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Unityスタッフが重大ニュースを振り返る!「2022年のポイントになったこと」

こんにちは! Unity Japanのコミュニティ・アドボケイトの田村幸一です。気がつけばあっという間に12月。今年も残すところ、あとわずかです。

みなさんにとって、2022年はどんな一年だったでしょうか。社会的にみれば、痛ましい出来事の目立った一年だったかもしれません。ロシアのウクライナ侵攻に、世界的な経済の混乱。コロナ禍も、まだまだ予断を許しません。

一方で、私たちUnity Japanにとって2022年はどんな一年だったのか、このタイミングで振り返ってみることにしました。今回、Unity Japanのスタッフ4人に、それぞれ気になるニュースを挙げてもらいました。

皆さんも気になっていたことや、知らなかったニュースがあるかもしれません。今年のまとめとして、ぜひご覧ください。

Unityのエンジニア達が実施したオンラインQ&Aイベント「Dev Blitz Day」

アドボケイトとして、チュートリアル動画の制作や、新機能の紹介に取り組んでいる高橋啓治郎は、Unityのエンジニア達が実施したオンラインQ&Aイベント「Dev Blitz Day」を2022年の印象深かったニュースとして挙げました。

「Dev Blitz Day」は、Unityのエンジニア達がそれぞれの担当分野ごとに丸一日かけてユーザーからの質問に対して集中的に回答するという試みで、Unity Forum上で展開しました。

8月のUIに始まり、9月にはSRP(Scriptable Render Pipeline)、10月にはMultiplayer、12月にはDOTSがそれぞれ実施されました。英語ではありますが、すべてUnity Forum上にログが残っています。

Unity UI team 2022 Dev Blitz Day
https://forum.unity.com/forums/unity-ui-team-dev-blitz-q-a.807/

SRP Dev Blitz Day 2022
https://forum.unity.com/forums/srp-dev-blitz-day-2022-q-a.812/

Multiplayer Dev Blitz Day 2022
https://forum.unity.com/forums/multiplayer-dev-blitz-day-2022-q-a.818/

DOTS Dev Blitz Day 2022
https://forum.unity.com/forums/dots-dev-blitz-day-2022-q-a.840/

高橋啓:この企画、開発者の立場にしてみるとむちゃくちゃ大変な企画なので『胆力あるな!』と驚嘆しました。全部チェックするのは大変なので、ご自分の直接関係する分野のBlitz Dayだけでも過去ログをチェックしてみると良いかもしれません。

URP/HDRPやDOTS (ECS) もこの一年間でかなり熟れてきた印象もあり、そして奇しくも同時に着地へと向かってアプローチしている感があります。今年の積み重ねは来年の製品・サービスにも反映されていくものだと思います。

日本発のハイパーカジュアルゲームが、全米ランキング1位に

Unity Ads 日本事業責任者の金田一確が注目したのは、ハイパーカジュアルゲームです。2020年以降、広告収益1億円を超えるタイトルが続々と登場しているこの分野で、今年も記録的なヒットタイトルが生まれました。

そんなハイパーカジュアルゲーム分野で金田一が今年最も印象深かったニュースとして挙げたものは、日本のゲームデベロッパーであるGOODROIDさんがゲームアプリ『Snow Race!!』でGoogle Play無料ゲームランキングで全米1位を獲得したことでした。もちろん、本作はUnity上で開発されており、またUnity Adsも採用してもらっています。

金田一:アドテクノロジー業界では会社や事業の買収・統合という話が立て続けにあり、Unityも今年はironSourceと合併するというニュースがありました。その一方で、GOODROIDさんの事例のようなニュースも生まれてきました。

世界中で遊ばれるゲームになる、おもしろいと言ってもらえるというのはものすごいことですよね。カジュアルなモバイルゲームにおいても、そのようなタイトルが続々と誕生している潮流を目の当たりにし、すごい時代だなと思っております。

コロナ禍に負けることなく、さらに進んだ教育現場でのUnity活用

Head of Education Servicesとして、教育現場でのUnity活用を推し進める佐藤賢一。2022年はコロナ禍に翻弄されつつも、これまでの取り組みが、実を結びはじめた一年だったといいます。

特に、約3年前からUnityをカリキュラムに取り入れている専門学校・HALの学生の皆さんが、日本ゲーム大賞2022のアマチュア部門における表彰ノミネート及び受賞作品をほぼ独占し、それらの多くがMade with Unityであったことは、そうした成果の象徴の一つといえるニュースでした。

また、2022年はコロナ禍の影響がまだまだ色濃く残る年でしたが、そんな中でも「教育者のためのUnityミートアップ」という教育関係者向けの交流イベントを東京・名古屋・大阪・福岡で開催できたことも、大きな成果だったと佐藤は言います。

佐藤:コロナ禍が続く中で、教育現場のみなさまは試行錯誤の連続だったかと思います。

私たちもUnity Japanとしてもセミナーなど企画する際には、感染状況を鑑みたセンシティブな判断が要求されましたが、『教育者のためのUnityミートアップ』に多くの先生方がお集まりいただいたのを見て、みなさまがいかにFace to Faceでの情報共有に飢えていたのかを改めて実感しました。

また、学生向けのライセンスであるUnity Studentプランも順調に導入数が増えておりますので、来年以降も引き続き注力してまいりたいと思います。

日本全国の3D都市モデルプロジェクト「PLATEAU」の本格化

Senior Solution Engineerとして、Unityの技術や製品を産業分野の顧客に紹介・提案する高橋忍は、この一年間、いたるところでメタバースというキーワードを目にしたと言います。

そんな2022年の大きなニュースとして、国土交通省が推進する日本全国の3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化プロジェクト「PLATEAU」の本格化を挙げていました。

「PLATEAU」は従来の3D都市モデル標準仕様をさらに拡張し、日本各地の都市の3Dモデルデータを整備およびオープンソース化することで、都市のデジタルツイン化やそれによる新たな価値創造、たとえば防災やモビリティのような都市計画や観光などを目的としたコンテンツの創出を促すことを目指したプロジェクトです。

2022年は「PLATEAU」のオープンデータを活用したハッカソンが全国各地で行われ、そこではUnityを使ったアプリケーションの事例も生まれました。

高橋忍:2022年は、なんと言っても『メタバース』の一年だったと思います。産業分野のイベントなどでも、いたるところで「メタバースで~」と、枕詞のように使われているのを目にしました。

それが追い風となり、メタバースの基盤となる3Dデータの活用も一気に広がったという実感があります。国土交通省が進める3Dモデル「PLATEAU」に代表されるように、官民問わず産業分野のさまざまなシーンで、3Dデータの活用が本格化してきたことを強く感じた一年でした。

2022年のニュースを振り返って

Unity Japanのスタッフ4人にそれぞれニュースを挙げてもらいましたが、改めて2022年も多くの方にUnityを使っていただいた一年だと思いました。

来年も皆さんの開発・クリエイティブ活動を支えられるよう、Unity Japanも頑張ってまいりたいと思います。それではよいお年をお迎えください。

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