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永久欠番の使い道

日本の永久欠番

ジャイアンツの背番号3、カープの背番号8と聞いて思うのは皆の頭に選手の顔が思い浮かぶだろう。永久欠番は記録にも代えがたいプロ野球最高の栄誉である。NPB球団ではまだ永久欠番がない球団もあるが、永久欠番の手前の名誉番号として長く空席にしている番号もある。
日本の永久欠番はMLBと比較するとまだまだ少ない。永久欠番といえば、ニューヨーク・ヤンキースである。背番号一桁台が全て永久欠番という選手につける番号あるのか、と言われるほど永久欠番が多い。21もの番号が永久欠番となっているのだ。NPBの最多はジャイアンツの6つの番号である。

MLBの永久欠番

なぜMLBはこんなにも永久欠番が多いのだろうか。長い歴史もあれば、それだけ最高の結果を残し続ける選手たちが多い証拠でもある。なぜMLBがこんなにも永久欠番を抱えられるのか。ロスターの人数の違いにある。日本の支配下登録は70人であるがMLBでは40人である。日本の場合はコーチの背番号を用意して2桁番号はギリギリといったところだろうが、MLBチームは21つの永久欠番があっても余裕があるのだ。

グッズとしての永久欠番

この永久欠番たが、グッズとして持っている人はどれだけいるだろうか。プロ野球のレプリカユニフォームが始まったのが1990年代中盤頃、いまの多くの永久欠番の選手たちは引退している頃であろう。東京ドームで観戦に行っても長嶋茂雄、王貞治の背番号を着けているファンはほぼ見かけない。一方、広島東洋カープでは、2022年の春にレジェンドゲームというOB選手たちのイベントを開催し、山本浩二のユニフォーム他、広島のレジェンドOBたちのユニフォームが受注生産で販売された。しかし、衣笠祥雄は亡くなってしまったため発売はなかった。このレジェンドゲームでは復刻版ユニフォームが販売されたため、このユニフォームを着て球場に来ているファンも多い。ベイスターズでも球団70周年にレジェンドたちのユニフォームの販売があり、大洋時代のユニフォームや98年の優勝時ユニフォームの復刻が販売があった。あの当時好きだった選手のユニフォームを買えるという機会はとても貴重である。
私が思うのは、永久欠番ユニフォームをグッズとして定番としてほしいという希望である。MLBでもヤンキースでは永久欠番のレジェンドたちのユニフォームが通常グッズとしても販売されており、ミッキー・マントル、ジョー・ディマジオなどのユニフォームなども購入ができるのである。

背ネーム排除はチャンスになる

永久欠番は誰のものなのか。日本のプロ野球はビジネスとして永久欠番を活用しないのはもったいない。MLBでも行っているように永久欠番ユニフォーム販売は行っても良いと感じる。2023年シーズンから背ネームがなくなるジャイアンツにはネームを入れず背番号1や背番号3のユニフォームを販売して欲しいところである。過去の背ネームがない時代のユニフォームの再現にもなり、買いたいと思うファンは多いだろう。球団90周年というのを控えるジャイアンツは検討すべきだろう。

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