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ついつい繰り返し見てしまう超個人的おすすめ映画vol.1

こんにちは!映画部・齊藤です。

我々の職業柄、観なくてはいけない映画というものがたくさんあります。
劇場公開中の話題作から、往年の名作、ましてや取引先の方にお勧めされた映画まで…。
トレンドを察知し、世の中の映画ファンはどんな映画を観たいのか、我々映画部はあーでもないこーでもないと打ち合わせを繰り返し、編成を組んで配信をさせていただいております。


「課題図書」ならぬ「課題映画」が溜まっていく中、自宅のソファでくつろぎ、「よし、今日も映画を観るか!」とU-NEXTを開く。
マイリストを覗くと、義務感からか観るまでの腰が重い「課題映画」たちが。

「あ、これも観なきゃ、、、お、この作品も来週の打ち合わせまでに見ておかないと、、、」

気がつくと「今はその映画の気分じゃない」と言い訳をし、
「あの映画のあのシーンだけもう一回観よ!!」と邪心が芽生える。
何回も観たはずなのに結局フル尺で楽しみ、「やっぱりいい映画だ!」からの就寝。
(おい!課題映画はどこに行った!!!)


皆さんもそんな映画ありませんか…?
課題映画ではないにせよ、今日何観ようかな?と悩みに悩んだ挙句、結局前にも観た大好きな映画を繰り返し見てしまう。


今日はそんな「ついつい繰り返し見てしまう超個人的おすすめ映画」を紹介できればと思います!!!!!


『ボーダーライン』(2015年・アメリカ)

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『ブレードランナー 2049』や『プリズナーズ』を手がけた
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が贈る、麻薬カルテルを描いた衝撃作。
言わずと知れた名作ですね。

度肝を抜くショッキングなオープニングから始まり、
「世界でもっとも危険な街」ともいわれたメキシコ・フアレスを舞台に
終始、緊迫感のある本作は一瞬たりとも目が離せません。

人によってはその緊迫感のあまり「疲れる」映画かもしれませんが、
なぜか何度も観てしまうんですよね。
誰が敵で味方なのかわからない、何とも言えない「不安」が121分間ず~~っと付きまとうんです。
なかなかないですよ!そんな映画!

映像、音楽、演技すべてが調和して、観ている人もまるでフアレスにいるのではないかと錯覚する、そんな「没入感」を体験できる、最高傑作だと思っております。


『暗黒街』(2015年・イタリア/フランス)

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お次はヨーロッパ産のクライム映画。
監督を務めるのは『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』を描いた、ステファノ・ソッリマ。
『ボーダーライン』シリーズ2作目の監督作品です。

政治家、マフィア、ジプシーギャング、そしてカトリック教会まで巻き込んだとんでもないスケールで描かれるクライム巨編です。
各々の私利私欲がぶつかり、もうとんでもないことになってしまいます。

『ボーダーライン』のように派手な銃撃戦や爆発が起きるわけではないのですが、凄惨な暴力描写がステファノ・ソッリマの映像美にのせて描かれていく過程は必見です。

登場人物のなかでもジプシーギャング集団がぶっちぎりでいい味を出しているのです。
彼らの残虐性もそうなんですが、相手が誰であろうと考えるより先にアクションを起こしてしまう、人間というよりも獣のような攻撃性は恐怖でしかないです。
もし自分の生活圏内にいたらと思うとゾッとしてしまいますし、「関わりたくない映画登場人物ランキング」では確実に上位ランクインしますね。

個人的にはこの映画、サントラもツボなんです。
フランスの『M83』というアーティストの楽曲を使っており、
ジャンルとしてはテクノだったり、アンビエントになるんですかね。
個人的には残虐描写もこの音楽のおかげでマイルドになっている部分はあると思います。
とても心地いいです。こちらも併せてぜひ!

以上、クライム映画編みたいになってしまいましたが、いかがでしたか。
まだまだたくさんあるのでシリーズ化できたらなと勝手に思ってます。
課題映画観ます。林さんごめんなさい。


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