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オフィシャルツアーとタクシーで大地の芸術祭2022を周った記録/2日目オニヤンマ飛翔コース

この文章は、新潟県の大地の芸術祭を【お金より時間重視】で周った3日間の記録の2日目です。

▽1日目の記録はこちら

▽3日目の記録はこちら

2日目/オフィシャルツアー(オニヤンマ飛翔コース)

ざっくりコース内容

前日のコースと同じく、ポイントごとに有名な作品やスポットを周る感じです。ただ、前日のコースが20数人だったのに対して、この日は10人。少人数のため、やや時間に余裕があるように感じました。前日は廃校の展示が多かったのに対して、こちらのコースは一軒家まるごとの展示が多い印象でした。より行きにくいとこにあるのでは、、という。
バスの種類が違ったみたいで、前日は座席に充電タップが付いてましたが、この日はたしか付いておらず。写真撮ると電池の減りが早いので、モバイルバッテリーは必須です。

コースの詳細内容は、以下公式を参照。
■大地の芸術祭2022オフィシャルツアー オニヤンマ飛翔コース

▽コースで周ったところ▽

  • 塩田千春「家の記憶」

  • クリスチャン・ボルタンスキー「森の精」

  • 藤堂「パレス黒倉」

  • 豊福亮「黄金の遊戯場」

  • 布施知子「うぶすなの白」(ランチ)

  • 中﨑透「新しい座椅子で過ごす日々にむけてのいくつかの覚書」

  • ナウィン・ラワンチャイクン+ナウィンプロダクション「赤倉の学堂」

  • 越後妻有里山現代美術館 MonET

塩田千春「家の記憶」

これは見たかった展示のひとつで、いや〜〜好き!!
黒い毛糸を使った空家1軒まるごとインスタレーション(空間展示)。

外観
入り口に受付あります
毛糸毛糸毛糸
独自の編み方なのかな
留めてあるのはタッカー?
ライトもところどころに

全体を見たり、細かい部分を見たり楽しい。
ライティングを見るのも好きでして。
趣味でインスタレーションの展示を作ったりしたことあるんですが、ライティングで見え方が変わるんですよね。ライトをどこに当てるかで、どこが際立つかが変わるし、人が歩く動線も変わる。
そんでインスタレーションは写真で全然伝わんないところが大好きなんですよねー。いくら映え写真を撮ろうと、現物に全然敵わない。
見るというより空間の中に入って体感する感じなので。特にでっかいインスタレーションは楽しいです。

実はこの展示の近くにもう一つ見たかったクリスチャン・ボルタンスキーの「最後の教室」という作品があるんですが、残念ながらこのコースには入っておらず。他の半日コースなどには入っていたんですが、そちらは時間合わず。。諦めきれなくて、3日目に力技で見に行くことになりました。

「最後の教室」では会期中に森山未來のパフォーマンスがあったらしいです(後から知った)…見たかった…(森山未來はたしか壱岐のアートイベントにも出演していた記憶があるんですが、僻地でパフォーマンスするのが好きなんですかね)

クリスチャン・ボルタンスキー「森の精」

キービジュアルとして見かけるこちらの展示。晴れている時は、光が差し込み、風があればそよそよと揺れているそうなんですが、この日は雨。
逆に希少な…しっとり・ぺったりした様子の展示になってました。風1ミリも吹いてないので微動だにせず。
ボルタンスキーの遺作となったこの作品。作品の構想はできていたそうですが、途中で亡くなられたため、美術家である奥様が完成させたそう。
写真下手で全体像写ってません。。。

林の中
雨で布?がくっついている
ちょっと透けてる
ぺったり感

この「森の精」を見るために、キョロロという施設の横の道を通って林の中に入ったんですが、キョロロも時間の関係上なのか素通りでした。コースは場所の近い展示を網羅しているわけではないので、色々カットされてます。
キョロロの外観と昆虫のパネルだけ横目に確認しました。キョロロ本体は3日目にあらためて行きました。

見えてないけど左側にキョロロという施設がある

藤堂「パレス黒倉」

こちらも一軒家まるごと作品。民家の展示はバスが横付けできないので、バスから降りて少し歩きます。この日は天気が悪かったので、ぬかるんでいる道もあったりで、靴は多少汚れるのは覚悟しておいた方が良いかも。そしてぜひ歩きやすい靴で…!
そういえば、靴を脱いで上がる展示も多かったので、脱ぎやすい靴だとさらに良いかと。

丸いのは看板
これは倉庫美術館にもあったやつ
小部屋
砂利
裏側から…1階の開口部が上の写真の扉のところ

豊福亮「黄金の遊戯場」

1軒家の展示が続きます。
こちらはギラギラ、おもしろ展示でした。ごちゃごちゃ圧巻。遊戯場とはまさに。

外観
ギラギラすぎて、なぜか笑っちゃう
よくわからないけどパワーを感じる。。
ゲーム機
遊べます
スロットも動きます
上りにくい階段の上の麻雀卓

ここまで3軒分の民家、外観だけ見たらどれがどれやらですが、中身は当たり前だけど個性が全然違う。私は一体何を見せられてるんだ感が良いです(褒めてる)。

布施知子「うぶすなの白」(ランチ)

