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【夢日記②】暗い森

私は父と母、それから妹といつもの軽自動車に乗り道を走っていた。

しかし、窓の外は日常とはかけ離れた景色だった。空は薄暗く、濁った紫色をしていて、ひどく不気味だった。普段見えるはずの街並みも見えず、どんよりとした紫色のもやがかかっているだけだ。気のせいか肌寒くも感じる。

ハンドルを握る父は前かがみになり、酷く怯えた顔をしている。母と妹も不安げに辺りを見回している。

しばらくすると、車は薄暗い森に入った。私は、その様子を少し離れた車の真横から見ている。

木々はどれも紫色で、ドロリと溶けた葉が枝にまとわりつき、時折ドサッと地面に落ちている。その溶けた葉が地面に広がり、紫の沼地を形成していた。

しばらくすると、その沼に足を取られたのか、車の速度が落ちた。不安を乗せたまま、のろのろと森を進んでいく。


私たちはさらに奥へと進んだ。


#小説 #夢 #夢日記 #森

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