サプリは自然には効かない
家庭菜園でもプロの農業でも、使うと何かがうまく行くようなことが書いてある商品わんさかあるけど…
あれは気休めやなと思う。
やれ濃度高い腐植土だの、トマトが尻ぐされせんようにするスプレーだの、土壌微生物が活性化するなんちゃらやの、農薬と化学肥料以外はこれまでいろいろ試したけど、ほとんどなんもせんでも畑が回るようになってきた今となっては、小手先でなんかやっても大抵の場合は大した効果がなかったということと、それよりも勝手に回る環境が整うのを待って、自然に任せて何もせん方がうまいこと行くというのを実感してる。
言うてみれば、世にあふるる「天然成分」のいろいろは、人間にとってのサプリみたいなもん。それだけ飲んでも効かへんのと同じなんやろう。そんなピンポイントなパラメータを動かしても自然には何の影響もないっぽい。
今年は、すでに異様に暑いのと、ちょいちょい滋賀の秘密基地に行ったりで、あんまり畑やれてないんやけど、それでも作物は勝手に育ってる。もちろん、絶対カメムシとタバコガに食い荒らさせられるトマトと大豆系はネットの中で育ててたりするけど…
草は相変わらずボーボーやし、畝はまったく耕してないし、ズッキーニ以外は人口受粉もやってないし、肥料もほとんどやってないし、土壌消毒もせえへんし…
たまに草を刈って草マルチする以外はほぼ放置で眺めてる状態。
慣行農法なら1年周期で毎年同じことすればOKやけど、自然農法はそういうもんではない。作物は半年で交代するけど、畑全体の環境はもっと長い目で見て安定させていく必要がある。例えばやっとフトミミズが繁殖して、団粒構造できてきたけど、たぶんうちの周りの慣行農業の畑にはフトミミズおらへんから、うちの畑だけで十分に繁殖するのに5年かかったんやと思う。
なんか、こういうの体感できただけで、ここまで生きてきた意味あるかもって今日思った。
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さて…
今年初の枝豆「湯上がり娘」の収穫!しかしやな、なんちゅうネーミングや、セクハラやろ。
トマトまだ家に大量にあるけど、また採れた。今年は大玉トマトやめた代わりにミニをいっぱい植えたら豊作。
スイカ、またでけてた。全部で12個くらい。ニューメロンは全然かと思いきや、草を刈ったら草の下にゴロゴロおった。とりあえず5個でけてるけど、スイカもメロンもフルスロットルで株が生長してるので、まだまだできそう。
今年は水ナス1株、中玉トマト1株が病気になって枯れたのと、きゅうりは1株だけがめっちゃ元気で、それ以外の株はのらりくらりやけど、それ以外はよく育ってる。というか、育たん理由がないんやと思う。
ま、畑にできることゆうのは、ちょっと手を添える、くらいかな。いや、ネキリムシに喰われんようにするとか、ダンゴムシに襲われんようにするとか、そういうのって私が確実に食べたいから私のためにやってるだけであって、全体を俯瞰して見た場合には自然のある部分への「依怙贔屓」やね。
依怙贔屓はちょっとだけにしとかなあかんのやろね。ま、何も食えんと困るので、いろいろ試して確実に効果のあることがわかったことだけ、ちょっとはやらさしてもらいますよ。
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