「繋がる」と云うこと

「SNSで繋がろう」とか「繋がりを持とう」とか言われる様になって久しいが、どうもいまだにピンとこない。

実の友達でさえ何もかもを話しているワケでもないのに、「何処へ行った」「何を食べた」「自分はこんなことを知っている」といった内容を嬉しげに紹介して一体何をどうしたいのだろう、と不思議に思う。

私は写真を撮る趣味もないし(いまだに「何故『写ルンです』じゃダメなの?」と周りに言ってしまうほどカメラは私の中でどうでもいいモノの中の筆頭格だ)仲間をワイワイしたいワケでもなく、ただボヤく先が欲しいだけなのだ。SNSは新商品の情報や新聞の見出しを探す程度にしか使っていない私はきっと古いのだろう。

だけどアカウントを持つと必ず「友達を作ろう!」「サークルに入ろう!」「もっとアクティブに動いたら楽しいよ!」と頼んでもないのに運営サイドからのメッセージが入っていて「お前は幼稚園の先生か!?」とツッコミたくなるのだ。

思いを共有し、承認欲求を満たすことへの要望を持たない私はもしかしたら「現代」と云う所でものすごく場違いな人間なのかも知れない、と思う。

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