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小説を書くための思考を学ぶ

ここ5年ほど趣味でネット小説というものを書いてきました。

もちろん趣味なので本格的に勉強したこともないし、ハウツー本も読んだことがありません。

経緯として、同人誌即売会で販売し、ちょっと自分の力を試したくなってボーイズラブの出版社に3回ほど投稿してみたのですが、すべて「優秀賞」の一歩手前でデビューには至らず。A+評価やB評価など、その選考の中では上の順位のほうにはいるのですが、やっぱりトップはとれない。

日々思いついたネタを書きだしては途中でやめ、
気づけば未完結の作品がいっぱい!
そんな私に、昨日突然「天啓」のようなヒラメキが訪れたのです!
ビビビビッ~!

▼小説を書くということをもっとロジカルに考える

天啓の内容はこれではありませんが、あえてもったいぶって書かないでおきます。なぜなら私は今からその天啓が本当に正しいかどうかを、身をもって検証していかなければならないからです。実践していないものを文章には起こせません。なので「私に今まで足りなかったものが何かを理解した」とだけ書いておきましょう。

驚きですが、これまで私は小説のプロットを書いたことがありません。

それで数々小説を書いて、高評価を頂く事もあったり喜んでもらえてたりしたのですから「趣味」という中ではかなりいい想いを味わってきたほうだと思います。

だがしかし!
プロの仕事としての小説書きになるならば、そうはいかない。

もっと緻密に計算された、奥の深さが必要となります。それには絶対設計図は必要で、私はプロットを書いたことがないなんて偉そうに言ってますが、その実「書き方がわからない・書くための素養がない」だけだったというオチなんです。

というわけで、今回はこの本をチョイスしてみました。
小説を書いたことある人なら誰でもわかるあるあるから貴志さん流作品へ昇華していくまでのヒントまで。

▼プロを目指す者へ確実に発見を促してくれる本

物事の捉え方を確実に変えられました。

作家視点で日常生活を送ることの意義、そして筆者の体験談を交えて実際の作品へ生かす方法。どれもこれもアマチュアの私にはまさに「目から鱗」。

これを読んでしまえば、アマチュアの作家志望者が自分のあらゆる可能性に気づいてしまうと思います。

▼自分の体験=作品のヒント

私は失礼ながらこの方の本を読んだことはなくて(これから読もうと思います)けれどタイトルは有名なものも多いので聞いたことがあり、この本で題材として使用される「十三番目の人格 ISOLA」「黒い家」「新世界より」「青の炎」「悪の教典」は、抜粋部分を見ても面白い作品だということが伝わってきました。

こうして部分的に本文を紹介しながら、これはどういう経験から生まれたのか等を説明してくれているので、なるほど。と思わず膝を打つ言葉もたくさん。

私はなるほど!箇所にマーカーをひき、あとでその言葉だけを抜粋してノートに書き写しました。すると、思考が小説を書く用に整理されて今までとはまったく違う形で取り組むことができています。

▼読書量も物をいう

この方は読書好きということがあって、かなりの量を読まれています。それに比べて私は読んでいる量が少ない上に偏っているなと実感。そしてただ「読んでいるだけ」に収まっているなということも、この本を通して感じることができました。

貴志さんは他の本を楽しんで読み、それからこれはなぜ面白いのか?などを独自に分析され、自分の引き出しとしてきちんと整理しているから、例として挙げることを可能にしています。

まずは読まなきゃ。書けない。
せめて自分が狙う賞の前後の受賞作くらいは読むべきだなと反省しました。
わかっているんですが、妙なプライドが邪魔して読めないことも多々あり。
いやはや。作家になるためには自分が邪魔しているのだとすごく痛感しました。

(この記事は別名義で運営しているブログから抜粋したものです)

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