うぶすなの家でランチ。1階はレストラン、作品は2階にもあります。
ここへ向かう道の細いこと。初見で辿り着ける気がしない。。

茅葺き屋根、そして雨
ランチおいしかった!豚うまい〜
1階
2階の作品
カラフル
よく見ると柱が曲がっている

建物の造りとして、曲がった木で四角い家を建てているって説明があって、たしかに不思議ではある。。
レストランのおばちゃん達が元気で、最後は踊りのお見送りがありました。

中﨑透「新しい座椅子で過ごす日々にむけてのいくつかの覚書」

こちらもまた1軒家。
お庭も広くて良いとこのお家だったんだろうなぁなどと。

右側はどこまでが敷地なのか分からない広いお庭(全体写ってなかった)
座椅子
あふれ出る良いとこの家感
バーカンターがある家って
旧家の中のネオン
見た人が身につまされる思いをする2階…部屋が物だらけ
ネオンの物体以外はこの家に元々あったものだそう…

ナウィン・ラワンチャイクン+ナウィンプロダクション「赤倉の学堂」

そろそろ雨止んでくれんかね、、と思いつつ。こちらは廃校の展示。
写真をあまり撮ってなかったですが、メインは体育館の展示だけなので、見るボリュームとしては少なめです。

左奥の体育館に作品があります

写真を片面しか撮ってなかったんですが、この半円の絵画は両面ありまして、片面が以前の旧作、もう片面が今回の新作らしいです。
制作過程の映像も流れてました。

この集落の住民の方も描かれてるそう
わん

越後妻有里山現代美術館 MonET

このコースのラスト。今までの中では一番大きい施設かな。
ただ、時間が圧倒的に足りなかった。。。
少人数でゆるりとした空気だったせいか、予定時間より大幅に遅れて到着してました。広いのに、正味35分位しか見る時間取れなかった。。

それに加えて、ここにはあの修学旅行生から壊されたことで話題になった作品がありまして、それがまあまあ並ぶのでかなり時間食いました。待ちで20分、鑑賞に5分くらい。真っ先に並んでこれです。並ぶの少し遅れてたら見れなかった。
そして残りの10分ほどで他の展示ザザーっと見ました。せめて1時間は欲しい。。自分だけで来たら、コーヒー飲んだりして1時間半くらいはうだうだできそう。またちゃんと来たいです。(本当は3日目フリーの中で再訪したかったけど断念…)

これが噂の作品

例の修学旅行生に壊されたクワクボリョウタさんの作品「LOST#6」。
暗い小部屋の中で移りゆく影を見るんですが、小部屋に入れる人数が決まってまして、交代制なので影が一周するまで見届けることになるんですよね。途中出てもいいとは思うんですが、やっぱ最後まで見たいという心理が働く。。。
出入り自由だったらここまで混まないと思うんですけど、何かあったんかな、、、作品壊された状況は細かく知らないので、最初から人数制限してたのか、事情があるのか、安全性の問題なのか、、

ツアーの決められた時間の中でこの作品を見ると、他を諦めることになるので、どこに時間を割くかは最初に選択が必要です。時間に追われずにゆっくり見たいですね。。
以下、ダッシュで見た作品たち。。。

上から落ちてる黒いのは液体です
下を潜って中まで
トゲトゲしたもの
トゲトゲ後ろから
中央の池
建物の壁にも絵

この越後妻有里山現代美術館 MonETは、まつだいの農舞台と同じく、駅近でアクセスしやすい拠点のため、何度か来てるよって人からしたら、そんなに時間はかからないのかなと思います。
しかし、初見には時間厳しい〜〜。写真撮ってないですが、この施設の周りに屋外作品もいくつかあります。

ここも含め、主要施設は公共交通機関でも周れると思うので、コースでは割り切るしかないですね。
個人的に周るとしたら、コースのようにエリアをまたがず、エリアごとの拠点を軸にその周辺を集中して見る感じになるのかな。
農舞台のある【まつだいエリア】、MonETのある【十日町エリア】はビギナーには周りやすそう。

▽主要施設はこちらを参照

2日目終了。
なぜだかコーヒー飲みたすぎて、越後湯沢駅で解散してから甘いものとコーヒー摂取しました。(トイレ行く回数が多くなると、作品を見る時間が削られるため、ツアー中は我慢してた)
新潟の食べ・飲み関係は別で書く予定。

3日目はフリー/移動の日にしてまして、ここで見そびれたものを自分で周る予定でした。
帰り際にガイドさんに「最後の教室」は公共交通機関で行けるか聞いたところ、「行けない」ということが発覚したため、急遽タクシーで予定を組むことに。。。

3日目に続きます。

▽3日目の記録はこちら

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