🎋 映画監督 布施理恵子の手帳 『かぐや姫』製作記 第二部 3、
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ハッハッハッハッハッハッハッハッハッ
わたし、わろた。おとーしゃんとおかーしゃんの話を割くよーに。ミケとお姉ちゃんがギョッとして理恵子を見ましたです、はい!
「そーんな事は一切心配なさらずに!軽路さん!そこんとこは、はーい!監督とせーさく陣の腕で何とかなるんでおじゃる」
またミケのピシャッが!イテテテテー!もー!なーにー?わたしが何か悪い事言いましたかー?
「お、おじゃる?な、何とかなる?りえちゃん、随分と軽く…驚いたな!流石は監督さんだなぁ!『フルートと私』の、監督さん…」
くまプー、びっくりしてんだか呆れてんだかわかんないんでおじゃる。でも、いっか。はーい、あと、任せておいてー!理恵子に任せてよ!ね?ミケ!ウチら本気出すとンーごいもんね!ね!ね!
「ハッハッハッハッハッハッハッハッハッ」
今度は奥様の高笑いが。うーん、やっぱこっちには敵わないんでおじゃる。か、貫禄が!
「ほらー!もう、りえちゃんに任せなさいな!どんな風になるか、後は観てのお楽しみー!」
ありゃ?奥様?何か若い女の子みたいに。何かモドってるんでおじゃるか?若い頃の奥様に?なーんか楽しそうなんでおじゃる。
「じゃあ決まりね。もう!いいわ、まだブチブチ言って…わたしが何とかするわ。辺見!」
「はっ」
「美香ちゃん、連れて来て」
ワオ、急転直下でおじゃる!やったー!辺見、連れて来て来てー!お話するのー!美香ちゃんとー!と…次の瞬間
「待って!」
あれ?お姉ちゃん?何でおじゃるか?
「美香、わたしが連れて来る」
お姉ちゃん…なーんかとっても素敵な笑顔!なになになにー?なーんか…すっごい素敵なんですけど!お姉ちゃん、辺見さんを止まらせて、席を立って静々と…あー、行っちゃった…一同、水を打ったよーにシーンでしたよー、シーン!
“お姉ちゃんがこのお姫様演じたら、遠藤藤子に勝るとも劣らない絵になっただろな”
なーんて…口をアホみたいに開けて、心ん中で呟く布施理恵子でした…
「そーかもね…」
「ゲッ!」
ミケには聞こえてた?ううん!違う違う!この化け猫ちゃんは人のココロが読めるんでおじゃる!げに、恐ろしや恐ろしやー!しかし恐ろしやなのはここからですよー!次の対決は妹ちゃん!妹の美香ちゃんを説得せねばねばねばー!です、はい!
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