見出し画像

ぶれっぶれの大人


MBTI診断

この数ヶ月、あっち行ったりこっち行ったり、体も思考もフラフラしっぱなしだ。
わたしのMBTI診断はENFP(運動家)以前はENTP(討論者)だった。
違いは「F」「T」か。判断を下す際に論理や客観性を重視する「T」に対し「F」は感情重視型。人間関係や感情を重視するらしい。
性格診断の詳細を見てみても、どちらも自覚している自分の性格からそれほど離れていない。

フレンドリーで外向的な運動家は、充実した人間関係や社会生活を維持することに熱心です。ぱっと見た感じ、おおらかで人付き合いの良い人ですが、とても豊かで生き生きとした内面も持っています。飽くなき想像力とクリエイティビティ、旺盛な好奇心を抱くのも運動家の特徴です。

独特なやり方で、ものすごく内省的になることもあります。他のことに集中するべき時でも、人生の深い意味や目的について、つい考えてしまうのです。「すべてのもの、そして、すべての人はつながっている」 そう信じているので、この“つながり”から得られるわずかな洞察を生きがいにしています。

自立心が強くクリエイティブな運動家は、日常生活に意義や魔法を求めています。

想像力をかき立てられると運動家は夢中になり、その情熱に周囲の人も熱くなるでしょう。他の人を惹きつけるポジティブなエネルギーを発散するので、リーダーや指導者として周囲に祭り上げられることもあるでしょう。でも最初に強く感じた興奮が冷めると、自制心と一貫性を失ってしまい、以前はとても大事に思っていたプロジェクトへの興味をも失ってしまう場合もあります。

16 Personalities(運動家)より

気になるのは「最初に強く感じた興奮が冷めると、自制心と一貫性を失ってしまい、以前はとても大事に思っていたプロジェクトへの興味をも失ってしまう場合もあります」この部分。
想像力をかき立てられて夢中になり、その情熱に周囲の人も熱くなっているのに、最初に感じた興奮が冷めると大事に思っていたプロジェクトへの興味自体失ってしまうのだ……。
これはときに他人に迷惑をかける。そう感じたこの2ヶ月だった。


余命

将来の設計をするのによく言われているのは、「目標を決めてそれに向かって逆算する」というもの。
わたしの人生の基本方針は「いつ死ぬか分からない」だ。故に、未来のことを決めてもしょうがないと思っていた。繰り返しになるが、「いつ死ぬのか分からないのだから未来のことなんて決めても意味がない」そう思っていたのだ。
まるで馬鹿げているかも知れないが、そんなことを決めるより今やりたいことにフォーカスすることが大事だと思っていたし、……いつからだろう、ここしばらくはそこに疑問を持ったことがなかった。
しかし、よくよく考えてみれば少し先の目標は常に決めて動いている。例えば何かを買うだとか、どこかへ旅行するだとか。そこに向けて計画を立て、あるいはお金を貯めている。
これについて改めて考えたのは、あと何年健康寿命があるか、そこから逆算して自分が何をやりたいのかを計画している友人と話したことがきっかけだった。
話を聞けば確かにそのとおり。彼が言うには残り何年で、それまでに何ヶ国へ旅行したくて、そうなると1年で何ヶ国へ行かなくてはならなくて、その生活をするにはいくらお金が必要で、と予定どおりいくかは分からないがきちんと計画をしている。
わたしもそれを考えるといいとこ12年……。いつ死ぬか分からないと言っておきながら、控えめに健康寿命がどれだけあるかを考えると恐ろしく短いことに気づいた。人生は思ったよりずっと短いようだ。


じゃあ何がしたいんだろう

この8年、ほぼ毎年中南米を訪れていた。具体的に言うとボリビアに行きすぎだ。
あちらが雨季の1月から3月にかけてそこにいて写真を撮っている。無名だが活動自体は板についている。スペイン語が達者ということもあるが、現地では顔見知りばかりだ。
以前にも書いているが、この活動は今年を最後にしようと考えていた。理由は飽きと無名からだった。

しかし、今年も現地では日を重ねるごとにたくさんの人たちと出会い、そこからヒントをもらったり助けられたり、やっぱり来年も頑張ろうと思えるようになっていったのだ。

あと何年動けるだろうかと考える。いつ死ぬか分からないのはいつもどおりの危機感だとしても、自分は本当にこれから先もウユニに行って写真を撮りたいのだろうか。あそこで何がしたいのだろうか。そしてその先に何があるのだろうか……。
そもそも、ウェディングフォトが撮りたいとか、人の幸せをお手伝いしたいだとか、そういうのは、別にない。それよりは、楽しい空間を作るだとか、やったことないことをやりたいだとか、作品を残したいという気持ちのほうが強い。
わたしは自分をクリエイティブだと思うが、アーティストだとは思わない。またビジネス向きだとも思えない。そんなわたしは今後どうしていきたいのだろう。本当にウユニで写真を撮り続けたいのだろうか?
ビジネス向きじゃないのに最近はビジネス色のほうが強い。お金を稼がなくてはいけないと思ってしまっている。もし競合他社が現れたら食ってかかるに違いない。
でも...…競争してまで自分は今と同じとことを続けたいのだろうか……。いいや、そうまでして続けたいとは思わない。心がすさむに決まっている。
何がしたいんだろう、改めて考えはじめた。


ぶれっぶれの大人

この数ヶ月はおかげさまでいろいろと考える時間を与えてもらった。体も思考も、ついでに心もあっちこっち行ってしまっているけど、わたしには考える時間が必要だったのかも知れない。
常に面白いことを探していて突発的な行動が多いわたしだが、これがビジネスと直結するかというと、そうでもないことも分かってきた。残念ながらその才はないようだった。
では今後どうやって生きていくのか?
ひとつ決めているのは、もう今あるものでやっていくということ。
また今から何か新しいスキルを身につけようとは考えていない。例えばこれから急にwebデザイナーを目指したりはしない。今で十分な素材だけはある。これらを活かせるか……。
世でまっとうに生きている同年代の人たちと比べたら、わたしはかなりやばい奴だ。未だこの歳にしてぶれっぶれだからだ。これほどまでにぶれっぶれの大人をわたしは見たことがない。自分を擁護するなら、未だ新しいことに挑戦しようとしているとでも言えるだろうか……いいや、かなり厳しいだろう。



応援ありがとうございます! なんだかいろんなことやていますけど、今後も写真家として活動し続けられるように頑張ります!!!