混雑必死!世界遺産、アテネのアクロポリスへ
アテネの観光スポット、ナンバーワンのアクロポリス。アテネだけでなく、ギリシャの観光スポットのナンバーワンでもあるそうです。
古代の歴史にそれほど興味はなく、前日の夜に下界から見えたので、これで十分と思ったのですが、ギリシャ神話が大好きなパートナーに言わせると「アクロポリスは絶対行くべき!」。パートナーは以前見学しているので一人で行ってきました。
混雑を避けるべく朝一に!
バルセロナのサグラダ・ファミリアやグエル公園などもそうですが、人気の観光地は朝一か閉館前が比較的空いています。見学にどれくらい時間が必要かわからないので、私は朝一番に行くようにしています。
事前にチケットを調べてみると、時間指定ではないので、行ってから買うことにしました。
[注意]アクロポリスの混雑は前から問題となっていたそうで、遂に2023年9月からチケットは時間指定となりました。新たに1日2万人という定員も設けられたそうです。
なんと今年の6月と7月初めの統計によるとコロナ前の2019年に比べてアクロポリスの入場者は80%も増えたそうです。理由はクルーズ船の増加!英ガーディアン誌が詳細に書いています。
結局今年の夏は1日当たり2万4千人が訪れたとのことで、来年以降同じ数の人が訪れようとすれば、15%近くの人が訪れることが出来なくなることになります。夏季は事前にネットで予約をするのが無難。
朝8時開園で開場25分前くらいに入口に到着しました。チケットオフィスにもうすでに6人くらい並んでいたので、その場でネットでチケットを購入しました(大人20ユーロ)。
【注意】2025年4月1日からチケットは大人30ユーロに値上げされるそうです。
いざアクロポリスの丘の上へ!
1―2分遅れで開園。急いで丘の上を目指します。入口近くにもいくつか遺跡があるのですがそれらは後で行くので無視。
丘の上の入口付近はまだガラガラです。ここが帰るときにガラッと変わります。
頂上に到達すると、道を開けろと係員が言うので何かと思えば、衛兵の行進?
丘を降りていきましたがどこに行ったのか謎…
耐震補強がされているとは思いますが、入口の門は地震が来たら崩れそう。
目の前はパルテノン神殿。ギリシャ神話の女神アテナを祀った神殿です。アテナと海神ポセイドンがアテネの守護神の座をかけてここで争ったとされていて、アテナはオリーブの樹を植え、海神ポセイドンは海水の泉を湧き出させたそう。結果、アテナが勝者となり、アテネの守護神となったそうです。
紀元前432年代に建てられた建物がまだ残っているということ自体凄いです。子供の時から聞いたことのある名前なので、やっと来たか!という感じ。パートナーが来たときは中を歩けたそうですが、今は歩けません。
足場で見えにくいですが柱の向こうに素晴らしい彫刻がかろうじて見えます。
ぐるっと周ると…
神殿として使われていた当時はカラフルな色に塗られていたとのこと。今の姿からは想像できません。
紀元前407年の完成したパルテノン神殿の隣りにあるエレクティオン。アクロポリスの神殿では一番新しいそうです。
6人の美しい乙女を象ったカリアティードと呼ばれる柱があり、神殿の屋根の一部を支えています。これら6本はレプリカで、実物の5体は丘のすぐ下にあるアクロポリス博物館に展示されており、最後の1体はイギリスの大英博物館にあるのだとか。
エレクティオンの隣にはアテナ・ニケ神殿。
丘の上からはアテネの街を一望できます。
海の方まで見えます。
大体40分くらい丘の上で過ごして、入口の門まで行くとびっくり!すごい人!先程のガラガラの写真と同じ場所です。この上には丘に入場するための列ができていました。
途中劇場がありました。
舞台の背景が原爆投下後の広島。
夏は劇場として今でも使われていて、この翌日が開幕日だったよう。劇場入口はチケットエリアの外。
丘の下にも遺跡がいくつかあります。
下から眺めたアクロポリスの丘。
彫刻もいくつか展示されています。
どれも顔の表情がなんともいえない作品。
ギリギリ空いているときに見学できたので良かったです。丘の上は建物は骨組みだけなのであまり見どころはありませんが、景色も良くまあまあ楽しめました。ただ、イタリアの有名な遺跡に比べても入場料が高いなと思いました。今やどこも入場料の高騰が凄まじいです。
真夏は日陰もなく、今年の7月は40度超えで、倒れる観光客が相次いだり、午後に閉鎖になったり、暑さで監視員がストライキをしたりかなり混乱があったようです。定員を設けたことで多くの人がゆっくり楽しめる場所になるといいのですが…
次回はアテネの中央市場を訪れます。とにかくその豪快さにびっくり!
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