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千寿たちがピーチガーデン駅から降りた後…。
薔薇島 千寿「え?お母様から電話?わわっ!」
薔薇島 大和「とりあえず出てみてください」
薔薇島 千寿「は、はい!…お母様!千寿です!どうかなさいました?」
2代目アイスクリームの女神「ごめんね突然電話して!実はね…」
薔薇島 千寿「なんですって!?わかりました!これから参りますね!」
ピッ!
薔薇島 千寿「今度は天人都で異変が発生したみたいですよ!」
風李 愛論「なんだって!?」
薔薇島 大和「とりあえず急いで向かいましょう」
千寿たちは城に戻ってきました!
2代目アイスクリームの女神「おかえりー!さっそくだけど、お客様が待っているわ!詳しい話はそっちで!」
薔薇島 千寿「はい!」
千寿たちはこの前と同じようにホールに向かいました!
2代目アイスクリームの女神「連れてきましたよー!」
薔薇島 千寿「お待たせしまし…た…?」
建速 誉「あら!千寿さん! 大和さん!」
薔薇島 千寿「ふぇ…!?」
薔薇島 元気「詳しいお話は誉さんから聞くように」
薔薇島 千寿「わかりました」
なぜか誉さんがいらっしゃるのか…。
薔薇島 千寿「…」
建速 誉「また会ったね!」
薔薇島 大和「は、はい」
風李 愛論「こんにちは!風李 愛論です!」
建速 誉「建速 誉です!」
薔薇島 千寿「…誉さん、今日はどうかなさいました?」
建速 誉「あぁ!それなんだけどねー!」
誉さん、テンション高いですね。
建速 誉「私ね、実は、天人都っていう都の住人なの」
薔薇島 千寿「天人都…?」
建速 誉「そうそう!さっそく知り合いから連絡があってね!なんかそこで大変なことになっちゃったみたいなんさ!」
薔薇島 大和「大変なこと?」
建速 誉「そうそう!そこでね…、竜巻が大量に発生していてね…」
薔薇島 千寿「竜巻!?」
建速 誉「頻繁に発生するもんだからさ…、物がよく吹っ飛んじゃってみんな困ってるんだよ…」
薔薇島 大和「それまずいじゃないですか」
風李 愛論「大事なものが飛ばされてしまったらひとたまりもありませんよ!」
薔薇島 千寿「わたくし以外にも別の選抜メンバーがいるので…、わたくしたちの方からお伝えしておきます」
建速 誉「ありがと!せっかくのお盆休み、悪いんだけどさ…、天人都に来てほしいなぁ…。ゲートは賢者様がつくるって!」
薔薇島 千寿「かしこまりました!ありがとうございます!」
建速 誉「んじゃ、もうちょいだけど、お盆休みになったら来てねー!」
ヒュンッ!
薔薇島 千寿「なんですか、今の術!?」
薔薇島 大和「テレポートしましたね」
風李 愛論「すごい…」
薔薇島 千寿「とりあえず今回の件は 秀眞さんたちに共有しておきましょう!」
薔薇島 大和「そうですね」
さて、次の冒険の舞台は天人都ですね…!
おっと、千寿はバルコニーで考えごとをしていたようです。
薔薇島 千寿「…」
風李 愛論「どうしたのー?千寿ちゃーん」
薔薇島 千寿「あっ、 愛論さん…」
風李 愛論「なんか元気なさそうだし…」
薔薇島 千寿「い、いや…、その…」
風李 愛論「話してごらんよー」
薔薇島 千寿「…そうですね、隠し事はなしですね」
千寿は帰りに実花沙さんに言われたことを話しました…。
風李 愛論「気にすることはないよ…って言いたいところだけどね…」
薔薇島 千寿「人によってそれぞれなんですけどね…。どうも気になってしまうんですよ…。実花沙さん、いつもこういう態度を取る人ではなかったのに…」
風李 愛論「もしかすると千寿ちゃんのいないところで何かあったかもしれないね…。ちゃんと理由があってこうなっちゃってるわけだから…」
薔薇島 千寿「信じたくないです…。あの人、誉さんとすごく仲がいいのに…」
風李 愛論「うーん…、まぁ、しばらく様子を見た方がいいな…」
薔薇島 千寿「(誉さんも実花沙さんもどっちも大切です…!…でも、いつか…、いつかはどっちかの肩しか持てない日が来てしまうのでしょうか…。…、でも、実花沙さん…。あれから様子が…。…いつも愚痴を聞いてくださってて仕事もわたくしの分を手伝ってくださるし距離近いし…。…それに仕事で失敗したら庇ってくださる…。あんな謙虚で優しい人が嘘つくなんてとても思えない。…どうしたらいいんだろう…)」
そして、数日後にお盆休み前の最終日がやってきました。
…、
ガヤガヤ…。
薔薇島 千寿「!?」
薔薇島 大和「あ、あれは…!?」
これから休憩するために食堂に向かおうとした2人が真っ先に目にしたのは…?
薔薇島 千寿「!!!!!」
薔薇島 大和「あ、あれ…?実花沙さんと誉さん…?」
でも何か様子が変ですね…?
薔薇島 大和「実花沙さんと誉さん…?…、なんか揉めてません…?」
薔薇島 千寿「実花沙…さん…???」
金藤 実花沙「前のところがよかった!!」
建速 誉「前のところ?」
金藤 実花沙「今日のこと、誉さんも見たんでしょう!?装置の故障…!工程リーダーにわけもわからず私のせいにされたんですけど!!なんで私のせいにされるんですか?」
建速 誉「…、みんなさ、そうやって原因きちんと教えてくれてるんだから!そう思うのはもったいないよ!それにまだ始まったばかりでしょう!?」
金藤 実花沙「…!!!」
誉さんの怒声が現場を突き抜けました…。
建速 誉「ほら、仕事しないと!ボケっと立ってないでさ!!」
金藤 実花沙「…!」
薔薇島 千寿「…」
薔薇島 大和「…千寿、行きましょう」
薔薇島 千寿「は、はい…」
あれれ…?実花沙さんと誉さん、邪険な感じでしたね…。
この後一体どうなってしまうのでしょうか…。