🎭小説家のデッサン : 三島由紀夫 二元物語 19、コメディ・ジャポネーズ “蜥蜴どもの晩餐”③
18、コメディ・ジャポネーズ “蜥蜴どもの晩餐”③
戸陰:しかし、今ここでこうして、正に文壇の真ん中に、立ち会って、そう、立ち会っているって、これは、そう、恐らく一生忘れないだろうな、俺は。そして、そう、多分、この、今日の、今晩の、この会にしか出席出来ない。そして、今日より後の日の三島先生の催事などに、俺は入って行かない。何故か、そう決めてる、決めてるんだ。
(戸陰、また前を通った給仕を止めてマティーニを取る)
戸陰:いかんな、ハハハ、強いマティーニだ。酔っ払っちまって