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バルセロナで一番のパタタス・ブラバス!Bar Tomás de Sarrià


本場のパタタス・ブラバスとは?

代表的なスペイン料理の1つ、パタタス・ブラバス。通常四角くカットして揚げたポテトにブラバソースというパプリカをベースにしたスパイシーなソースをかけて食されます。パエリアやアヒージョなどと並んで日本でも良く知られているスペイン料理かと思います。

スペイン東部のバレンシア州やカタルーニャ州、ムルシア州ではブラバソースにガーリック入りのマヨネーズであるアリオリソースを合わせて出されるところが多いそうで、実際バルセロナも大体ブラバソースとアリオリソースの両方がかかっています。またブラバソースにはトマトが使われることもあるそう。

起源は1950年代のマドリードのバルであるとのこと。その歴史は意外と浅いようですが、お手頃価格ということもありスペイン中で食されている人気のメニューです。

バルセロナでもパタタス・ブラバスは恐らくどこのバルにもあるメニュー。シンプルな一皿ですが、ポテトの揚げ具合や形、ソースの味もお店によって随分異なります。

スペインで食べたパタタスブラバスの数々

バルセロナのBar Tomás de Sarrià

多くのローカルガイドでバルセロナで一番美味しいパタタスブラバスと唱われるのがBar Tomás de Sarrià

中心から少し離れた山側のサリア地区にあります。バルセロナ市に併合される前の村の雰囲気を留めている比較的閑静なエリア。そんなエリアの雰囲気の良い目抜き通りにあるお店です。

今回夏休み明け初日の夜の開店時間に合わせて訪れました。スペインの個人経営のお店は8月あたりに2週間から1か月の夏季休暇で閉店となるのが通常で営業再開を心待ちにしている地元の人も多かったはず。開店時間時点ではすぐ入れましたが、帰る頃には外に列ができていました。過去にも何度か訪れていて、1年に一度は訪れたいと思うお店です。

Bar Tomás de Sarriàは1919年にサリア地区に創業しその歴史は100年以上。現在の場所では1955年から営業しているそう。ガラス張りの入口以外は1955年当初とあまり変わってなさそうな雰囲気の内装です。

家族連れや学生、年配の男性までかなり年齢層に幅がある客層です。テラス席もありますが、雰囲気を楽しむには断然中がお勧めです。

ケースには揚げ物がいくつか。

パタタス・ブラバスはこちら!1960年代から提供しているとのこと。

ポテトはいびつに切ってあり恐らく2度揚げで、アリオリソースにパプリカオイルがかかっています。ポーションが小さいので1人1皿か3人で2皿くらいがちょうど良いサイズ。1皿3ユーロです。

どちらかというとフライドポテトっぽい感じでちょっと脂っこいですが、結構ポテトがドライでパサパサになってしまうお店が多い中、しっとりホクホクと揚がっていて美味しいです。パプリカオイルがぴりっと辛くアリオリソースとの相性も抜群。回転が速いので熱々で出てきます。

そして、アーティチョークのフライbuñuelo de bacalaoという塩鱈のフリッター。

冷めてもそのままで持ってくる上、フリッターもほぼ小麦粉で衣もイマイチ。

以前頼んだコロッケも冷たくて美味しくなかったので今回は頼みませんでした。

ランチはスペインのバルの定番、目玉焼きにポテトの乗ったコンボ・プレートをオーダーする人もいるようです。ただ、基本夜はビールにパタタス・ブラバスだけという地元の人がほとんど。

パタタス・ブラバに限っては今現在私の中ではバルセロナのナンバーワンで、バルセロナで一番おいしいと言われるのには納得のお店です。今までスペインで食べた中ではバレンシアの2軒、ログローニョの1軒と並んでベスト4の一つです。

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