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40. 韓国で(その2:本場の焼肉を初体験したのですが…。)

さて、初めての韓国ソウルへの出張は同僚と3名で。
 
その日は移動だけだったので、到着後7時にロビーで待ち合わせて、ホテルのフロントで、地図(City map)をもらいながら、お勧めのところを聞きました。
“Do you know good Korean barbeque restaurant where is walking distance.”
(歩いて行ける範囲でお勧めの韓国焼肉レストランはありますか?)
 
こういう質問は良く受けるみたいで、ホテルからさほど遠くないレストランの位置にボールペンでマークを付けてくれながら、お店にもこれから3名行くとの予約を入れてくれました。
 
ホテルから数百メートルの焼肉屋さんまで歩いて行ったのですが、丁度帰宅時間も重なっていたこともあり、人通りもかなり多く、ホテルの隣のデパートの前にはトッポギとかの屋台が数件出ていて(これは日本ではあまり考えられないことで)賑わっていました。

けっこう若い女性のお客さんも多かったですね

街の雰囲気も看板がほぼ全てハングルなせいか、やはり独特な感じです。
 
お店の雰囲気も日本の焼肉店とは違ったのですが、何と言ってもメニュー見てまずその値段の桁にビックリ(◎_◎😉。
ロースも骨付きカルビも5,000W。
ひぇっ、一皿、五千??
と、一瞬ノケゾりかけて、あ、Wonは円の約1/10だから…ええぇ、一皿500えんー!
 
ならばと、ロース、カルビを数皿、ビールを頼んで、何かキムチをとメニューを見ていると、ビールと一緒にサラダ+キムチ4種(一つは辛くない、いわゆる白キムチ)がそれぞれに運ばれてきました。
 
え?こんなのまだ頼んでませんけど、という当方には構ってもらえずに、別のお姉さんが葉野菜のかご(チェシャ、ゴマの葉、しし唐、ニンニクスライス等)を持ってやって来ました。

んで、テーブルはまだ頼んだお肉が来る前にこんな状態に

因みにしし唐は日本のそれに比べてかなり大きいです。
味は同じで、稀に当たり🎯(激辛)があることも同様。
 
どうやら、これらは焼肉を頼めばついてくるサービス的なものであることが分かり、とりあえずビールを飲みながら、これだけ頼んだら日本だと幾らになるんだろう、韓国マンセー!\(^o^)/ってな感じになりウキウキで一番手前のサラダを片付けると、空いたお皿を持ってったお姉さんが、新しいサラダの皿を持ってきます。
 
頼んでいないのにおかわりが来る。
それってどうよ、と思いながらも生来のビンボー症。
有難くおかわりサラダにも手が伸びるのでした。
 
「孤独のグルメ」とか見ても、これは長年の韓国の風習な訳で、ゴローさんも頼んでないものが次々出てくるのでビックリしてましたね。

そこにまずロース登場。
ロースはどうやらいわゆるローストビーフ的らしく、お姉さんから身振りでこれは焼かないといわれたものの、1、2枚食べてもなんだか物足りなく、つい焼いてしまったのですが、なんだかイマイチ。
 
というのも、つけダレとして小皿で出てきたのは塩入りのゴマ油。

これはこれで美味しいんですけどねぇ。予想と違うので戸惑いました。

実は移動のバスの中から、
「韓国では日本にはない凄いタレの数々に遭遇するに違いないですよ。」
「え?そうなんですか?」
「いや、良くは知らないけど、きっとめくるめくモランボン四千年の歴史的なのが我々を待ってるんですよ。」
と無知及び調査不足のなせる業で訳の分からない期待感にアフれていた我々なのでした。
 
お肉係のお姉さんに
“Do you have soy source ?”
(お醤油ってないんですか)
と尋ねても小首をかしげて首を振られるばかりです。
ならばとメニューをひっくり返してみても、いわゆる漬け込まれたお肉はありません。
 
そんなこんなで思惑が外れてやや当惑気味の我々はほっといて、続いてお肉をもってきてくれたお姉さんが骨付きカルビをロースターに乗っけて焼き始めてくれました。
 
かなり大きなというか5-6cm角の骨からその3-4倍の長さの肉片がつながってるという一枚で、焼けたらこれお姉さんがハサミで切ってくれます。

最後に骨も乗っけてくれます。
ちょっと焦げた骨の周りのところを手づかみでカジるとめちゃ美味しかったです。

骨付きにお目にかかるのも、お店のお姉さんが焼いてくれるサービスも初体験。
次々に焼き上がってくる肉片はサラダの皿に入れてくれるのでした。
 
ここに至って、韓国の焼肉店及びそのシステムは(少なくともこのお店は)日本のそれとはかなり異なる+我々の期待感からもかなりスレ違っていることに気が付かざるを得ない状況となったのでした。
 
野菜及びキムチ類が全てサービスとは\(^o^)/。
更に日本の焼肉店にはない骨付きカルビ、ゴマの葉、大きなしし唐。

金属の小皿にごま油とともに入れて、それをロースターに乗っけてくれたニンニクは香ばしくてとても美味しかったなぁ。
 
それらはとても素晴らしいことなのですが、やはり決定的に不満(というかこちらの思い違いですけどね)な点はタレがないことと、そのせいかロースが焼いても美味しくなかったことで。
 
他の2組いたお客さんはどうやら日本人らしく、ちゃんとローカルの店ってお願いしなかったから、ホテルからは観光客向けのお店を紹介されたたのかと、がっかり。

でもまだ時間も早いので、この店はこれで引き上げて次に行こうという事になったのでした。

その後のコトは後日談も含めてまた来週に。

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