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道草を食って帰ろうVol.03【屠蘇】

この記事は日本仏教徒協会の会報誌『シャリーラ通信』に掲載されているコラムのバックナンバーです。

お屠蘇(とそ)は魔法の薬です。

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死と再生の薬酒。
まるでオカルトのような雰囲気ですがいたって真面目です。

古来、元旦(旧暦の寅月)にはお屠蘇を飲む習慣がありますが、これは春の【木氣】を身体に取り込んで生命力を回復させようという古い魔法なんです。

二月から四月は春の季節。【木氣】が大地から立ち昇り生命力が芽吹き始めます。この季節だけの期間限定のお酒がお屠蘇というわけです。

そもそも発祥は「屠蘇散(とそさん)」という漢方のブレンド。
華佗(かだ)という医者が後漢の時代に作りだしたと言われています。

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①薬草のブレンドを三角の紅絹の袋に入れて
②大みそかに一晩井戸につるします
③元旦に取り出し酒に漬け込み
④年少者から順に東を向いて飲みます。

実はこのプロセス一つ一つにとても意味があります。

陰陽五行説では【春】は生命力の目覚めであり、その春のパワー(木氣)を一番受け取れるのが東向き。

年少者も薬草も元旦(寅月)もすべて春の木氣に配当されます。つまり、木氣の若く新鮮なエネルギーを吸収して生命を蘇らせようという意味がお屠蘇には込められています。

また赤色や三角は魔除けです。井戸につるすのは陰の気を取り込むためで、お酒、紅絹、三角の陽の気を和合させるテクニックです。

とまあ、こんな感じで、春にやってくる歳神様を【死と再生】のイメージでとらえていた昔の人々は、その大きな力をお借りして無病息災を祈りお屠蘇を飲んだというわけです。

さて、2月。立春とともに春が始まります。
歳神様の木氣をお借りするためにお屠蘇を飲んでみませんか?




文章: パン長=柏原 修(日本仏教徒協会会友・パンダ整体院院長)

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昭和52年生まれで2児の父親です。
北京中医薬大学提携校・東洋醫学療術専門学院 元師範講師
中医整体師・推拿整体師・レイキティーチャー
シータヒーリング基礎DNAプラクティショナー
占い師(ルーン石、タロット、オラクルカード、マヤ暦など)
【誕生日】12月21日。
同じ誕生日の人は
フランク・ザッパ(天才的音楽家)
本木雅弘(超絶男前)
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【性格】オタクです。知的好奇心のかたまり。
【好きな食べ物】茄子のてんぷら・納豆・たまご
【好きな味噌汁の具】玉子とわかめ

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