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2022年、極私的映画選びの傾向と対策。

もう1月も終わろうとしているんですね!改めて、小学校の校長先生がよく朝礼でおっしゃってた「1月行く、2月逃げる、3月去る」を実感しております、映画部・宮嶋です。脳内イメージでは、3月のところでおさるのジョージがダッシュしています。

※話がそれますが、U-NEXT検索してみたらこんなの見つけました…気になる…観よう。

さてさて、今年は、近年ちょっぴり人間ドラマやドキュメンタリー映画に偏りがちだったプライベートでの映画選びの傾向を、もうちょっとフラットにして楽しみたいなと思っておりまして。もともとホラー映画が苦手だったり、アクション映画はCGが凄すぎてすぐ疲れちゃったり、ラブコメは'90-'00年代でおなか一杯になってりしたのですが、「ちょっと一旦、そういう“観ない理由”をナシにして、いろいろ観てみようじゃないか」と。

どうやらホラー嫌いもちょっとずつ克服できてきたし(配信に来たばかりの『マリグナント 狂暴な悪夢』すごく面白かった!)、今ジェーン・スーさんと高橋芳朗さんの共著『新しい出会いなんて期待できないんだから、誰かの恋観てリハビリするしかない』を読んでいてひっさしぶりにラブコメ映画にも回帰しそうだし、今の映画マーケット的にはアクション映画やアニメ映画もおさえておかなきゃ…。

というわけで新年第1本目の劇場鑑賞映画に『劇場呪術廻戦 0』を選ぶという極端さを発揮したり。(アニメも原作も知らないけれど、楽しめましたよ)

そんなムードで1月は現時点でこちらを含めて7作品ほど、劇場で映画を鑑賞。

ラインナップはこんな感じにバラバラになりました、ということで、ネタバレにはならないけれど観ていない方には「なんのこっちゃ」な感想を添えて、観た順番にご報告します。


『明け方の若者たち』
キリンジの「エイリアンズ」のエモさよ。彼らの世代にとってこの曲は、私たちにとっての尾崎豊の「I LOVE YOU」なのかもしれない。大丈夫、これから人生結構面白いよ。そんな風に北村匠海くんの後ろ姿に小さい声で励ましを送りたくなる逸品でした。


『キングスマン:ファースト・エージェント』
中盤の「うそでしょ?」展開をまだ受け止めきれず、前半のラスプーチンとのあれやこれやをスルメのように咀嚼して楽しんでいます(逃避)。ヤギが可愛かった。どうぶつが可愛いとポイントあがっちゃうタイプです。


『ハウス・オブ・グッチ』
ファッション史とは別の文脈でのGUCCIヒストリーは、お家騒動もの(『メディア王』とか)好きにはたまらん展開でした!キャラクターのアクが強いのか、キャストのアクが強いのか。リドスコ・マジックなのか。多分全部。最高。好き。アダム・サンドラーでもポイントあがっちゃうタイプです。



『コーダ あいのうた』
「ちょ、おとん!おかん!!そりゃないぜ」と思ってしまうやりとりが続き、観客も両親に対して(仕方ないと思いながらもやはり)フラストレーションを募らせてしまうのですが、それを一瞬で黙らせる演出が…!見事な構成でした。歌も素晴らしかった。泣きました。音楽のちから!!映画好きも音楽好きも、家族大好きな人も、みんな観て!


『声もなく』
韓国映画界に彗星のごとく現れた新鋭監督ホン・ウィジョン、これが初長編とは思えないメリハリと安定感のある演出。本当に一言も声を発しなかったユ・アインの切実さ。すごい演技だった。ちょっと一撃喰らってしまいました。『はちどり』のキム・ボラ監督といい、韓国の女性監督、アツイですね。


『決戦は日曜日』
宮沢りえという名女優だからこその、この可笑しみ。演技力はもちろんなのですが、お芝居における身体性や運動神経がハンパじゃないんだろうなと思いました。受ける窪田正孝さんの安心感もすごい。邦画のポリティカル・コメディって珍くて、「どんな感じかな?」と思ったけれど、しっかり笑えました!


こんな感じで見事バラバラながら、2022年最初の月、軽快に楽しく映画ライフを送れております。

「何でも観るぞー!幅を広げるぞー!」の2022年。まわりに薦めてもらった作品もどんどん観たいし、映画に限らずフラット&オープンマインドに色々な作品に触れていきたいなと思っています。

そんなモードなので、会う友人ぜんぶに「最近なにが面白かった?なんで?どういうところが?」なんて訊いちゃっているので、ちょっとウザいかもしれませんが(許して…笑)、note読んでくださってる方も、お仕事で関わってくださってる方も、社内の皆さんも、おススメの作品があったらぜひ教えてくださいね。



※そういえば前回、次回予告としていぬ映画云々って書いたのを今思い出したけれど、気づかなかったことにします。いぬが好きすぎていざとなるとまとまりがつかなくなりそうだけれど、いつかやろーっと。


トップ画像:『コーダ あいのうた』(C)2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS