見出し画像

人生で大切なこと〜愛かお金か〜【part2】

本稿では、私がフィリピンで経験したことをもとに人生で大切なことについてさらに詳しく考えていきたいと思います。

part1では、私がフィリピンで生活した際に考えた「人生で大切なこと」を皆さんに伝えました!
まだ読んでいない方は、是非part1もご覧ください🙇

part1で私は、フィリピンでの生活の中で、人生にとって大切なことは「愛」だと考えるようになったと述べました。しかしこの話、単純な話ではなくそれぞれの背景があり必ずしも美談だけでは終わらすことはできなかったのです。

私と感じた「違い」

私は、フィリピン、フィリピン人のことが大好きです。活気のある街並み、優しくて陽気な国民性が私にはとてもマッチしました。フィリピンというと発展途上国に位置するため、治安が悪く、裕福でないイメージを持つ方もいるかと思います。しかし実際は、都市部では開発が進み、治安も改善してきているのが現状です。そんな中、街を見渡せばストリートチルドレンや、ホームレス、ゴミを漁っている子供たちがいるのも現状でした。

私がそのような状況を見たのは、今回行った留学が初めてでした。正直、福祉が充実している日本に住む私にとって今日、明日を生きることは、彼らに比べればさほど難しいことではなく、今日生き延びることができるかといった心配をしたことはありませんでした。そのため、このような自身との「違い」を目撃した私は、彼らを見てかわいそうだと思ってしまいました。しかしこの「かわいそう」は、彼らに向ける感情として正しいものではないと感じています。

彼らにとっての幸せと私たちにとっての幸せ

私から見てフィリピン人はとても幸せそうに感じました。日本では多くの人が発展途上国はかわいそうな人が多いからという認識を持っているでしょう。そのような理由から支援を行なったりする方も多いと思います。しかし、かわいそうと思っている彼らは私にとっては、私たち日本人よりも幸福そうに見えました。

私の通った語学学校ではフィリピン人の先生がマンツーマン授業をしています。ある日、私たちの幸せについてディベートする授業があり、その際に私の先生に言われた言葉がとても心に残っています。

「日本人は、真面目でずっと働いているよね。だからみんなお金持ちだよね(笑)あなたが絵画旅行に行ったり、たくさん買い物しているのが羨ましいよー!でもここに来るたくさんの日本人は、私たちの方が幸せそうだっていうよ。彼らはずっと働いているけど自分のために使う時間はあるのかな。どれだけお金があっても、ストレスがたくさんあって自分のために使う時間や、夢がなかったら人生楽しめないんじゃないかな?」

「フィリピン人は、台風で家が壊れたり、冠水して家が水浸しになってもずっと笑っているよ(笑)。だってまた作ればいいし生きてるから楽しいからね!あなたももっと楽しそうに生きるべきだよ!」

と言われました。

少なくとも私の先生は、私や、他の生徒の話を聞いて彼らの人生は幸福なのかと疑問を持ったことは確かでした。彼らは、インフラが整っていない環境や医療が発達していないことから平均寿命も短く短命な人も多いです。そのため彼らにとっては「生きていることそのもの」が幸福なのではないかと感じました。一方私たちは、守るべきものがたくさんあります。資産、立場、SNSのフォロワー、見た目しかしこれらは、今日、明日生きていることが前提です。このような違いがあれば必然と人生にとって大切なことが愛かお金かと質問した際に違う答えが返ってくるのは必然でしょう。

私たちが人生大切なこととしてお金を選択肢の一つとして考えられるのはこれからの人生を生きていける保障があるからです。そして私が尋ねたフィリピン人の人々が愛を選んだのは、お金を出しても生きる保証はないからだと感じています。

私たちとフィリピン人の人々それぞれにとっての幸せがありそれぞれの優先順位があります。この経験は私にとっての幸福をもう一度考えさせてくれる素晴らしい機会でした。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?