九頭龍(くずりゅう)伝説
九匹の龍をモチーフにしたペンダントです。チェーンの長さは60cmです。
【九頭龍(くずりゅう)伝説について】
九匹の龍と言えば、古くより、日本各地に「九頭龍伝説」が伝わってます。なぜ、離れた地域に、似た「九匹の龍」の伝承が伝わっているのかは不明ですが、分かっているだけでも、以下の伝承・伝説があります。
●長野県の霊山・戸隠山に伝わる伝説。
山麓を中心に創建された二千年余りに及ぶ歴史を刻む戸隠神社に伝わる。九つの頭と龍の尾を持つ鬼を、高僧が岩戸に封じ、善神に転じたというもの。
●神奈川県「箱根」に伝わる伝説。
芦ノ湖で暴れていた毒龍を、万巻上人というお坊さんが調伏して帰依させたという伝説。元は頭が一つだった龍が、改心後に頭が九つに分かれ、九つの頭の龍神となったという。
●福井県「九頭竜川」流域に伝わる伝説。
氾濫が多い黒龍川を鎮めるために黒龍大神・白龍大神が創祀されていたが、889年、白山権現が川の上に姿を現すと、九つの頭を持った龍も現れ、ご尊像を頂くようにして川を下って、黒龍大明神の対岸へ泳ぎ着いたとされる。これ以来、この川は「九頭龍川」と呼ばれるようになったという話。
●千葉県・鹿野山麓の鬼泪山(さなだやま)に伝わる伝説。
九つの頭を持つ巨大な大蛇が村人を困らせていたところ、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が大蛇退治に遣わされ、草薙剣で退治したという伝説。退治された九頭龍の霊魂は供養され、「九頭龍権現」として今でも神野寺仁王門に祀られている。これは誰でも知っているかな。
●兵庫県「多田神社」に伝わる伝説。
約1000年前、住吉神社で源満仲公が「北に向けて矢を射よ」というご神託を受けて、矢を放ったところ、二匹の九頭竜に当たり死んでしまう。村人たちは、竜が死ぬ過程で新しい土地が開拓されたことを感謝し、九頭龍大明神、九頭龍大権現、白龍大神と崇め祀ったという話。
●青森県十和田湖に伝わる伝説。
熊野で修行した南祖坊が、神託を受けた場所である十和田湖で、暴れていた大蛇を自ら九頭竜に変化して退治。村人は、その南祖坊を青龍権現として崇め祀ったという話が、十和田神社に伝わっている。
●滋賀県・大津市「三井寺」に伝わる伝説
天智天皇・天武天皇・持統天皇の三帝が産湯に使ったという霊泉に九頭龍神が住んでいて、古記によれば、九頭龍神は年十日、深夜丑の刻に姿を現し、金の御器を用いて水花を金堂の弥勒菩薩まで供えに来られるとされている。
●京都市右京区の九頭竜大社
大西正治郎が、昭和29年に夢で見たとういう「九頭竜弁財天大神」の神託を受けて開教したもの。地元では「八瀬の九頭竜さん」として知られている。