染症でオンライン開催になった今、コミュニティ活性化のためにどんな工夫をしていますか?

リアルで会うのが難しい遠方の人たちが、参加してくれるようになりました。

「Unityゆるもく勉強会」の基本的な流れは、最初にそれぞれ予定を決めて、作業を実施、最後に進捗を確認します。ただ、遠方でゲスト的に参加した人がいた場合は、話を聞いたり質問したり、雑談で終わったりすることもあります。また、初心者から中級者のUnityに関する質疑応答もあります。

「Unityゆるもく勉強会」は技術や開発の話だけでなく、コミュニティ運営について話すことも。

「Unityゆるもく勉強会」のおかげで、新しい出会いがあったり、頻度高くコミュニケーションが取れたりするようになりました。一方で、Unity Japanの協力のもとで実施していた「XR GameJam」や「Vtuberハッカソン」など、オフラインイベントに楽しさの原点があると思っています。コロナが収束したらまたオフラインで集まって、イベントを開催したいです。

どんな技術でも面白がれる人と、ワイワイ楽しみたい

──地域おこしXR研究会の特徴を教えてください。

参加するまで知らなかった技術であっても、研究会に来ると興味を持ちやすくなる場だと思いますね。また、聞きたいことを投げかけると、しっかり受け止めてくれる優しさもあります。これからも初心者の疑問や中級者の悩み、上級者の経験談など、いろんな話ができる場所にしていきたいです。

──地域おこしXR研究会を運営していて、「よかったな」と思う出来事を教えてください。

ハッカソンで各チームが面白い作品を発表していたときは、とても嬉しかったです。

また、最近は「Unityゆるもく勉強会」に私が参加できないことがあっても、メンバーが自主的に運営してくれています。コミュニティの発展を感じますね。

地域おこしXR研究会が、各々の成長の場になり、さまざまな人を巻き込んで、小さな風を起こしていくのを見るのが楽しいです。

──コミュニティ運営する上で、心がけていることはありますか?

参加人数にはどうしても限界があります。人数を増やす方向ではなく、参加者がいかに楽しめるかを考えるようにしています。

──山田さんにとって、地域おこしXR研究会はどんな存在ですか?

仕事のパートナーや家族、地域の友人とも違い、技術的な話ができるサードプレイスな場です。

──今後、どのような人たちに参加してもらいたいですか?

どんな技術も面白がれる人、他人が面白いと思っているものを面白がれる人と、新しいデバイスや技術をネタにワイワイやりたいです。

──今後の活動予定やイベント情報などを教えてください。

毎月「Unityゆるもく勉強会」をDiscordで開催しています。Unityにかぎらず、Blenderや他ゲームエンジン、さらにプログラミングやデザインについても話ができる場です。

また、年に1〜2回、島根県東部でハッカソンを開催しようと計画しています。随時イベント情報を掲載しますので、Connpassfacebookをフォローしてください。

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