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限界オタクすぎて推しの「ぬい」が買えなかった話

ご機嫌よう。雉野つよしの限界オタクです。
限界すぎて雉野のぬいが買えませんでした。

そもそも「ぬい」とは何か

昨今、キャラクターのぬいぐるみを愛でる文化が再燃しているように思います。
かつて、「ぬいぐるみ」と言えば動物を模したものを子どもたちが愛玩具として楽しむ動きが一般的でした。
しかし、最近は人間のキャラクターもぬいぐるみ化されるようになり、子どもに限らず大人のファンもぬいぐるみを愛でることが珍しくなくなりました。
二頭身でコンパクトなぬいぐるみは持ち運びにも適しているので、外出先で一緒に写真を取っているファンを良く見かけます。
大人も楽しめる形に進化したぬいぐるみは「ぬい」と呼ばれて親しまれているようです。
(※補足:私はぬいぐるみの中でも二頭身のものを「ぬい」と呼ぶと解釈していました。しかし、調べてみるとテディベアにキャラの衣装を着せたものやクッションのようなグッズも「ぬい」と呼ぶ場合があるようです。上記の文章も十数年あまりオタク文化から離れていた私が情報収集して得た知見なので、解釈が異なる可能性があることを改めて明記しておきます。ご了承ください)

ぬい持ちに一度挫折。推しの沼に溺れ、死を覚悟する

私も一度プーさんのぬい(『ぬいもーず』という持ち運びと着せ替えに特化したディズニー公式ぬいぐるみ)を買って持ち運ぼうとしたことがあるのですが、汚したり落としたりするのが怖くてあまり定着しませんでした。
そうした経緯もあって、ぬい活には縁がないだろうな、と思っていました。

そんな中、暴太郎戦隊ドンブラザーズの雉野つよしというキャラクターにどハマりしました。
どれだけハマっているかというと8話を観て生活がままならなくなり15話を観て発狂した程度です。現在22話まで視聴しましたが、治る気配がありません。
お察しの通り、重篤です

雉野が可愛すぎて、畏怖に近い感情が育っていくのを感じます。
もし、今後の展開で彼がこれ以上可愛いことが発覚したら、私はもう人間の形をとどめていられないかもしれない
その時はどうか人であるうちに息の根を止めてほしい。
夫にそう告げた後、保険証の裏の臓器提供の欄に丸をして、雉野によって狂った後も、せめて人の役に立てるよう祈りました。

推しのぬいを発見。人間として成長する

雉野の可愛さに災害級の備えをしつつ薄目で情報収集していたら見つけてしまいました。

「オイオイオイ」
「死ぬわアイツ(^Д^)」
「ほう、雉野のぬいですか…たいしたものですね」
元ネタ

うんうんうんうん。
私の戦隊ヒーローグッズの記憶ってマジレンジャーで止まってるからさ、変身後のぬいはあると思ったのね。でも今って、変身前のぬいがあるのね。生身なまみのね、全身タイツじゃない状態のね。あーそうですか。ちょっとお時間くださいね。

まず、お目目がキラキラしています。
33歳でこの目の輝きを持つ人は無職で自由を謳歌してるかマルチやってるかインフルエンサーのオンラインサロンに課金して自分の伸び代に過剰に期待してるかしかないと思ってました。しかし、そのいずれでもない雉野の眼差しの先にいるのは、愛するみほちゃんなんだよね。愛って最大の財産だよね。この世の真理を教えてくれてありがとう、雉野
いま雉野を見つめる私の目も同じくらい輝いてるよ。推しがいる世界ってこんなに美しいんだね。私、知らなかったよ。目が輝いてる大人を穿った目で見てる自分にも気づかせてくれた。私を成長させてくれてありがとう、雉野。雉野が壺を売りたくなったら言ってね、買うから。

ぬいの話に戻します。
彼の整えられているんだかボサボサなだけなのかよくわからない無造作パーマも忠実に再現されていますし、そもそも一介のサラリーマンが二頭身のぬいぐるみになっているという事実でハイボール二杯空けられる自信があります。
次から鳥貴族空いてなくても「事実」で呑めるから助かるな。浮いたお金で雉野から壺を買おう。

ぬいは萌えの銃刀法違反

では、雉野のぬいを手に入れたとしたら、私はどうなっちゃうのでしょう。
ぬいを迎え入れることで可能になることを洗い出してみます。

  • 触れる(触感を楽しむ・撫でる)

  • 簡単なポージングをさせる(立つ・座る・寝る・何かを持つ(風に見せる))

  • 持ち運ぶ(一緒に外出する)

  • 抱きしめる

  • 嗅ぐ

  • 目に入れる

  • 着替えさせる

  • 寝るとき横に置く(一緒に寝る)

いや危ない危ない危ない。ほぼ同棲じゃん。相当進んだ関係じゃないと出来ない行為しかない。これを雉野で???合法で???いやダメでしょ。自我が保てる気がしない。人の形を失う。本家ドンブラザーズを22話までしか見てないのに、ぬいを持っただけで異形のものになったオタクを見たことある?ないよね?キモすぎるもんね?でも私がこのぬいを持ったら、ほぼ確実にそうなる。容疑者として布を被せられて車に乗る未来が見える。もしくは臓器移植されて誰かの体内で限界オタクとして生き続ける可能性を高める。
そんな危ないもん、みんなよくカジュアルに持ち歩けますね!
萌えの銃刀法違反でしょ?私ゃ怖いよ、無理だよ。

