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ポーカーと麻雀の違い2 集中するタイミングの違い

前回こんな記事を書いて早4ヶ月。
また気づきを備忘録として書いておきます。

リーチとベットラウンド

麻雀の場合リーチを前提に動く場合、
リーチの”前に”手牌を吟味することになる。
理想的な手牌(高い役を作れるもの等)になったリーチしたり、
欲しい牌を待つ。

ポーカー(テキサスホールデム)の場合、手札とリバーの状況を常に確認する必要がある。その結果、いつでも降りるという選択肢がある。

麻雀にはダマテンという状態がある。これは「黙ってテンパイ」の意味で、
アガれる状態だがリーチしないことである。
これをされると、他プレイヤーはロンを宣言されて負ける状態を予見できない。

これに対し、ポーカーはコールかレイズしないとゲームに参加できない。
ダマテンに近いのはルーズパッシブだろうか。これはダマテンのような状態・戦術ではなくプレイの傾向だが。
ルーズパッシブは基本的に相手のレイズを待ってコールしていく。
レイズで賭け金を増やすのは「手札が強い」と言っているのと同義である。
これに比べるとコールはただ参加しているだけなので弱気に見える。
とはいえ高い賭け金にもコールをすれば、流石に手札が強いのがバレる。

してみると、麻雀はダマテンが可能なので常に駆け引きが発生する。
リーチはあくまで取れる手段の一つで、他の選択肢もある。
対して、ポーカーはコールなりレイズでゲームに参加しなければならず、
駆け引きはあくまで参加した間のみ成立する。

前回のNoteでも触れた「麻雀は完全に降りることができない」問題とも隣接する。麻雀でいわゆる降りる状態は安全牌を捨てながら「ゲームに参加すること」を言う。ポーカーならフォールドすればゲームから降りている。
麻雀のように降りているのにうっかりロンされるということは、ポーカーにはない。

以上を踏まえるとそれぞれのゲームの流れは、
麻雀:周囲に気を配りなら手牌を整え、リーチやダマテンでアガリを狙う。危なくなったら降りる
ポーカー:手札を見て参加の有無を判断する。その後参加。参加後はお互いの賭け金から手札の強さを予測、ブラフも読みながらゲームを進めていく。駄目ならフォールドすれば安全(ただし途中賭けていたチップは取られる)

集中するタイミングが違うのだなぁと、ダマテンしてるプレイヤーにロンされながら思うのだった。