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★理系パパ★ 新生児の体重の分析(統計から見る我が子の立ち位置)

奥さんが妊娠期間に『2,800gくらいで産みたいなー。』とボソッと言っていたのを聞いた。

心の中で『いや、産むときの子供の体重って、コントロールできるんかいな?』と思った。

そもそも、大体どのくらいの体重で産まれてくるのかをハッキリと分かっていなかったため、少し調べてみた。

色々みると3,000g前後だと書いてあったが、
では、2,800gはどのくらいの割合なのだろうか
と言う疑問が湧いてきた。

そこで、公開されている統計的なデータを探したところ、周産期委員会という日本産科婦人科学会のデータを見つけた。
このデータは、日本中の子供のデータをまとめたわけではなく、2020年における389施設における妊娠22 週以降の 203,607件をまとめた結果である。

統計結果は500gごとに出産数がまとめられている。これをプロットしてみることにした。
体重ごとの件数を棒グラフにまとめた。
また、全体数に対する割合をy軸の2軸目に取った。

出生時の体重ごとの出産数*

日本産科婦人科学会 周産期委員会
周産期委員会 日産婦誌74巻 6 号(令和3年度 )

*グラフには出産数と書いたが正しくは生産数と言うようだ。ここでは簡単のため出産数と記載した。また、参照元データに明らかに誤りがある。全体数が202,633人なのだが、1,000gから1,499gの生産数が200,196人となっており、明らかに合計数が合わない。他の項目の桁数を参考に2,196人の間違いであると判断して、プロットした。


2,800gは令和3年度のデータにおいては最頻値の領域に含まれており、最も多い割合であることが分かった。
全体の38%くらいなので、3人に1人はこの辺りの体重で産まれるわけだ。

実際のところうちの子は結局、3050g弱で産まれた。
産まれた後に言われるコメントとして、
『十分な大きさですね』とか
『ちょっと大きめだね』とか言ってもらった。
図中に我が子の位置を⭐️で示した。

この体重は第二位の領域で全体の35%程度。皆さんの感覚もまぁまぁ正しいことが分かった。

大体のトレンドとしてはこの二つの領域(2,500gから3,499gまで)に70%以上が分布している。

そして、ここで気づいたのだが、
データの集計は500gごとなので
奥さんのいう2,800gのような100g、200gくらいの差異は気にされていない。

何より奥さんが言っているのは、理想の体重の話で、子供の健康や母親の負担を含めて『体重は十分かつちょっと小さめがいいなぁ』と言う話だったのだろう。

理系脳で『この数字どうなんだろう』とか思ってた私だったが、奥さんが共有したかったことは全然違う内容で疑問をもっていた訳だ…。

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