心理的安全性の落とし穴

こんばんは、窪田です。


【心理的安全性】という言葉を最近よく耳にしますが、みなさんは正しく説明できますか?


実はこの言葉を提唱したエイミー・エドモンドソン教授が、自身の著書の中で【心理的安全性】を多くの人が誤解していることを懸念し、警鐘を鳴らしていることをご存知でしょうか?

誤解された【心理的安全性】

心理的安全性について多くの人がしがちな誤解、それは、心理的安全性が高いチームは必ずしも「仲が良く揉めないチーム」と同義ではないということです。


「ありのままで自分でいれる」「安心安全が守られる」という説明から、関係を壊すような関わり方をメンバーが取らない、衝突のないチームと解釈されるケースがありますが、それは逆です。


むしろチーム内の仕事の基準やルールに対して守れていないメンバーには率直なフィードバックが飛び交いますし、必要な衝突を恐れないのがのが本当に心理的安全性の高い組織なのです。


例えば、中国の有名企業「アリババ」、


中国人の友人に聞くと、ものすごくけたたましく激しい議論でムチャクチャにぶつかるけど、会議後の行動は驚くほど早いそうです。


仲良し同士かというと、そういう人もいますが、そうでもない人もいます。


ただ、みんな共通の明確な目標を持っているし、目標を達成するための行動や品質の基準がクリアなので、サバサバしているそうです。


激論をしても、根に持って仕返しされたり、裏で批判されることもないので、率直に意見が言い合える環境のようです。


アリババが示すように、「仲が良い」まで行かなかったとしても、チームは機能します。


心理的安全性の高い組織は「対人関係の不安が少ない組織」のことであり「衝突のない組織」のことでは決してないと、エイミー・エドモンドソンは言います。


もちろん相手と仲良くなり、信頼が生まれたからこそ、よりきついことでも聞ける、ということもあります。


でも、そんな関係まで至れない相手でも、目標のためになら、協力することはできます。悟空とピッコロのようなライバル関係でも、ラディッツを倒し「地球を守る」ためには協力できますからね。

今日は心理的安全性の誤解についてお伝えしました。


もしクライアントや現場のマネージャーや若者たちが誤解して、必要以上に衝突を避けているのを見つけたら、しっかりとしたサポートしたいものですね。

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