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3.Stuttgart(シュツッツガルト)で深夜にケガしたこと(その3:黒髪巻き毛の妖艶な女医さん)

そうして入った診察室で待っていたのは何と黒髪巻き毛で、ええと、なんて言うか、そのぉ、ま、端的に申し上げて、豊満な感じの女医さんでした。
一瞬どこに居るのかが分からなくなりそうでしたが、幸いなことに彼女は英語をかなり解したので、何が起きたかを説明しました。

どうもパネルが顔に当たった時に頬が内側から糸切り歯に挟まれた様で、そこが出血していることを患部を見せながら話したのですが、
“When I opened the door, panel from ceiling was falling down and hit here.“
(ドアを開けたら天井からパネル落ちてきて、ココに当たったんです)

でも何故か患部には消毒とテーピングしただけで、昔治療した反対側の歯を小さなハンマー で叩かれたり、冷やされたり、その度に、
"Do you feel pain ?"
(痛みはありますか?)と訊かれましてもねぇ。

発音からどうやら東欧系と察せられるその女医さんからは肝心の患部には余り構ってもらえず、無関係なところが痛いだけという、ドイツ の病院はなかなかに油断のならないところなのでした。

ところで終始不愛想だった看護婦さんはイタリア人であることが判明。
と言うのは、最後に女医さんから何があったかを説明をドイツ語で受けたときに、言ったのが”Oh ! Mamma mia !”
(オー、マンマミーア!)

やはり夜間のお勤めは外国からの方が支えているドイツなのでした。この辺が日本とは事情が違いますよね。

幸いその病院は駅に近いホテルから徒歩圏内だったので、もう日付も変わった真冬の夜中に寒さに震えながら(夜はマイナス10℃を超えるくらい寒い)Googleマップを頼りに駅の地下道にたどり着くとそこには通路の左右に延々と難民の方々が床を延べてられるのでした。

深夜のシュツッツガルト

もう皆さんお休みになっている時間なので足音に気をつけながらそうっと戻ってきたホテルのフロントで、病院とタクシーの請求書を渡して後日の精算を頼んだついでに、大量の氷をもらって冷やしたので(何故かアイスキューブをビールジョッキに4杯もくれました)ハレは一晩でかなりおさまりましたが。

まあ、海外では何が起きるかわかりませんと言う事例でした。

因みに翌朝会った会社の人達に、昨夜別れた後何が起きたかを話して、いつもの男前振りに問題が発生したことを嘆いたところ、
「ん?いつもと変わりませんけど。」と言われました。😢

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