シェア
芋子
2021年11月12日 18:40
第十一話 確信本の読み方には、その種類が大きく分けて2つあるように思う。元来文系の私の好きな本といえば、絵本やフィクション小説といったものに偏っていた。サスペンスやミステリーといった、小説は避けて通ってきたようなものだ。考えながら読むと言うよりは、読むうちに文体が染み込んでくる、と言った方がしっくり来る。文学部の春日部さん達もわりあい私の読み方に似ていて、物語の中に没入し主人公と併走しなが