俺は雨は嫌いだ。あのうるさい音、曇天とした空、まるで地球が泣いてるみたいなんて言うが、まさに言いえて妙とはこのことだろうか。いや実際泣きたくもなるのだろう。

そうでなくとも人間は一生の内、16カ月は泣いているらしい。そして涙が流れるときは3つに分類できる。それは感情、刺激、正常化の三つだ、これはあくまで専門語ではなく、俺が名付けたものだが、最初の二つは分かるだろう。正常化とは目の保護や栄養の補給などだ。そしてそれぞれ三叉神経、副交感神経、交感神経によって制御されている。ここまで言うと、まるで雨が地球の涙というのは本当のように感じてくる。

長々とどうしたのかと言いたくもなる。だけど俺には重要なのだ。

今日もまた雨が降っている。この雨はどんな雨なのだろうか。悲しいのか、うれしいのか、それとも何かの刺激を受けたのか、ただ老廃物を流しているのか。そんなものは分からない。ただ言えることは雨は流してくれるのだ、流してくれるのだ。あの神々しくもどこか禍々しい赤も、誰にも届かないのにまるで遠くに知り合いがいるかのように叫ぶ声も、俺の罪も全部。

今日ばかりは言おう。俺は雨が好きだった。

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