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中国ではなぜECがここまで普及したのか?

こんにちは。中国EC担当のKです。
私は、中国に5年ほど住み、日本と中国を行ったり来たりの生活をしてはや10数年になります。激動の中国市場の変化を肌で感じた者として中国の今のEC市場を少し語ってみたいと思います。
日本企業の知り合いによく、中国の市場にアプローチしたいという相談を受けます。2020年中国のEC市場規模は200兆円以上、2019年にやっと10兆円を超えた日本からしたら、それは大変魅力的な市場に映るでしょう。しかもこのコロナ禍で日本のEC化が進むと思いきや、購入の絶対数自体が落ちているので普及率も他の国と比べると鈍化しているようです。

中国と日本ではECビジネスの何が違うのでしょうか。私見ですが挙げてみました。

1.決済サービスの違い
クレジットカード決済が殆どの日本の市場に対して、銀行カードとスマホがあれば決済可能な中国のEC市場は購入者の分母からしてケタが違う数字になります。
ほぼ全国民が同じ決済サービスで決済可能というこの裾野の広さが圧倒的に異なります。

2.送料の違い
送料が日本の5分の1以下なので、例えばひとりで出前を取る時にでもさほど送料を気にせずにデリバリーを気軽に頼めるし、選択肢が多いです。
中国ではデリバリーで買えないものはないと言われています。

3.買う側の価値観の違い
日本では実店舗で購入するメリットとしてあげられる信頼性みたいなものは中国国内ではあまりありません。
それよりもネット上の評価を信用して購入する人が多い。
現にEC店舗側も、どういう評価が付いているのかを常に気にしています。
例えば私が購入した時、頼んだ商品と違うものが届いたので評価を悪くつけたところ、すぐに電話があり、お金を返すから評価を変えてくれないかと相談がありました。
これは中国ではあるあるで、よくこのようなことがあります。

このように中国では、実店舗を構えるよりもECの方が当然経費も押さえられる点から安くなるし、信頼性も担保しやすくなります。またユーザー側から見ても、わざわざ実店舗で買うよりECで買う方が合理的に安心した買い物ができると判断しているのが、中国人と接していると良くわかります。もし、中国の越境ECにチャレンジしたいという方は、以上の点に留意することが必要なのではないかと思います。

中国でECが普及している理由を今回はまとめてみました。日本でもよりキャッシュレス決済の多様化がすすみ、クレジットカード保持者だけでなく、QRコード決済や対応する決済方法が多様化することによりEC市場はまだまだ伸び代があります。さらにはコロナ禍が長引くことで、実店舗を持つリスクよりも、ECサイトに手数料を払うことの方が合理的だと考える経営者は多くなるのではないでしょうか。また、これまでECを使わなかった層にもEC化は進むと考えます。デジタルネイティブ年代が今の時代の中心になりつつある今、商売の基軸をどこに持っていくのかフレキシブルに考える必要があると思います。

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