歩けなくなったドラマーと見る「距骨骨軟骨損傷」①
◆はじめに
おはようございます。
作詞家のヤマノベと申します。
この度、筆不精の私が重い腰をあげましたのも「音楽にまつわるケガ」に関するお話だからです。
現在進行形で治療中ということもあり、この記事が同じお悩みをお持ちの方のお役に立てば幸いです。
自身の備忘録も兼ねた拙い読み物でございます。何卒ご容赦くださいませ。
◆その痛みは突然に
近年では「作詞家」として数多くのアーティスト様へ楽曲を提供させていただいておりますが、かつてはロックバンドの「ドラマー」でございました。
2016年に活動休止となって以来、サポートやドラムチューナーとして音楽に従事し、みるみる月日は流れて2021年。
その「痛み」は突然やってきました。
平坦な道を歩いていると、右足首に激痛。
呻き声をあげてその場に座り込み、自力で立ち上がることも出来ませんでした。
足を引きずりながら、どうにか帰宅。
靴下を脱いで確認してみると、くるぶしの腫れと熱っぽさ。
どこかで挫いた覚えもありません。
アイシングで多少紛らわせましたが、どーにもこーにも堪えきれず、バンド時代からお世話になっているスポーツ整体を受診することに。
結果として「ここでは手に負えない」との一言。
出来る限りの施術を終えると、クリニックの紹介状を手渡されてしまいました。
◆そして診断へ…
あくる日。MRI検査を経て、いざ診断。
当時の画像がコチラ。
足首の周辺に白い「もや」のようなものが映っていますが、これが炎症をおこしている箇所。
足関節の支えとなる「距骨」が軟骨と一緒にボロボロと剥がれ落ちているので、隣接する筋肉も傷つけてしまうことが原因なのだとか。
そして、痛みが強い理由がもう1つ判明。
私は「生まれつき関節が狭かった」ということ。
ゆえに負荷がかかりやすいのだそうです。
足を使って演奏する「バスドラム」は、ペダルを踏むことで音を鳴らすワケですが、求めるサウンドやテンポに則した奏法が多数存在します。
当時、踏み方はおおまかに3種類ほど使い分けていまして、なかでも股関節から足首にかけて左右(=内外)に連動させる「スイベル奏法」。
何気なくやれていたものの、どうやら私の足には適していなかったみたいです。
◆ここで装備していくかい?
診断名は「右距骨距骨骨軟骨損傷」。
あれ?骨ってこの漢字であってましたっけ?(ゲシュタルト崩壊)
とにかく足首を左右にひねる動きは厳禁。でも、日常生活は不安。
ということで、固定用の装具をオーダーメイドしていただきました。
嘘のように軽やかに歩けて感動したことを覚えています。
また同時に、これまで「小さな違和感」を無意識にかばっていたんだなと思い知らされました。
1時間以上立っていると痛みが出る
休んでも足回りのだるさがあまり取れない
足首を回すと引っ掛かる感じがある
これらは私にとっての日常であり、幼い頃から「甘えだ」と言われて育ってきたものでした。
もし少しでも思い当たる節があれば、是非お近くの整形外科でご相談されてみてください。関節だけに。
さて、ここまでが2021年のお話。
次回は「再燃編」の予定です。気長にお付き合いください。
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