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皆様ご機嫌よう。
そしてようこそユニゾンワールドへ。
ここは人間だけではなく、妖怪や魔物など色んな種族が共存している、皆様からすればいわば異世界です。
おっと、自己紹介が遅れました!私はしがない語り手。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、早速ですがある日のユニゾンワールドについてお話ししましょう。
ちょっと別の場所に移ります!
スタスタスタ…。
よし、到着。
ここはユニゾンワールドのドルチェ都の宮殿です。
今日は各都の女神様同士でお茶会をしていたようですが…。
どうやら大変なことになっているみたいです。
ドカーン!!!
爆発音…!?一体何が起こっているのでしょうか?!
宮殿の様子を見てみましょう…!
2代目アイスクリームの女神「そんな!!みんな…!!」
???「残念だったわねぇ。女神様たちはみーんなワタシたちが玉に変えちゃったわ♫」
???「でもこれ私たちの仕事だし、許してちょーよ♪」
なんということでしょう!
悪者たちは女神様たちを玉に変えていたのです!
2代目アイスクリームの女神「仕事…?なんでこんなことするの…?」
???「はっ!理由を教えるなんざぁめんどくせぇ!おら!次はあんたの番だぜ!」
2代目アイスクリームの女神「駄目だよ、優輪君…!そんなことしちゃぁ…」
ユーワ「うるせぇ!俺は優輪なんかじゃない!!我が名はユーワ!クレヴィングの幹部さ!」
セバスチャン「同じくセバスチャンよ♡」
カトリーヌ「カトリーヌだよん!」
アグリアス「僕はアグリアス。渇望の女神クレヴィーナス様の忠実なる僕!!」
なんと!彼らは謎の組織、クレヴィングの幹部だったのです!!
アグリアス「おら!」
ドーン!!
2代目アイスクリームの女神「きゃあ!!」
大変!!攻撃が女神様に直撃!!
女神様はもう動けそうにありません…!!
アグリアス「これでとどめだ!お前も玉に変えてやる!!」
2代目アイスクリームの女神「ぐ…、うぅ…!!…うわぁぁぁあああ!!!」
女神は悲鳴をあげました!
するとどうでしょう!
キラリーン!!
ユーワ「な、なんだ!?」
セバスチャン「何が起こってるの…!?」
眩い光を放ちました!
2代目アイスクリームの女神「私にはどうすればいいのかわからない…!でも…、このままだとみんなが…!!お願いです…、私の祈りと共に争いを止める者のもとへどうか…、どうか…、導いてください!!!」
カトリーヌ「!?」
アグリアス「なっ…!?」
さらに祈りに応えるように…?
ポワワーン…。
不思議なアイテムが出てきました!
女神様が名付けたものは…?
2代目アイスクリームの女神「この、『ドルチェパワーコロン』と『エモーショナルパフューム』で!!!」
同じものがボンボコ出てきましたよ!
ユーワ「た、大量生産か!!ま、まずい!!」
カトリーヌ「と、止めないと…!!えーい!!!」
2代目アイスクリームの女神「ふっ!!」
カキーン!!
カトリーヌ「そんな!カトリーヌの鎌が効いてない!?」
不思議なバリアが敵の鎌攻撃を弾き返しました!!
女神様はアイテムの大量生産をどんどん続けます!!
アグリアス「だが守ることしかできない!このバリアは…、いつか壊れる!!!」
女神様!後ろ後ろ!危ない!!
ヒュンッ!!!
アグリアス「!」
ユーワ「い、いない…!?」
どうやら女神様は逃げ切ったようです!
セバスチャン「と、取り逃したわ!!」
アグリアス「くっ…!最後の一人を玉に変え損ねたか…!!!」
カトリーヌ「でもまぁいいんじゃない?ほぼ全員玉に変えたんだし!」
アグリアス「…そうだな。ひとまず、ユーワはドルチェ都の女神、セバスチャンは魔物都の女神、カトリーヌは天人都の女神。そして、僕は人間都の女神を見張るとしよう」
カトリーヌ「おっけぃ!」
ユーワ「まぁ、とりあえずクレヴィーナス様に報告だな!」
セバスチャン「そうね、行きましょっ!」
ヒュンッ…!
2代目アイスクリームの女神「はぁ…、はぁ…、はぁ…。こ、ここまで来れば…。そ、そうだわ…!…くっ…!!」
たった一人残った女神様は泣きながら宮殿を後にしました。
泣かないで、女神様。
あなたを助けてくれる人、
あなたのお友達を助けてくれる人は必ずいます。
どうか、
どうか…、
待っていてください。