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旅をしながら感じていること



ジョリビーで働く

マクドナルドもバーガーキングもスターバックスもある。マレーシアも都会だ。そんな中で久しぶりに見たのがジョリビーだった。
フィリピンに行ったことのある人なら知っているだろう、ファーストフードチェーン店ジョリビーの存在を。ハンバーガーの他にスパゲッティをメインにラインナップさせている、ちょっと変わったファーストフード店だ。
フィリピン滞在中に入ったことがあるが、ハンバーガーもパスタも「甘い」という記憶しかない。
そんなジョリビーをマラッカで入った複合施設内で見かけた。懐かしいなとも思ったが、それより気になったのは店の入口に貼ってあった求人だった。
チームメンバー:時給7,5リンギット
チームリーダー:月給1,800リンギット
と出ていた。
時給7,5リンギットと言うと、今のレートで日本に換算すると240円。仮にフルで働いて1日8時間、月25日勤務したとしても日本円にすると48,000円。まだまだマレーシアの生活費が安いことが分かる。
これはマラッカのジョリビーの時給だから、日本で例えるなら地方都市のマックで働くようなもの。東京……マレーシアで言うならクアラルンプールの時給はもう少し高いかも知れないし、ジョリビーも高い仕事もたくさんあるだろう。それでもこれを知ると、ローカルのコーヒーがいくらで、スタバのコーヒーがいくらで、とお金の価値を感じられる。なんてことをしながらわたしは旅をしている。


ETS

ETS

クアラルンプールからイポーまで「ETS」に乗った。クラスがいくつかあるようでこの日は「EGクラス」料金は39リンギットだった。
見た目も中身も京成スカイライナーのようだった。3時間弱でイポーに着いた。

イポー駅


発病?

特にここで予定していることはない。途中下車。寝て、翌日また北上する。
駅からほど近いところに宿を取った。久しぶりに千円未満。ただ本当に寝るだけの……いや、寝ることもままならない宿だった。

個室と見えたその部屋は実は天井が開けていて、エアコン一基でも上手く冷気が回っていた。パイプシングルベッドがひとつと鍵のかかるロッカーだけのシンプルな空間。ドアと鍵はあるが天井のない満喫のようなスペースが
横一列に並んでいた。
壁にフリーWiFiと書いてはあるがまるで反応しなかった。まあ、寝るだけなのでいいかと思った。
食事を済ませてシャワーを浴び、床に就く。
ふと腕を見ると赤いブツブツが出ていた。「ん?」と思って反対側の腕を見るとこっちにも。足を見る。足にもブツブツが……。ティーシャツをめくった。お腹にも……。全身に蕁麻疹が出ていた。
何だろう、アレルギーだろうか……。先ほど食べたものに何か食べられないものが入っていたのだろうか? しかし、わたしは食べものアレルギーを特に持っていない。それとも大人になってから突然に発症したりもするのだろうか。顔には出ていない。あと痒くもない……。
ググって見ても病名は分からなかった。ただ、全身に蕁麻疹が出たらすぐに受診したほうがいいとは書いてあった。思ったよりも死はすぐそこにあるのかも知れない。
ひとまず様子を見ることにした。


モンスター級のいびき

荷物をガサゴソとする音と遠慮のない男のゲップ音に呼び起こされた。時計を見ると深夜0時。隣の部屋に誰かがやってきたようだった。
こんな時間に、と腹が立った。ゲップ、咳払い、独り言が耳障りでしょうがない。だいたいなぜこれだけ部屋が余っているのに隣に通す必要があったのだろうか。
ちょっとした光や物音ですぐに眠れなくなってしまうわたしは、そこから眠れなくなった。
さらに、この男が現れた時点で嫌な予感していたがそれが的中した。男はいびきが酷かった。ごくたまに出くわすモンスター級のいびき。

早朝、男は出ていった。自分だけ快適に寝て出ていったわけだ。わたしはそれを確認するまで一睡もできなかった。
身体を見ると蕁麻疹は消えていない。ストレスかも知れない……と思った。


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