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31.日本での食事を海外の方々は...。その2:定番の日本食)

来日している人達との移動中のランチではラーメン、とんかつ等定番の日本食を食べることが多いです。
 
店先の食品サンプルは日本独自のもののことは有名ですが、メニューに写真があるのも日本発祥だと思います。
そういうお店の場合は説明もかなり簡単になるのでとても助かります。
 
こっちは海外に行くとメニューの字面からだけでは何だか良く分からないので、ビーフかチキンか魚かなど素材で判断して適当に頼みますけどね。
 
フランスとか英語圏でない国でも観光地では英語のメニューを用意しているところも多く、尋ねれば説明はしてくれますけれど、食べたことの無いもののことをいくら詳しく話されても、大体は良く分からないことが多いですよね。
まだ海外では写真付きのメニューにお目にかかったことはあまり無いですねぇ。
 
中にはご飯にお醤油をかけるヒトがいますし、お刺身のお醤油に大量のワサビをいれて食べるヒトもいますので、一応ふつうは余りやらないことだとは教えて後はお好みに任せますけどね。

慣れないうちはご飯そのものに味がないと感じてお醤油をかけてしまうヒトが結構います


一度居酒屋に行ったとき、お通しにこんにゃくの酢味噌掛けが出てきて説明に困りました。
“Well…. This is made of Potato. No taste itself, feel like jellybeans”
(ええと…。これ、原料はおイモで、それ自体に味はないんです。食感はゼリービーンズみたいだけど)
とは言ったものの、酢味噌はさすがに慣れないヒトたちにはちょっと強いかなと思い
“The source is made of soybeans, but with vinegar which should be a bit sour. “
(たれは大豆から作られてますが、酢が入っているのでちょっと酸っぱいかも)
と説明はするものの、大体のヒトからは一口で遠慮されましたね。

「これ、何?」と聞かれてもねぇ。
まあ、一応美味しそうに食べて見せはするのですが


ラーメンはみんな大好きです。
でも向こうの人にとっては食事中に音をたてるのはマナー違反なので「啜る」ことができず、ラーメンを食べるのには少し苦労しますけどね。
“ You can make noise when you eat Ramen”
(ラーメンを食べる時は音をたてても良いんだよ)
と説明して実演して見せるのですが、それでも幼いころから躾けとして体に刷り込まれているので、なかなかできないですね。
 
それとは逆に海外での食事でスープを食べる場合、結構な音で啜る人がたまにいます。
昔みた漫画で、日本人旅行者(皆さん判で押したようにスーツ姿でメガネをしてカメラを首から下げているという、昔のステレオタイプな日本人の団体旅行の方々)が食事をするシーンで、全員で一斉にスープを啜り始めるとその音で天井が落ちてくるというのがありました。
 
自分のたてる音には気が付かないもので、特に相手がお客様の場合はそれとなく知らせる様に結構気を使いますね。
 
多くのラーメン屋さんがあり、色々な種類があることにはとても驚かれますし、向こうではなかなか食べられないので(パリやニューヨークなどの大都市にはラーメン店も多く、またそれ以外の日本食もありますけどね)カップラーメンを買って帰る人も多いですね。
 
帰国前、スーパーマーケットでの買い物中、
“Which is the best ?”
(どれが一番美味しいの?)
と聞かれて、当時出たばかりの日清のラ王が評判になっていたので、2-3種類かごに入れてあげながら、あ、そうだ、これ湯切りとかしなきゃいけないんだって思い出したので、
“Well...,This is good, but complicated to cook.”
(えー、これ、美味しいんだけど、作り方がややこしいんだよ)

丁度味噌味とか複数バージョンが出始めた頃のお話


ここに作り方が書いてあるけど、日本語だし(Webの翻訳が使い物になってきたのは割と最近ですからね)...そろそろNEXの時間だし...とは言ってみたのですが、
 
中の一つを渡されて
“Cook it at home and take picture for me.”
(これ、うちで作ってその写真を撮って送ってよ)
 
まあ、そこまでお願いされては断れません。
翌日ランチタイムにオフィスで同僚に手伝ってもらって湯切りのシーンなどを撮影して送り、現地でも無事調理できた由でした。
 
彼もオフィスで食べたので、周りからずいぶんと珍しがられた様で。

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