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第8章:不安、悲しみ、涙、そして嫉妬

先生のおばあちゃん宅での滞在

不安で泣く私の姿を見ていたたまれなくなったと思える先生は、私がイスタンブールに戻って来るまで「ユミの荷物は僕が預かる」と言ってくれました。先生は自分の母親と私との間で、いつも何かしらの葛藤を感じていたかもしれません。「荷物はトランクルームに預ければ良い」という母親の意見に、先生も初めは賛同していたはずです。ですが、最後には私の味方についてくれました。私の知る限り、先生は自分の母親に背くようなことは殆どありませんでした。それなのに、母親の意見を覆してまで私を守ってくれたことが、私には何よりも嬉しく感じられました。

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