循環型恋愛のすすめ

追われる恋には全く興味を持たず、相手の状況など全く考えず追い回す。相手に好きな人がいようが、彼女がいようが、伴侶がいようが関係ない。(但し、最近に至っては既婚者は配偶者に訴えられるからダメ!という周りの注意を真摯に受け止め配慮している)ちなみに私には略奪欲は全くないので、相手が自分のものになりさえすれば、一方でハッピーファミリーを築いていようが、彼女と海外旅行に行っていようが、特に気にはならない。何とも都合のいい女なので、そりゃモテるに決まっている。こんな恋愛観なので漫画のハレ婚は大好きだし、一夫多妻制万々歳、出来れば上位の本妻争いに参加しないでいいような第3夫人くらいに居座りたいと考えているくらいだ。「2番目でいいから!ではなくむしろ3番目くらいでいい。しかし、4番目以降を作るときは申告しろ」という考えだ。

ときめきを感じたら、もう止まらない。毎日今日も素敵だなー。なんて考えていたら、自己暗示にかかってしまいときめきは好きに変わり、好きは加速する。好きになったら「今日も素敵!」「大好き!」と聞いている周りの方が恥ずかしくなって呆れかえるほど好き好きアピールは止まらない。自分の手中におさまりそうになったところからは私は絶対服従の精神で、相手の言うことは絶対否定しないし、求めるものは全力で与える、尽くす。買い物に行けば私は財布だし、一緒に行けないなら、キャッシュカードと暗証番号を教えて残高内なら使っていいよ。って言って仕事に出かけるくらいは尽くすし貢いでいた。イケメンも好き、チヤホヤされるのも、ちょっと冷たくされるのも好きな私はホスト未経験者だが、子育てが一段落したらぜひ行ってみたいと思っている。当然、友人は「絶対行かない方がいい」と反対している。

熱しやすく冷めやすい私の恋はそう長くは続かないし、いくら追う恋が好きでも、尽くし続ける恋は疲れが出てくるし、人間というのは怠惰な生き物なので、大抵の男の人はとても素敵だったはずなのに、私に愛され、尽くされ、甘やかされることでどんどんダメ男になっていく。いくらバカな私でもダメ男と化した相手への熱はある程度のところで冷めるし、とにかく飽きる。

長らく私の友人たちは、私のことをダメンズ製造機と呼んでいたが、最近では「村の男たちを毎晩連れ去って、海の藻屑にしてしまう人魚姫」という素敵なネーミングを頂いたのでぜひそちらでお願いしたい。

与えるだけでは疲れるし、愛し続けるだけではやはり枯渇してしまう。ギブアンドテイク、愛し愛される関係がwinwinであることは百も承知だが、私の好きになる人が私を好きになってくれるとは限らない。なので、私へのギブと愛は別の人に求めるようになった。そう、他の誰かに与えられ、愛され、その分を自分の好きな人に与え、愛するという循環型恋愛のしくみを私は築き上げた。

一途に一人の人を愛していないというわけではない。一途に一人を愛しながら、その一人を愛するエネルギーを別から供給しているだけなのだ。そう言いかえれば何だかきれいごとに聞こえるし全く問題もないように感じる。

循環型恋愛おすすめです。

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