3-1
皆様、ご機嫌よう。
私はしがない語り手です。
さて、今回はお盆休み前から始まります。
早速ですが、新卒の人が集まる集合教育から。
建速 誉「さて!今回の集合教育はここまで!」
夏海 醒治「ありがとうございました〜♪」
建速 誉「もうすぐお盆休みだね!」
夏海 醒治「そうですね♪」
建速 誉「さて、みんなさ、なんかお盆休みこんなことしたいとかある?」
薔薇島 千寿「わたくしは…、ドルチェ都1周したいなぁ〜って思ってます!」
建速 誉「いいね!…今度さ、みんなでレストランでいいの食べない?おすすめのメニューがあってさ!」
蕃石 真斗「いいっすね!」
薔薇島 大和「まぁ、悪くありませんよ」
夏海 醒治「ワタシも♪」
風李 優輪「俺も」
花都 美彩「僕もまぁいいかな」
建速 誉「金藤さんは?」
金藤 実花沙「遠慮します。他の予定があるので」
薔薇島 大和「?」
おや?さっさと1人だけ会議室から出ようとしてます…???
建速 誉「ほ、他の予定?」
金藤 実花沙「他の予定は何かって?人のプライバシーに干渉しないで。同僚が待ってるのでお先に失礼します」
パタン…。
薔薇島 千寿「えっ…?」
薔薇島 大和「実花沙さん…」
建速 誉「あの子一体どうしちゃったんだろう…?」
夏海 醒治「う〜ん…」
花都 美彩「(実花沙…)」
風李 優輪「さっきまで機嫌よかったのに…」
建速 誉「うーん、実花沙さんは6連勤になるからお疲れなんだね…。みんなもそろそろ仕事しよっか!」
薔薇島 千寿「はーい!」
千寿たちは仕事に向かいました。
昼休憩の時間では…?
魔華国 月美弥「千寿、みんな、お疲れ」
薔薇島 千寿「月美弥さん!お疲れ様です!」
魔華国 月美弥「いつものお礼にこれを」
美味しそうなお菓子を差し出されました!
薔薇島 大和「ありがとうございます」
花都 美彩「あ、実花沙!」
金藤 実花沙「…」
魔華国 月美弥「お疲れ様、金藤さん」
金藤 実花沙「…えぇ、はい」
魔華国 月美弥「これ、よかったら…」
金藤 実花沙「いりません。うちにいっぱいあるので」
スタスタスタ…。
魔華国 月美弥「…?」
薔薇島 大和「実花沙さん…」
薔薇島 千寿「一体どうしたんでしょう…」
花都 美彩「…、月美弥さん、この前実花沙に何か言いました?」
魔華国 月美弥「い、いえ…。…、私、何かまずいことでも…。あら、みんな!そろそろ休憩時間が終わるから行っておいで」
薔薇島 千寿「は、はい!!ごちそうさまです!」
そして…、仕事が終わりました!
今日は定時で上がれたようです!
食堂には実花沙さんがいました!
薔薇島 千寿「実花沙さん!お疲れ様です!」
金藤 実花沙「あっ!お疲れ様です千寿さん!」
薔薇島 千寿「6連勤お疲れ様でした…!」
金藤 実花沙「ありがとうございます!…、その、集合教育とか休憩時間でそっけない部分見せちゃって…、ごめんなさいね」
薔薇島 千寿「いえいえ!…あっ、ちょっとそこの廊下で話しましょっか!行き止まりのところ!」
金藤 実花沙「そうですね…!あっちに行きましょうか」
実花沙さんたちは帰る前に廊下の行き止まりに移動しましたよ…?
薔薇島 千寿「実花沙さん、最近調子がよろしくないみたいですが…、大丈夫ですか?」
金藤 実花沙「…、さすが鋭いですね…。…、いいなぁ…、千寿さん、 大和さん、真斗さん、優輪さん、 美彩…、新しい仕事させられて…」
薔薇島 千寿「…え?」
実花沙さん…?
金藤 実花沙「なかなか新しい仕事させてもらえないの、わたくしくらいですよ。この工程の中で。…とはいっても、もう別の工程に異動しましたけどね」
薔薇島 千寿「…そうなんです…?」
金藤 実花沙「…この前、特定の人だけのカウンセリング、あったじゃないですか」
薔薇島 千寿「は、はい、ありましたね…。って、ごめんなさい!この前、結奈さんに実花沙さんもパワハラされてるって言っちゃいました…!ごめんなさい!!」
金藤 実花沙「いえいえ!ありがとうございます!仰っていただいて…!誰にも相談できなかったのでむしろ助かりました…!」
薔薇島 千寿「ほっ…」
金藤 実花沙「それはさておき。…面談で私だけ新しい仕事覚えさせてもらえないって不満を言って…、工程リーダーと管理者に相談するって伺ったんですけど…、ゴールデンウィーク明けからどうも上手くいかないみたいで…」
薔薇島 千寿「実花沙さん、仕事1番テキパキしててベテランさんよりすっごく早いのに…」
金藤 実花沙「…まっ、仕方ないです!こんなのでクヨクヨしてちゃあ仕方ない!…でも、忠告させてください」
薔薇島 千寿「?」
金藤 実花沙「誉さんのことを信じてはいけません。あの人は何もしないし適当です」
薔薇島 千寿「…え!?」
金藤 実花沙「あの人は行動するか否かの波が激しすぎます。…報連相遅いし傲慢だし謝ることも知らない」
薔薇島 千寿「そ、そんな問題がある人なんです…?でも、キャリアコンサルタントですよね…」
金藤 実花沙「残念だけどああいう人なのよ…。何度か相談したけど、結局あの人はあんまり動いてくれないよ」
薔薇島 千寿「え…、そういうことが…」
金藤 実花沙「誉さんを見るたびにだんだんイラってしてきちゃって…」
薔薇島 千寿「苦手な人を見るとそうなりますよね…」
金藤 実花沙「えぇ…。そういうわけで何か相談したい時は誉さんに言うのはやめた方がいいです。相談するなら木田さんに」
薔薇島 千寿「突然のことで動揺していますが…、心に留めます」
金藤 実花沙「お願いします」
花都 美彩「おーい!2人とも!早くしないと電車が来るぞ!」
金藤 実花沙「わっ!まずい!ごめんなさい!この話はまた今度で!」
薔薇島 千寿「はい!貴重な情報をありがとうございます!!」
この後、千寿は仲間と合流し、帰るために駅に向かったのでした!