見出し画像

はじめに

わたしと君は確かに存在していた


すべてが嘘のようで

いつまでも続く白昼夢のよう

ちいさな灯りを絶やすことなく守りぬいてきた


だからこそ、この混沌とした世界で

ただ赦してほしい




「真夜中に、ニューヨークのマンハッタンのホテルでダンサーの女と、失業中の男が(避けられない理由で)朝まで一緒にすごさねばならないとしたら、共に寝るかーあるいはお互いのなかの共有物を教えてあげて、「二人でいる」のを、あたかも一人でいるように思いこむしかないだろう。身の上話、思い出の故郷、そして将来の計画の構想などは、性欲の最大の敵である。二人にとって、いちはやく精神の和合をはたしてしまいさえすれば、その上肉体の和合など不必要だという分別が生れ、グレゴリじいさんや、本町通りが二人のプロテクターになっているのだ。」
-寺山修司「幸福論」性の部分より一部抜粋-

これから紡ぐ物語は
事実に基づいて構成されております。
どこまでが本当でどれだけの嘘と推測が
混ざっているのかはあまり気に留めず
読んでいただければ幸いです。

"事実"という事は少なからず
モデルとなる人物がいます。
一人一人を尊く、愛しく思い
書き留めていきます。
基となるそれぞれの方々の
暮らしをそこなわない為に
詮索したり、揶揄する事だけは
決して行わないでください。

小説を読んでいると、途中で
あれ、この人どんな人だったっけ...
と思うこと、ありますよね。
私なりの見方で、魅力を伝えながら
簡単な人物紹介のページも今後
話と共に更新できたらと思います。

単なる恋愛小説ではない
上手く感情を当てはめることの
できない想いがたくさんある中で
瞬間的な感情の好きや愛おしいという表現と
一般的な人を想う継続的な好きという言葉には
少なからず乖離が生じている為、
作中で矛盾が起きているように
思える事もありますが、
強がりでもなんでもなく、
新たな好きという感情が芽生えた時
それを伝えるのは言葉でも
友人達への決意でもなく
直接声を届けることだと考えています。




頑張っていることは知っている

君といるときの私がすきなのに

どこか君はいつも自信がないように映る

誰かと同じではない

そのままが一番秀麗な姿であることに

気づかせてあげたい 外に出してあげたい

たったそれだけの想いだけで過ごした月日も

救いの手さえあればきっとわたしは

すべてを捨てて君のもとから離れていくだろう

そんな冷酷さを胸に抱えたまま・・・


you&i as a sheep & whistle


いずれ有料化するかもしれませんが、しばらくは無料でマガジンを更新いたします。言葉ができるのを待っているよ、とサポートしていただけると大きな励みになります。