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「クリエイターを魚津市から世界へ!」つくるUOZUプロジェクト@富山【メンバー募集!全国Unityコミュニティ名鑑】

こんにちは、Unity Japanのコミュニティ・アドボケイトの田村幸一です。私は普段、Unityを広く世の中に伝える、広報的な役回りをしています。

2月からスタートした連載「メンバー募集!全国Unityコミュニティ名鑑」では、全国各地で活動する有志によるUnityユーザーのコミュニティを紹介しています。

ここ数年の新型コロナウイルス感染症の影響で、ユーザーが集まるオフラインイベントやコミュニティ間の交流が減ってしまいました。新しくUnityを始めた人も、どこにどのようなコミュニティがあるか、以前より探しにくい状況だと思います。

そこで、Unity Japanがnoteを通じて全国のUnityユーザーコミュニティに活動を聞いてまわる「メンバー募集!全国Unityコミュニティ名鑑」を始めました。

第1回は、北海道で活動する「はこだてみらい館 Unityサークル運営部」を紹介しました。制作活動に必要な機材を無償で提供し、一人ひとりのペースで学習を進められるようサポートしているといいます。

2回目となる今回は、富山県魚津市の「つくるUOZUプロジェクト」を紹介します。UOZUプロジェクト事務局を務める、魚津市役所商工観光課の濱田剛宏さんに活動を伺いました!

濱田剛宏
魚津市役所商工観光課に所属。ゲーム関連産業による地域振興を目的とした「つくるUOZUプロジェクト」のクリエイターコミュニティのオーナーを務める。

魚津市をゲームクリエイターの街へ


──はじめに、つくるUOZUプロジェクトの設立経緯を教えてください。

つくるUOZUプロジェクトは、ゲーム産業及びその関連産業による地域振興を目的に設立しました。

魚津市では、就業のために県外へ転出する若者世代の多さが、人口減少の原因になっています。若者の雇用をつくるためには工業企業の誘致もありますが、魚津市は工場のために必要な土地が少ないため難しい状況でした。そこで、注目したのが「ゲーム産業」です。

ゲームは若者を中心としつつ、幅広い世代が楽しめる魅力的な産業です。また、事業展開において広大な土地もいりません。

そこで、魚津市でゲームクリエイターとして活躍する人を増やし、ゲーム産業を盛り上げるために発足したのが「つくるUOZUプロジェクト」です。

──何人が所属し、どういった活動をしていますか?

クリエイターと、プロジェクトを支える企業関係者や専門学校の講師を含めると300名以上に及びます。

つくるUOZUプロジェクトでは、ゲーム制作未経験者からゲーム業界で働くことを考えている人まで、みんなで楽しめるイベントを開催しています。

たとえば、「UOZUゲームクリエイト体験教室」は、ゲーム制作に興味がある中学生や高校生向けのイベントです。他にも「UOZUゲームジャム」では、参加者でチームを組み、9日間でゲームを完成させることにチャレンジします(UOZUゲームジャムの作品はこちら)。

2022年2月5日〜13日開催された「UOZUゲームジャム-Cool!Winter!!-」の様子

また、「UOZU ゲームフォーラム」では、ゲーム企業の代表やゲーム専門学校の講師などが登壇。業界での働き方や制作ノウハウなどを聞くことができます。

──新型コロナウイルス感染症の影響で交流が難しいなか、コミュニティを活性化のために工夫していることはありますか?

これまでは魚津市内の会場を貸し切って、1泊2日のハッカソンを開催するなどオフライン中心でイベントをしていました。参加者が一晩中共にゲーム制作に励むなどすることで、参加者同士の繋がりが生まれ、活気あるイベントなってました。

新型コロナウイルスの流行後は、オフラインイベントをオンライン開催に変更しています。その結果、魚津市近郊の人だけでなく、全国各地からクリエイターが参加してくれるようになり、これまでとは異なる盛り上がりを見せるようになっています。

ただ、オンラインイベントだと、やはり参加者同士の関係を深めるのに時間がかかることを課題に感じています。そのため、運営としては、イベント終了後に交流会を開催したり、コミュニティ参加者から「どんなイベントに参加したいか」を提案して頂きながら、試行錯誤している段階です。

つくるUOZUプロジェクトではslackで参加者との交流を促進している


未経験からゲーム企業へ就職も!魚津市民でなくても歓迎

──つくるUOZUプロジェクトの特徴を教えてください。

初心者歓迎のコミュニティです。市民全員が「魚津市にゲームがあって良かった」と思ってもらえることを目標に活動していますので、年齢関係なく、いろんな人たちに参加してもらいたいです。

そんなつくるUOZUプロジェクトが大切にしている方針の一つが「マウンティング禁止」です。「ゲーム制作に興味があるけれどやったことはない」という学生から、「ゲームって何?」というお年寄りまで、気持ちよく参加してもらうためのルールですね。

──運営していて、やりがいを感じた出来事はありますか?

一つは、コミュニティのサポートのもと、ゲーム制作未経験者がチームを結成し、作品をリリース・販売できたことです。その後、実績が評価されてゲーム企業に就職も果たしました。ゲームクリエイターの夢を叶えた瞬間に立ち会うことができ、嬉しかったです。

もう一つは、つくるUOZUプロジェクトの活動がゲーム企業の目に留まり、魚津市が注目され始めたことです。今後、ゲーム企業が魚津市に進出する事例が生まれれば、より地域振興に貢献できるのではないか、と手応えを感じています。

──活発なコミュニティを育むために、大切にしていることを教えてください。

「来るもの拒まず、去るもの追わず」だと考えています。常に参加者が入れ替わり、「従来のやり方を大切に思う人」と「それを変えたいと思う人」が意見を交わす場であると、良いコミュニティに育っていくと思います。

携わっている私としても、365日、コミュニティの動向が気になっています!

──今後、どのような人たちに参加してもらいたいですか?

高齢者や女性ですね。現在の参加者は若い男性が多い傾向にあります。魚津市が「ゲームのまち」として市民みんなで盛り上がっていくためにも、幅広く参加してほしいです。また、「ゲームは作れないけれど、ゲーム作りをサポートしたい」という人も、ぜひ。

もちろん、魚津市民だけではなく、市外県外の人も大歓迎ですのでどんどん参加いただければ嬉しいです。ご参加、お待ちしています!

〈つくるUOZUプロジェクト〉

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※参加方法はホームページから「オンラインフォーラム(Slack)に参加する」をクリック

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