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「BLUE/ブルー」を観ました!


ご無沙汰してます!映画部・齊藤です。

久しぶりの投稿になります。簡単な自己紹介は過去に投稿してます。
ご興味あれば読んでいただけると嬉しいです。


今日は簡単ではありますが、映画の感想を投稿させてください!


U-NEXTで独占配信開始された「BLUE/ブルー」を観ました。

〈あらすじ〉
誰よりもボクシングを愛する男・瓜田は、どれだけ努力しても負け続き。一方、後輩の小川は抜群の才能とセンスで日本チャンピオン目前。瓜田の幼馴染み・千佳とも結婚を控えている。強さも恋も全て手に入れた小川を横目に、瓜田は愚直に夢に挑戦し続けるが…。


▼以下ネタバレ注意▼






「報われない」映画って大好物なんですよね。
高校生の頃、「アメリカンニューシネマ」に傾倒している時期がありまして、、、


個人的な話にはなりますが、中高6年間バスケ部だったんです。
部活休みは基本的に平日の水曜日だけで、6年間ほぼ毎日バスケに向き合っておりました。
バスケの「基礎」となるフットワークと呼ばれるメニューがあるのですが、それが本当にしんどくて、夏場なんて練習中に何度も吐きました。
もちろんエアコンのついていない体育館だったので、夏場は大型扇風機をぶん回しているのですが、隣のコートにバドミントン部がいるときは「シャトル」が風の影響で飛んでしまうからという理由で扇風機を使えないことも、、、

今思うとよく続けていたなと自画自賛したいところですが、僕6年間ずっと「ベンチ」だったんです。
チームメイトがめちゃくちゃ上手かったからベンチ入りできなかったわけではありません。(当時のメンバー見てたらごめん…!)ましてや強豪校でもなかったのですが、僕には圧倒的に「センス」がなかったのです。

「努力は報われる」という素敵な言葉がありますが、当時の僕は懐疑的でどこか斜に構えていた部分がありました。単純に努力不足だったかもしれませんが、、、
そんな中、アンチハッピーエンドな「アメリカンニューシネマ」の映画たちに自分を重ねて「人生ってそんなもんだよな!」って齢16歳のひよっ子がわかった気になっていた、大変お恥ずかしい時期がございました。(笑)
ある意味では映画に救われていたのかもしれませんね!


今回「BLUE/ブルー」を鑑賞して、そんな中高の思い出が蘇り、松山ケンイチ演じる瓜田にシンパシーを感じておりました。
(瓜田のボクシング愛ほど、僕はバスケを愛していなかったですが(笑))
周りに「負け続きじゃないか」と指摘されるも激昂せず、ひたむきにボクシングに向き合う。
本人が一番わかっているんですよね、そもそも「センス」がないっていうことを。
「ボクシング」に裏切られたにも関わらず、それでも「ボクシング」を愛するという姿勢がとても美しかったです。

とってもいい映画でした。


(余談)
僕の中では松山ケンイチさんってあくまで「個性派俳優」のイメージが強かったのですが、自分の印象以上に男前で驚きました。
横顔を映すシーンが多かった気がするのですが、日本人離れした鼻筋がめちゃくちゃきれいでした。

(鑑賞後、たまたまTVでアリナミンVのCMが流れていたのですが、ここまでイメージが変わるのか!??と驚きました。もう完全に別人でした!!)


©2021『BLUE/ブルー』製作委員会