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掌編小説

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僕の書いた掌編のお話。なかなか明るいお話がないのはそれが書けないからです。それでも面白いと思ったらフォローお願します。随時更新されていくのでよろしく。
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#ドッキリ

殺人ドッキリ

やってしまった、ついにやってしまった。目の前にはまるで別人のように見えるあいつがいる。

手には今まで感じたことのないような感覚が残っている。まるで初めて盗んだレモンを手にしたようなあの感覚、いや小さなころ蟻を虫眼鏡で焼いた時のような感覚だろうか。いや違う、決定的に何かが違う。

深紅に変わった部屋の景観は、白かった壁を塗りたくり、残った白さえも森林の如く感じさせる。

俺にこれからどうしろという

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