仮定:雉野のぬいを持ったら人生が終わる

アクリルスタンドの安全性を知る

一方で、アクリルスタンドの展開もあるようです。

はいはいはいはい。
真顔棒立ち眼鏡クイのパターンね。取引先での緊張感溢れる場面かな?いや、取引先の前での彼は「お世話になっております!フェズントコンサルタントの雉野です!」と笑顔で応えてくれるはず。これから関わる人には最大限の敬意を払って接するのが彼ですから。
となると、この目線の先にいるのは私の可能性があります。マジの赤の他人。興味があるとかないとかいう段階でもない、壁と同じ存在。もしくはヒトツ鬼と紙一重の私に対する警戒
目の前でアバターチェンジしちゃうカナ^^ そしたら2mになっちゃうネ!?大きくなった雉野(キジブラザー)を見上げたいョ…。その時は私が雉野に変なことする前に早く倒してネ(^_−)−☆

俺の心の中のヤバいジジイを飼い慣していたら、東京ドームシティ限定グッズの中にもアクリル雉野が突っ立っておりました。

こっちは照れ雉野かぁ〜!
タロウに褒められて「それほどでもぉ〜///」って言ってるか、みほさんの惚気をさんざっぱらした後にちょっと我に返って「それが、僕の奥さんなんです。エヘヘ」ってなってる感じのパターンね。いいよいいよ可愛いよ。その表情、もっと見せて欲しいナ( ̄+ー ̄)ニヤリ

アクスタなら人の形を保てる気がする

ぬいと同様、アクスタを手に入れた私がどうなってしまうか検証する必要があります。
アクスタでできることを整理してみましょう。

  • 触れる(アクリルのツルツルや印刷面のザラザラを楽しむ)

  • 持ち運ぶ(一緒にどこかに行く)

  • 立てる(飾る)

  • 目に入れる

  • 挟む

以上。
ぬいに比べるとできることが限られており、比較的安心と言えます。
しかしながら、ぬいと同様液晶の向こう側から推しがこちらの世界に来ているという革命が起きており、「場の形成」に役立ちます。
推しといる日常はアクスタでも成し得るで。

アクスタ雉野を手に入れる

そんな訳で、東京ドームシティ内の東京宝島にて雉野のアクスタを手に入れました。

ぬいよりも安全だと思ってアクスタにしたのに全然余裕ないじゃない。
カメラが寄ったり引いたりしなくても、自分が近くに持てば雉野が近づいてくる、という現実に戸惑いを隠せません。冷静になれ。これは雉野じゃない、板だ。雉野が描いてあるアクリル板だ。だから私も持っていて良いし、変なことをしなければ大丈夫だ。そして雉野は他人の旦那様だ。アクリル板とはいえ、失礼なことをしてはいけない。感じるな、考えろ。

持ち歩いているうちに、「家に置くのは確定しているのに、持ち運ぶためにいちいち台から外したりするの面倒じゃね?ってか持ち運んでるうちにプリントがハゲる気がするし、置き雉野と持ち雉野の計2雉野あった方が良いのでは?」と思えてきました。

アクスタ雉野と外回りに出る

アクスタのいいところは本人に限りなく近い画が自分の見ている背景と同化するところ。
つまり雉野とどこかに出かけたとしたらきっとこんな画が見れる、という想像を掻き立たせてくれるのです。

別にデートだとか言いたいわけじゃないんですよ。むしろ雉野と私は恋人とは縁遠い関係性というか、そう、同僚!私たち同僚なんです!今日は東京ドームシティで外回りというわけでして、全くやましいことはないんですよ、ええ。(きっと営業は上手く行ってないけど「折角遊園地の近くに来たんだから遊んで帰りましょうよ」って提案したら雉野の落ち込んでた顔がちょっと明るくなって「それもそうですね!遊園地なんてみほちゃんとデートしたっきり来てないし、久々だなぁ!」ってはしゃぐと思うんですよね……。そしてみほちゃんとの思い出なんかを語ってもらいながらたこ焼きを食う訳ですよ。仕事帰りとはいえ一応先方の敷地内だからノンアルでサ……。)

まさか29歳になって戦隊ヒーローの夢女子(推しと自分が会話をしたり物語が発展したりすることを妄想して楽しむ人々)になるとは思わないじゃないですか……。アクスタと観覧車に乗って雉野の目線で(セルフィーで)写真をとって『この日の記念に雉野が撮ってくれた写真』として保存すると思わないじゃないですか……。終わりだよもう……。

そして普段noteでは「雉野」呼ばわりして「愚か可愛い」だの「共感性羞恥」だのと散々こき下ろしているくせに、いざ本人を前にするとさん付けで敬語になってしまうキモ・オタク!!!逝ってよし!合掌!!!!

結論:アクスタだけでも十分限界だったので、ぬいなんて持ったらアカン

私はアクスタを持っただけでもかなり限界だったので、ぬいなんて持ったら大変なことになってしまうことが確定しました。
引き続き非ぬい三原則「持たず、作らず、持ち込ませず」で世界の平和を守っていこうと思います。

それではいつもの合言葉でお別れしましょう。
せーの、トリッキー!

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