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仕事で行き詰まったらどうする?組織の閉塞感を打破する方法『ザ・インターナルブランディング』

書籍の紹介です。

「インターナルブランディング」という言葉をご存知ですか?なんとなーくニュアンスでお分かりかと思いますが、社内での仕事への動機付けと共通の理念を共有していく作業のことを指しています。

仕事に行き詰まってしまったり、会社自体が先行き不透明な時には、目先の小さな利益に固執するのではなく、一度立ち止まって会社の理念や創業の思い、今後の方向性を改めてじっくり見つめ直す方法を取ってみてみるのも良いかもしれません。

ご興味おありの方は、以下にてざっくりご紹介しますのでお付き合いください。

停滞期には忘れがち

自身の組織に置き換えて考えてみても、会社も個人も良い時ばかりではありませんよね。現在ではコロナ禍という特殊な状況もありますが、特に停滞期(業績が伸び悩む成熟期や低迷期も該当)にある組織というのは、とかく理念や方向性を見失いがちです。

勢力拡大の成長期から一転して、現状の市場を守る段階や売り上げが落ち始めた低迷期には、当初掲げていた崇高な理念を忘れ、目先の利益を上げることに囚われてしまうのです。忘れるだけでなく、悪くすれば、節操のないほどに長期的に見れば一貫性のない行動を取ってしまうこともあるかもしれません。

その原因は何でしょうか。

そう、働く社内の雰囲気と社員一人一人の仕事への思いです。

ブランディングは外向けだけではない。

ブランディングと聞くと、その企業の代名詞、あるいは会社が背負う看板のように思うかもしれません。確かにそれは合っていますが、果たしてその向く先は外だけでしょうか。

その看板を背負っているのは会社だけではなく、社員さんそれぞれが間接的に背負っているともいえますよね。

これこそが"インターナル"ブランディングの真髄であり、端的にいえば、「共通の目標を掲げることで人々は団結できる」ということです。繰り返しになりますが、特に停滞期においては、突破口がなかなか見えないからこそ妥協をして乗り切ってしまいたい甘えが顔を覗かせます。

そこで甘い言葉に耳を傾けてしまうと、ひょっとすると、当初決めた道筋からは大きく外れていくことになるかもしれませんよね。だからこそ、停滞期に社内に向かっての理念の再提示が必要となるわけです。

小説仕立ての読みやすい展開

本書は小説仕立てに書かれており、物語の展開を追って成功体験を擬似体験することのできる気持ちの良い内容となっています。主人公は中堅企業の人事部員として、閉塞した組織の変革の任務を与えられ、閉塞した現場や妨害する上役と対峙しながらも組織風土の変革に邁進していきます。

さらにインターナルブランディングを行う上で必要となるスキルや理論をわかりやすく解説し、実行・検証を繰り返して展開されていますので、担当者レベルの目線で非常にわかりやすい内容となっています。

日本全体が停滞している時だからこそ、改めて自身や自組織を見つめ直すチャンスとも言えるのかもしれません。


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